リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

水曜の夜

2008-07-31 | Weblog
何だか恒例になりそうな、月末・水曜の横須賀行き。
YTYにてフリー・アコースティック・ライブを観る。
出演者が少なかったが、久しぶりの友人にも会えたし、行ってよかった。
だが、翌朝の早起きがつらい…。


最近は、社内で冷房にあたりすぎのため、体内サーモスタットおかしくなる。
うだる暑さも勘弁したいが、クーラー病もまいる。

夏本番、海か、山か、プールか、
いや、まずは、本屋。
(スチャダラ「サマージャム95」)

「図書室」小説

2008-07-29 | book
長嶋有著『ぼくは落ち着きがない』(光文社)読む。
高校の図書室が舞台の学園小説。
図書委員が仕事をサボるので、自主的に図書業務を行なう部活「図書部」の部員たちの話である。
図書室の一角(通常司書の人がいる小部屋)に部員はたむろしている。
してることといえば、下らない会話をしながら、漫画を読んだり、イラストを描いたり、ケータイやゲームをいじったりと、さえない文化系の部室そのままだ。
これで小説が成り立っているから不思議だ。

舞台は、図書室からほぼ動かない。だから、登場人物の学校生活の断片しかわからない。
たぶん教室で居場所のない連中なのだろうが、そういう背景はほとんど語られない。
主人公は、女子学生で、「視点人物」も兼ねているのだが、視点と場所が限定されているぶん、よけいに図書室の「外」が想像される仕組みになっている。
ゆるい話のようで、小説の構造は戦略的だ。

ぼくは、中高生の頃、図書委員を何度かやっていたし、図書室も利用していた方だと思う。
どこか懐かしい気持ちにもなる。

「書棚に立ち入る前に、数字を確認する。手に持った本の背表紙のシールを確認して、書棚を通る順番に並べ替える。
(あ、筒井康隆)これを読んだら、次は当然『七瀬ふたたび』だな。小説の「つ」の棚までいくと、やはり返却された『家族八景』の隣の一冊が抜けている。三部作で、まだ七瀬の活躍を読むことができると知るときの、誰かの高揚を想像する。」

こういう、誰かの静かな高揚を想像する歓びは、図書委員をやったことがある人や書店で働いたことのある人なら、感じたことがあるだろう。

長嶋有は文章が巧い。
硬軟織り交ぜるバランス感覚がいい。
文学的な「神は細部に宿る」式のリアリズムと、ネット文体のオタクっぽいガジェット感が同居している。

「望美はしばしば、本を読む途中で顔をあげてみる。読書はときどき素潜りのようだ。本を読むとき、いつも首を下に向けているから、その上下運動が潜る、浮上するという行為を連想させるのだろう。
だけどもっと大げさな、それこそ水面下と空気のある地上というくらいに隔たったところから戻ってきたような錯覚がある。安心と残念と、純粋な驚きを感じる。」

しれっとこういう文章を書いてしまうところが、長嶋有の巧さだ。
活字を読む楽しみを、十分に味わえる作家だと思う。

版元が光文社ということで、週刊誌「FLASH」の写写丸と、カッパブックスのカッパのマークを小道具で使っているところも心憎い。とくに写写丸はかなりフィーチャーされている。

図書室に馴染みがあった人も、そうでない人にも、オススメしたい小説だ。


blog通信簿

2008-07-26 | Weblog
ブログ通信簿」というのがあったので、やってみました。
通信欄含め、けっこう当たってるんじゃないでしょうか。
主張度が4か…。

確かに端から見たら、何だかエラそうなこと言ってんなあという印象かもしれません。
ヤボなことをわざわざ説明してるところありますから。
あと、匿名だからこそ、自分の立場・価値観を明らかにすべきだろうと思います。
どういう関心で、どういう尺度でものを言ってるのか。
そういうところは意識して表明してるつもりです。
好き嫌いの印象批評でバッサリいくのは、何か違う気がします。
(それが芸風になる人もいると思いますが)。

こういういうのが野暮な主張なんですよね。
次は5目指しまーす。

OLD YESNOの夜

2008-07-23 | music
7/20
藤沢に行った。
普段行くことのない街なので、横浜駅の乗り換えで迷ってしまった。
提灯が吊り下がり、のどかな感じの駅前。


以前、アルバイトしていた店の方々と会った。
今では社員だった人もみんなバラバラの職場だが、こうして集まって再会する機会がいまだにあるのは、ありがたい。
知的好奇心に富んだ先輩方が多く、会うと毎回、おれも精進しなければなあと思わされる。

「OLD YESNO JACK」という店でライブを観た。
バイト時代の社員だった人の旦那が出演するというので。
山小屋風のウッディーな店内。主人はJACKさんと呼ばれている。
なんだか昨晩もjackを名乗る男と会った気がするが…。気のせいだろう。

ライブは、スティーリー・ダンやノラ・ジョーンズのカバーを中心にオリジナルを交えてやっていた。
R&B~AORのノリで、コーラス隊とサキソフォンを含む大所帯のグルーヴィーな演奏だった。自然と身体がゆれる。
コーラス隊には、もっとゴスペルみたいにグワァーといってほしかったが。
社員の旦那はSAMYさんという人で(本名オサムさん)、SAXを担当していて、バンマスみたいな存在だった。ダンディーでかっこ良い人だ。

店内が暑く、ビールが進んだ。
音楽とビール。これに限る。


SAMYさん。渋いぜ!

ボーダーラインの夜

2008-07-22 | music
7/19
野毛にあるロック酒場「ボーダーライン」にてライブを観る。



野毛には、大学生の頃、坂の上の図書館によく資料を探しに来ていたが、こんなお店ができているとは。
二年ほど前に開店したそうで、どうりで知らないわけだ。
野毛の雰囲気に合う、ステキなお店である。

壁に60~70年代のレコードジャケットが飾られており、テーブルの片隅にはつげ義春のマンガや「レコードコレクターズ」のバックナンバーが置かれていたりする。
店名は正確には「across the boaderline」とのこと。同じタイトルのライ・クーダーのレコードが飾られていた。渋い趣味だ。

週末は、店内でアコースティックなライブが行なわれている模様。
この日は、三組の歌い手が歌った。


まずは、170cm-jack。
まあ、この日はこの友人に誘われ観に行ったんだが。
シリアスな歌詞とMCのギャップが面白い。独自の世界観に引き込まれる。
ちなみに背後の大きなイラストも彼の作である。
大胆かつ繊細な筆致は肉眼で見ないとわからないが、キャラクターの造形の面白さは伝わると思う。


続いては、コツボシロウ。
名前は本名ではなく、鎌倉の地名・小坪からとったそうだ。
「大きな古時計」の禁断の替え歌「大きなお口のアノ模型」には、店の誰もが大ウケだった。


そして、まちっこくらぶ。
飄々としたたたずまいが面白い。メジャー・アーティストでいうとホフ・ディランや真心ブラザーズのような感じか。
軽妙なようで、時に含蓄ある歌詞がぽっと出てきたりする。

音楽とビールと美味いメシを満喫した夜だった。


アップルストアの夜

2008-07-18 | music
渋谷apple storeにて環Royのインストアライブを観る。
アップルストアはインストアライブの穴場だ。
けっこう変わり種のミュージシャンがライブをやる。告知の情報があまりないので、空いてるのもいい。
インストアライブは、普通の客がいる中で、おもむろに始まる占拠感が面白い。

環ROYは、逆ギレ気味の悪ガキチックなラップスタイルだが、MCでも始終悪態をついてた。客も容赦なくいじる。
でも憎めない不思議なキャラだ。
生で聞いても、ラップはシャープで巧みだった。
一人でCDJを操作しながら、うつむき加減にラップしてるのが印象的だった。

ロックリスナーにもアピールすると思うし(「プライマル・スクリーム」って曲やってるし)、もっと注目されていいラッパーだと思う。

新宿飲み屋

2008-07-16 | food&drink
新宿コマ裏手で臨時営業している「SPORTS CAFE6」に行ってみた。
野球~スポーツ談議を交わす友人と待ち合わせたのだが、店内は閑散としていた…。
なので、店には入らず雰囲気だけ味わって、別の飲み屋へ。


通りに面した屋台風の「黒田畜産」という店。開放感があっていい。
味噌ダレの焼き鳥がうまい。
「辛口ハイボール」を飲んだのだが、炭酸水割ではなくて、ジンジャーエール割だった。
だから「辛口」なのか。でも、これじゃ「ハイボール」ではないのでは?
とか文句言いつつ、うまかったので、今度行ったらまた頼んでしまうことであろう。

コーン

2008-07-15 | food&drink
週末はくそ暑かったですね。
とうもろこしを食うと夏だなって思います。
一心不乱にかじりつく。
でもまだ梅雨明けしてないんですよね…。

ブックフェア

2008-07-12 | book
東京ビッグサイトで開かれている東京国際ブックフェアに行って来ました。
会社で行くことを奨励されており、交通費が出たりするので。
出版社ごとにブースが仕切られていて、通常の本屋とは違う雰囲気が新鮮でした。
会場では、書籍が20%OFFでお買い得でしたが、結局買わずじまい。こういう時に限って買いたい本てないものです。

同時開催されてた文具・紙製品展も覗いてみました。
なんとなく最新の文具の流れが分かった気がしましたね。
なぜかスリランカの紙業者と名刺交換してしまった…。
なかなかよい紙質でしたよ。

pet images

2008-07-10 | photo
画像は、実家の愛犬です。
完全にblindness状態ですね。


あくびをする愛犬


ローリングする愛犬



関係ないが、床の間の置き物。