怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

隠居生活

2008年01月26日 | Weblog

夫の両親は70歳代で年金生活者だ。

私は40歳代で日本から嫁に着たばかりなので、自分で稼ぐことも難しく、しかもここは人里はなれた場所で、車の運転もできず、つまり、両親とともに隠居したような生活をしている。

天気の良い午後など、なんだかこんな引きこもり生活をしていていいのか、考えてしまう。

単純に言うと、私の夫一人が、3人もの成人男女を支えているわけで、これは大変な負担だ。

とはいえ、私がここで自分の食い扶持くらい稼ごうと思っても、日本にいるときと事情がえらく違うわけで、お気軽にその辺のバイトの広告に応募できた過去の暮らしが今はちょっと懐かしい。

ここの両親は、とても扱いやすい人たちで、いわゆる確執なるものはまったくといっても存在しないので、これはものすごく幸せと思わなくてはいけないのだろう。

が、一人でいることが割合と好きな私にとって、ずっと一緒にいるのは、結構な負担である。精神的なものだけど、何気に緊張しているこの感覚は否めない。

別居か、車か、いや、自転車でもいい!
ちょっと遠出ができる手段を持てば、ほんの少し、隠居生活気分から抜け出ることができると思う!

散歩

2008年01月20日 | 風景
ドイツ人と散歩は有名な話である。
我が家も例外なく、一日一度の散歩を欠かさない。

家のすぐ向こうにはかなり大きな森があって、散歩どころかちょっとしたピクニックも可能である。わたしなど、一人で森に入ったら、無事に帰ってくることができるか少々不安になるくらいだ。

私はドイツ、あるいはヨーロッパがあまり好きではない。
日本人を含めた東洋人はどうも、無条件に西洋のものを良いものと決めてかかるが、そういった東洋人の西洋に対する態度も、あまり好きではない。

だが、森を散歩するとき、私のこのちょっとひねくれた考えも、ふっとなくなることがある。
きれいなのだ!

昨日などは、朝から曇っていたのが、散歩を始めた夕方から太陽が出てきた。

なだらかな丘陵にになっている森のほうから、ふと、集落のあるほうを振り返ると
夕日にかすかに赤く染まった家々が、教会が、まばらに立つ木々が、なんでもない光景なのに、ものすごくきれいなのだ!

こういった気分のとき、「ドイツくんだりに来てしまった」という私の根底にある否定的な意識はまったくなくなり、ただ、そこにいることに、嬉しくなっているのを発見する。

でも、この気分を、夫に伝えることができず、なぜなら、ここにいて幸福な気分でいるのはなんだか西洋に屈服しているようで、あるいはちょっと恥ずかしく感じていたからだ。

素直に、「凄い!ここの風景は感動もの!」などと周囲に言えるようになったら、私のこれからは幸運だらけ、というのを知っているはずなのだけど!

生活体力

2008年01月16日 | ここの生活
ヨーロッパ人は体格が東洋人のそれより大きい分、生活体力
があると感じる。

鍋釜(おっと、釜はないけど)、アイロン、掃除機、もしか
したら、微妙に食器類も大きい・・・・

電動泡だて器で卵白をあわ立てていると、どうもいつもより
早く疲れる。よーく見ると、日本で使っていた泡だて器の1.5
倍くらいの大きさがあるのに気づいた。

そういえば、ヨーロッパ語の文字は小さい。
そして、ヨーロッパ人はかなり暗い場所でも電灯なしで書物
や雑誌を読んでいる。

どんどん軽くなる日本の家電製品、どんどん大きくなる書籍
や新聞の文字、楽珍な日本の生活に比べ、ここは過酷だ。

私は重たい掃除機をうんうん言いながら二階に運び、日本で
はなかった腰痛をうっすら感じながら掃除している。

周囲が電灯をつけないでいるので、私も暗いまま新聞を眺め
る(まだ、読めない・・・)

こうやって生活をしていると、次第にヨーロッパ人に近づい
て、体力、視力ともに増強されていくのかなあ。
なんて馬鹿な期待をしてはいけない!

晩婚花嫁に過度の期待は禁物だ。
体をいたわりながら周囲と同調して、夫とその家族になじむ
よう気をつけなければ

サウナ

2008年01月14日 | ここの生活
屋内プールにサウナが併設されていることが多い。このサウナ、混浴である。

ヨーロッパの温泉は水着着用のイメージがあるのにどうしてサウナになると素っ裸にならないといけないのかよくわからないがともかく、脱がなくてはいけないのである。

たいていの場所は一人で行けるの自身がある、でも、サウナは夫同伴でないとちょっと怖い。
興味があるわけではないが、どうしても視線は下腹部にいってしまう。

そういえば、数年前、街中の広告に男女モデルの全裸写真を使っているものを見かけた。特別にきれいなわけでも、全裸が効果的な風にも見えなかった。意味もなく脱いでいる感じだった。

こんな風にして裸体を目にすることに慣れてしまって、男女が素っ裸でうろうろしても何も躊躇しなくなったら、大変なことなのではないか?
ヨーロッパの少子化は、もしかして、男女がお互いに隠さなくなちゃったからかもしれない。

でっぷりした裸体のなかにポツリと小さい東洋人の私が薄暗いサウナに座っている光景を自分で思い出して、ちょっとおかしくて笑ってしまった。

洗濯

2008年01月13日 | ここの生活
たぶんこの家だけではなく、ヨーロッパ全体がそうなのだろうけど、洗濯の頻度は極端に少ない。

我が家では2週間に一度である。夫の両親と私たち、合計4人の汚れた衣類、シーツやカバー類、タオルの類を洗うのだ。

私は、下着のパンツは毎日交換しないと気持ちが悪いので約14枚のパンツが並ぶわけだけど、ほかの家族は、一人当たり数枚しか出ていない・・・・ということは、同じパンツを数日にわたって使っているわけで、私には到底まねできない。

今は寒い時期で、室内は乾燥しているから汗ばんだりしないのはわかるが、それにしても、ちょっと残ったおしっこやほかの排泄物が付くことを想像しないのかしら?それを何日も肌に当てているのはあまり気持ちのいいものではないだろう・・・・

日本で生活経験のある夫が言うには「日本人は洗濯しすぎ」で、私もある程度同調できる。絶対、洗剤メーカーの広告に踊らされていると思う。

が、やはり、糞尿のこびりついた(と思われる)パンツを数日にわたって使い続ける勇気もない。

お尻の形状が違うせいで現地調達不能、パンツも日本から大量に買い込んで用意してよかった。たくさんのパンツが私の衣類棚に詰め込まれている!