義母がジャガイモを茹でるために使っている
圧力鍋のパッキンの色が真っ黒なので、
彼女に提案した。
「私が買いますから、交換しましょう」
もちろん、義母は反対した。
10年使っていて、全く差しさわりないと。
火にかけているときに観察すると、
蓋の隙間と思われる部分から
水が漏れてきている。
取扱説明書によると、これは危険な状態の一つらしい。
義母の同意など待っているのはばからしいので、
勝手に買ってきた。
触った感触もかなり違う。
弾力のある新品。
義母は全くこの新しくなったパッキンに気づかず、
ジャガイモを茹でていた。
私も何度か使ってみたら、
以前よりゆであがるのが早いらしく、
いつもの時間で加熱すると
茹ですぎの状態に仕上がっている。
もう少し短い時間で調理が可能になったわけだ。
やはり、道具の手入れはいつもしなくては、ね、お義母さん!