週末にその翌週の特売品の広告が入る。月曜日の朝にスーパーに行ったのは初めてだ。
その安さと品質で人気のスーパー。朝8時過ぎなのに人でごった返していた。
こんなにスーパーに人がいるなんてめったに経験しないぞ。
無事に欲しかった品を手にして店を出る人々。私も。
欲しかったのはこれ、時計バンド。こちらに来た頃は日本から持ってきた100円ショップのものを愛用していたが、ふとしたきっかけでこちらのこの品が結構上質で長持ちすることを発見し、売り出されると買いに行く。
売り出し品はたくさん買ってはいけない、と二点に押さえたわたし。
さて、一週間ほど前だっただろう、他のスーパーで経験したこと。
ドイツに旅行に来た台湾人が、ある店のあるハンドクリームをできるだけたくさん買って帰りたいということで、私がそれに協力することになった。
二人で店に行き、目当てのハンドクリーム10点と他のこまごまとした品も数十点レジに持っていった。
レジのお姉さんはハンドクリームについて尋ねた。「売り場に残っていますか?」
私が「もうありません」と答えると「こんなに買い込んでは困る」というようなことを言い始めた。
私たちに「在庫があるかどうか確認してきます」と言い、品々の値段のスキャンを途中にしてレジを離れた。
私たちはわけわからないこの応対におろおろしていた。
戻ってきたお姉さんは「在庫も無いので4個だけ買っていいです」と言い放ち、私たちは4個だけ「買わせていただいた」。
驚きで何もいえなかった私たちは店を出た後、叫ぶように言い放った。
「売るのを制限するなんて、私たちの国では起こらない!」
もちろん、上の写真の特売品のようなものの纏め買いはとがめられて当然だろう。このハンドクリームは値引きされているわけでもない通常価格だったぞ。
「また明日買いに来るわ」と台湾人。嫌な気分で彼女の宿泊先に一緒に戻った。
さて、レシートと買い物を照らし合わせて私たちはその嫌な気分を一掃させてしまった。
レジのお姉さんはハンドクリームの在庫に夢中で、途中にして残っていた品々をほとんど忘れて清算してしまったのだ!
ドイツの商習慣は東洋のそれとかなり違うものなのだろうか。時々びっくりさせられる体験をする。
この場合のように売り場に品がなくなることを恐れ、客に纏め買いを控えさせるというのは普通に起こるのだろうか?
その品がいつも大人気で品薄、って訳でもなさそうなのに。
数ヶ月前は500グラムパックの米をまとめ買いしたところをとがめられた経験をしている私だ。米が主食でないここで、私が買い占めたところで他の客が困るのか、と疑問に思ったものだ。
客のある品のまとめ買いに気を取られて他の商品の代金を徴収するのを忘れるのも、店にとっては大きな損害になるはずなのにねぇ。
お客様は神様の精神を身につけろ、とは全然思わないけれど「お客は面倒な敵」にはしないで欲しいと願っている私。
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ドイツ人男性にこの売る制限について説明を聞いたがよく理解できなかった。どなたかご存知の人、いらっしゃいませんか?