リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

つぶやき

2010-05-31 | Weblog
ツイッターでつぶやき始めた。
まあ、試運転という感じだが。
ブログと両立してやっていこうと思います。

アカウントは「rinmu_2010」。
当ブログを見ていて既に始めている方は、フォローしていただけるとありがたいです。

いっしょにフォローし合ったりつぶやいたりしようぜ!

十字架

2010-05-30 | book
重松清著『十字架』(講談社)読む。
テーマは「いじめ」。
こういうテーマで、シゲマツときたら、もう書き尽くしてるんじゃないかとも思うが、読み始めるとぐいぐい物語に引き込まれた。

同級生の自殺を背負い続ける「親友」が主人公なわけだが、学校生活を描くのが本当に上手い。
重松清の作品は、入試問題によく出題される。
理由は、「段落ごとに接続詞がくっきりしていて、文章がそれを裏切らずに進んでいく」「引用部分のなかで、人物像に矛盾がない」「主人公の在り様が道徳的である」から。
「使い勝手のいい小説なんですよね」と自嘲気味に対談で語っていた。
また、自らの小説を「読み物」とも言う。
読者が「自分の物語」として思いを加担できる器としての「読み物」。
読者のためのフィクションを紡ぐ「物語作家」としてのポジションは絶対的なものがある。

本書に「ナイフの言葉」「十字架の言葉」という言い方が出てくる。
傷つけ刺さる「ナイフの言葉」と、宿命として背負う「十字架の言葉」。
「ナイフの言葉」は時間による癒やしがやがて来るが、「十字架の言葉」はいつやってくるとも分からない「許し」の刻まで重くのしかかる。
誰もが事の大小はあれ、そのような言葉を引き受け、生きてゆくものなんじゃないだろうか。
重松清の「読み物」は、そのような十字架を引き受ける読者のための物語であり、エールであるとも思う。

最近読んだ雑誌

2010-05-24 | book
最近読んだ雑誌。

「BRUTUS」30周年特集:ポップカルチャーの教科書

ブルータスは1980年発刊で、今年30周年らしい。
この特集でポップカルチャーの30年史を、総ざらいしている。
とても面白かった。
なんとなく10年代のカルチャーの行き先を探る指針にもなった気がする。


「TVブロス」特集:DOMMUNE
まさに10年代の新しいカルチャーの胎動「DOMMUNE」を特集していたので、買って読んだ。
インターネットによるストリーミング放送を、テレビ番組表雑誌で特集してしまうところがすごい。
首謀者・宇川直宏氏のインタビュー、興味深かった。

僕はネットラジオ感覚で「DOMMUNE」を時々視聴している。


「R25」
一時期見かけなくなった気がしたが、この頃よく目に入る。
とりあえずもらってスキマ時間に読む。
広告的なタイアップ特集が増えた気がするけど、相変わらず小ネタには事欠かない。
基本のフォーマットが変化してないのは、なかなかえらい事だと思う。


「MonoMax」
表紙にsmartの大人版とある。
ファッション誌とモノ系カタログ誌の中間くらいの内容。
こういう雑誌は、紙面を眺めるだけで物欲が満たされるような気になってしまう。
あまり良い事ではない気もするが。
やはりリアル店舗で物色しないと。
紙面に出ていたナノ・ユニバース銀座店、今度行こう。

タイフェスティバル

2010-05-17 | food&drink


5/16代々木公園で行われていたタイフェスティバルに行きました。

代々木公園では各国のイベントを週末によくやっている、というのは聞いた事あったんですが、初めて参加しました。
なかでもタイフェスは、来場者数が多い人気イベントとのことで、大変にぎわっていました。

フェスといっても、まあ、屋台のタイ料理をひたすらビール飲みながら食しただけですが…。
タイ風焼きそば、鶏肉のせ炊き込み御飯、トムヤムクン…。どれも美味い!
あと、とても肉厚な豚肉の串焼きが、ジューシーかつタレも美味で感動しました。

この季節、野外で飲み食いするのは、楽しいですね。


また情報聞きつけて別国のフェスにも行ってみようかと思います。

人物ノンフィクションのシブい魅力

2010-05-15 | Weblog
後藤正治著『人物ノンフィクションⅢ 孤高の戦い人』(岩波現代文庫)読む。
人物ノンフィクション選集のⅢ巻。
ⅠとⅡはずいぶん前に読んだんだけど、いずれも面白かった。
多面体のパーソナリティのいかなる面に光を当て、人物像を浮き彫りにしていくか。
人物ノンフィクションのシブい魅力が味わえる。
ストイックに「事実」のノミで切り出していく手腕が見事。
「事実を積み上げる・・・」塑造型ではなく、彫刻型の造形イメージ。
そのアプローチが人物ノンフィクションにはフィットしている。
歌い上げずに、事実で語るところがいいんだな。
ノンフィクションのロマンがある。
特に、Ⅲ巻は、スポーツ選手を取り上げており、テレビで見て知っている選手の、知らない魅力に触れたような気がした。

各巻の内容は、
Ⅰ 藤圭子、ファイティング原田、ビートルズ&ボビー・チャールトン、競走馬シンザン、吉本隆明
Ⅱ オノ・ヨーコ、北方謙三、国谷裕子、皇太子徳仁、内田樹、高樹のぶ子、森毅
Ⅲ 松井秀喜、小川良樹、北橋修二、上田利治、伊達公子、岡野・古賀・谷本、仰木彬

もし興味ある人物が二人くらいいる巻があれば、是非読んでみてほしい。
ピンと筋の通った、折り目正しい人物ノンフィクションを味わえます。

サングリア

2010-05-13 | Weblog
最近、飲み屋にサングリアが置いてあるとよく飲む。

サングリアはワインにオレンジやレモンの風味を加えた、スペインの家庭で親しまれているお酒。
自家製で出してるお店も結構ある。

ビンで売っていたので、部屋飲みしてみている。

カクテルのようにスイスイいけるので女性にもオススメです!

500マイル/幸せハッピー

2010-05-13 | music
あの人が世を去ってもう一年が過ぎたんですね。
ふいに聴きたくなる。
500マイル。HISによるPP&Mのカバー。

HIS - 500mile [2005] - 2006


リンクでこちらも聴いてしまう。幸せハッピー。
坂本冬美×忌野清志郎×細野晴臣の化学反応によって生まれた名曲。誰も文句は言えねえ。
オリコンチャート一位歌手の坂本冬美には是非紅白でこの曲を歌ってほしいですね。

HIS - Shiawase Happy [2005] - 2006



アップルストアの『MUSIC』

2010-05-12 | book
5月9日、アップルストア銀座のインストアイベントに行く。
ライブするのはミュージシャンではない。小説家。
古川日出男が新作小説『MUSIC』を朗読した。

古川日出男は、只読み上げるのではなく、歌うような演じるような、独自の「朗読」表現を発明しているので、一度生で聴きたいものだと思っていたのだ。

登場するなり、約一時間、張りつめた緊張感を持続して自作を朗誦した。
『MUSIC』は未読だが、前作『LOVE』は読んでいるので、だいたい雰囲気はつかむことができた。
終幕後、落語の大ネタを聴き終えた後のような疲労感がどっときた。それほど集中した言葉の世界だった。

このインストアイベントは、「新潮社Podcast」の録音も兼ねていたので、後日、ダウンロードできると思うので、是非興味が湧いたら聴いていただきたい。
他にもYOUTUBEなどで過去の映像が見れたりするので、
聴いてから読むか、読んでから聴くか、
古川日出男の作品世界に一度触れてみて下さい。

B4で書く食エッセイ

2010-05-06 | Weblog
東海林さだおのエッセイにはまっている。
食エッセイが、絶妙に「あ、わかる」というトコを突いてきて最高なのだ。

一人暮らしの食生活は、単調で味気ないが、東海林さだおの食エッセイを読むと、味覚のボキャブラリーの豊富さに驚かされ、食欲が増す。
ほとんど「おかず」として機能するといってもいい。
それくらい「旨そう」な書きぶりなんである。

ごりごりと太い鉛筆で書いたような実直で潔い筆致。
そういう印象で読んでいたら、B4の鉛筆で原稿書いてるとの記述があった。

力の抜けた(ように見える)イラストも楽しいな。

是非、東海林さだお未体験者の方も「丸かじり」(そういうシリーズエッセイがあるのだ)してみて下さい。