リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

茶蘭花の夜

2008-09-27 | music
横須賀にあるcafe de 茶蘭花にて友人のアコースティック・ライブを観る。


茶蘭花は、三笠通りのアーケードを抜けて、路地に曲がった先にある。横須賀でも知る人ぞ知る店だ。僕も初めて入った。
ほとんど毎日、JAZZやアコースティックのライブをやっているらしい。
壁もギャラリーとして貸し出しているようで、イラストレーションが飾られていた。



二組歌った後、友人170cm-jackはトリに登場。
相変わらずピリッとしたスルドイ歌を披露してくれた。新曲もよかったな。
そして、この夜は自らデザインを手がけたTシャツを着用。
帰りにもらった(というか買った)。tfarmという、Tシャツ専門ネット通販で扱っているので、気になる方は要チェック!

170cm-jackは最近、精力的にライブをやっている。
そのほとんどに呼ばれるので僕は観に行っている。
おかげで、YTYやボーダーライン、この日の茶蘭花など、自分では行く機会のない店に入るきっかけを作ってくれるので、感謝している。


この夜の出演者の円陣

談笑とギターの響きとつまみのチーズの味が溶け合った、茶蘭花の夜だった。


グッと大人っぽい雰囲気のカウンター

雨ノ散歩

2008-09-23 | town
雨ン中、日暮里~上野間を散歩した。
最近、デジカメ撮ってないので、意識的に使ってみた。


日暮里といえば、な「修悦体」。日暮里・舎人ライナーも開通して駅の工事も終わりつつあり、だいぶ減ってました。



雨降る谷中銀座。





GR-Dは、雨の日の写りがしっとりとした感じになるので、個人的には好きっす。



レトロ・コラージュ。



国立西洋美術館に寄ると、FUNDAYということで、常設展がタダで観れました。ラッキー。

文系頭はパズルの夢をみるか?

2008-09-21 | Weblog
伴田良輔著『巨匠の傑作パズル100』(文春新書)読む。
天才パズル作家サム・ロイド、デュードニーの二人の作品を中心に、100問の傑作パズルを紹介した本。
伴田良輔は、『奇妙な本棚』『絶景の幾何学』など、ビザールな味の本を多く書いていて、興味の振り幅がすごいです。
チャペックの犬本の翻訳とかもやってるし。

僕は思いっきり文系人間なので、パズルは実際苦手です。
なので、残念ながら上記に「解く」ではなく「読む」と書いたんですが。
あまりにも活字中毒の文系頭に、理数系の思考回路が刺激になればと思って。
それでもすぐ解答のページみちゃうんですよね…。

続編ともいえる『100年楽しめる古典名作パズル』(日文新書)も続けて「読んで」ます。
文系頭はパズルの夢をみるか?
もう少しちびちびとパズルを楽しみたいと思います。

月刊広瀬正

2008-09-19 | book
広瀬正の集英社文庫版小説全集が、6ヶ月連続で復刊されている。
広瀬正は、短い生涯で珠玉の作品を残したSF作家。
特に代表作の『マイナス・ゼロ』は、「時間SFの傑作」といわれていて、ずっと古本屋で探していたので、この復刊はかなりうれしい。

さっそく読んだが、面白かった。
続いて読んだ『ツィス』は、今読んでも新しい斬新な小説で驚いた。
あらすじを書くと、ある日突然、不思議な高音が聞こえ始め、その音が徐々に音量を上げながら、東京に向っていく。この謎の音の公害で、首都機能はストップし、東京は混乱に陥る。果たして音の正体は?
得体の知れない音が町を襲うという設定がすごい。
現代都市において、騒音のストレス、生活音のノイズに対して、神経質になってきていると思うので、かなり予見的であると思う。

理系っぽいSF的想像力はもちろんだが、具体的な町の描写にリアリティがある。
特に、銀座が生まれた町で、思い入れがあるようで、2作とも主要な舞台として扱われている。
解説によると、広瀬正は工学部出身で、建築を先行していたらしい。
立体的に町を捉える視点を持っていたんだろう。

今月は三冊目の長編『エロス』が発売された。
こちらも楽しみだ。

是非、書店で見かけたら、手に取っていただきたい。
また、絶版になってしまうかもしれないし…。

「ベルク」という店

2008-09-07 | food&drink
井野朋也著『新宿駅最後の小さなお店ベルク』(ブルース・インターアクションズ)読む。
「SPA!」の書評欄で紹介されているのを立ち読みして、「やばい、おもしろそう」と思い、即購入して読んだ。
著者は、新宿駅ビルにある飲食店「ベルク」の店長。
この店は、入ったことがなかったけど、気にはなっていた。なんだか雑多な雰囲気の店だなって。

ぱっと見は喫茶店だけど、ビールやつまみも置いている。
今風のカフェバーなのかというと、そういうわけでもない。
今まで通り過ぎてたのは、よく得体が知れなかったからだと思う。
本書を読んで、この店が店長の独特の経営方針で営業されている個人経営店を知った。

著者は、自分の仕事を、「大衆娯楽接客業」と呼んでいる。
とにかく駅ビルの立ち退き勧告や押し寄せるフランチャイズ店にめげない創意工夫はすごい。
「新宿駅直近」という最高の立地で、個人経営ができてるというのは、奇跡的だ。
毎日同じ味を提供する飲食業の基本に忠実でありながら、独自のこだわりをメニューに反映させる。
それが魅力になって、フラッと立ち寄った客の心をつかみ常連を増やしていく、というプロセスが作れているんだろう。
ぼくも本からではなく直に店と出会いたかった。

本書は、飲食店経営のビジネス書として書かれているが、「新宿」という特異な場所をめぐる都市文化論としても読める。
まあ、ぼくの関心は無論そちらにあるわけで。
著者がレジの向こう側から観察する目まぐるしく移りすぎていく新宿駅の様相は、興味深い。
「さて、いまやベルクは新宿そのものだ、新宿のカオスを体現している、とメディアなのでは紹介されます。カオス? 何か得体の知れない怪物のような日々かがしますが、私たちの生活に混沌(カオス)をもたらすのは、案外、用途の明確な日用品なのかもしれません。」

読了後、実際に店に行ってみた。いい店だった。
でも、本書は「ベルクに行こう」という本ではなく、
「みなさんにとってのベルクを見つけよう(作ろう)」というのが、真のメッセージなんだと思う。
つまり、日常のオアシスというか、生活のエアポケットを持つということ。
そういう場所を見つけたり作ったりすることで、町が面白くなる。
町をいかに使うか、または町のあり方を問うているとぼくは受け取った。

「ベルク」といういい店を知ることが出来たし、都市文化論的な関心も満たされた読書だった。
みなさんもぜひ、新宿に行くことあったら立ち寄ってみてください。

読書の入口

2008-09-05 | book
実家近くの書店「大津書房」が閉店した、と地元の友人から聞いた。
残念だ。
本を読み始めた中高生のころの、読書の入り口だったので。

落ち着いた色合い・デザインのブック・カバーが好きだった。
そこには次のような言葉が印刷されている。

「読書は 急がず、休まず」

名キャッチコピーだと思う。
オバチャン(店長らしき人)の教えを時々思い出して、これからも読書していきたい。


FOREVER大津書房


ウェディング・サマー

2008-09-01 | Weblog
大学の友人の結婚式に出席した。
今年三度目の慶事参加。

しばらく会ってなかったので、呼んでもらえてよかった。
スピーチする人が友人を「変な奴」「ガンコだけど憎めない」など、美辞麗句じゃない言葉でホメてるのが印象的だった。
ユニークな個性は昔からで、今も変わってないってのがうれしかった。

大学の仲間とは、近年、こういう式くらいでしか集まらない。
残るのおれ位なんだが…。
まあ、近いうちにまた集まる機会があればいいな。

本当に心からおめでとうと言いたい。
引き出物はシューズ・キーパーだった。
相変わらずのお洒落なセレクトににやりとした。