怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

見たぞ。

2009年07月31日 | 義母
先週末、義姉が子供たちを連れてやってきた。

午後の到着だったので、義母はケーキと孫たちの好物のトマトスープを作った。

その日の朝、義母はいつものように庭を巡り、水をやったり作物の状況を確かめていた。
「N子にはきゅうりとズッキーニを持って行かせようかしら?レタスもたくさんあるし。トマトはまだ青いからだめね」
都会で生活している娘に持たせるものの算段をしていた。

さて、彼女らが到着し、お茶の時間になった。

いつものようにでっかくて、こってりしたケーキがお出まし。
義母の「食え食え攻撃」この日も快調、
家族のそれぞれはいかにそれを体よく断るか苦心していた。

どうにもこうにも3分の1余ったので、義母は言った。
「N子、持って帰ったら?」
私も義姉が持っていってくれれば明日にケーキを食べなくていいので加勢した~
「そうよ、お義姉さん、私たちはいらないから、どうぞ持っていってください」
と私が言い終わらないうちに彼女の表情が一瞬曇ったのを私は見逃さなかった!

「あ、車だから、道中で悪くなってももったいないし・・・」
なにやらケーキを持っていけない理由を言い出す彼女。

おやおやぁ~
もしかして、義姉も義母の料理にちょいと食傷気味かい???

大学の頃からずっと実家を離れて生活している彼女(夫も私が嫁に来るまでそうだったのだが)
月に一度、帰省するかしないかわからないくらいすでに母親の料理に接する機会がないのに、
それでもケーキを持っていきたくないなんて・・・・
やっぱ、このケーキ、強烈なのかな、ドイツ人にも。

なんだか、味方が増えたようだぞ。

この日、義姉が持たされた食品は・・・
帰る車に積み込む物資を観察した私。
自家りんごでつくったジュース約一ダース(これは子供達に喜ばれるらしい)
と、かわいそうに、ケーキの余り・・・・

義母が朝に算段していた野菜類は持っていかなかったようだ。
買ったところで、そんなに値段がするものでもないし
(東京周辺の野菜類よりは安価である)
アパート生活はそんなに物を置くスペースもないし。

これは想像だが、子供の頃、多くのクラスメートが夏休みに家族旅行に出かけたのに、
両親の庭の手入れのせいでどこにも行かない夏休みを過ごしたここの息子娘、
いまだに畑や庭の草花に恨みを抱いているのかもしれない。

いずれにせよ、わたしにとっては少々気味の良いできごとであった。




髪を伸ばしている姪のP子ちゃん。
普段、私はあまり金髪がきれいと思わないのだが、
この日の彼女の髪はいつもと違って見えた~
背中にかかる部分があまりにも豪華に見えたので、写真を撮ろうと思ったけど、断念。
後ろからの撮影は、子供にも不気味に感じるかもしれないから~

彼女はおばあちゃんの作るトマトスープは大好きだそう。
いつまでも食べてやってね、わたしのかわりに~



















日本仕様の夫

2009年07月26日 | 
先日、街中でヨーロッパ人男性が前を歩き、その数メートル後からアジア人女性が大きな荷物を持って歩いていた。
しばらく観察した結果、彼らが夫婦であることがわかった。(いくらなんでも撮影は遠慮した~)
義父母には、夫と「並んで歩きなさい」としばしば注意される。
この夫婦をみて、初めてその意味を深刻に受けとめたものだ。
支配者のヨーロッパ人男性と、言葉が悪いが奴隷のような立場のアジア人女性に見えてしまうのだ!

夫と一緒に散歩や買い物などで外出すると、
夫は歩くのがもともと速いのと、荷物を持ちたがらない性格が重なり、
うっかりすると、この夫婦のような状況で街中を闊歩してしまう。
並んで歩くと、急に方向を変えたり、商品を見るために立ち止まったりするものだから、
私にとっても少々後ろを歩くほうが、彼の動きを事前に読めて具合がいいのだ。
戦後しばらくまで日本も夫が前を歩き数歩後を妻がついて行くのが普通で、
並んで歩くのは破廉恥な振る舞いであったことを聞いたことがある。
私たちは日本の古い習慣をまねているのさ、って自慢することにしようか?

さて、ブログ仲間のKuchenさんの先日の記事ではっとさせられた。
ドイツ人は人前でもいちゃつく傾向があるのだ。
参考までに彼女のブログ記事どんどこ ドイツ Kuchenさん
夫と知り合ったのは実家付近である。
夫はすでに数年の日本滞在の経験があることと、もともといちゃつくのが好きでない傾向もあり、
付き合いはじめた当初から、まるで日本人同士カップルの雰囲気を漂わせていたものだ~
手をつないだり、腕を組んで歩くことはほぼなかった。
時々やってみたのだが、なんだかあまり心地よくなかったものだ。
夏場など、暑苦しくないか?

義父が、または義母が一人で出かけるとき、彼らはチューの挨拶をする。
はたから見ていて、微笑ましいが、私たち夫婦はめったにやらない。
私がPC操作に夢中になっていて、見向きもしないで「いってらっしゃい」とやっていたのを義父に注意された。
「外出前の気遣いは、事故を防ぐ」
のだそうだ。
片道80キロを運転して通勤の夫である。義父の言葉は納得できたので実行している。
が、チューは、なしだ~
玄関まで見送るか、車が庭を出て行くまで手を振ってやる、くらいかな。
あはは~
三つ指突いてお見送り、をやってあげてもいいぞ~

夫は日本のお辞儀を身に付けている。
もちろん、ここではやらないが、日本に行くとやっている。
握手や抱擁が好きでない夫には都合のいい挨拶らしい。
私から言わせれば、頭の上げ下げが少々速く、いま一つ、丁寧さにかけるのだが、
握手を求めて手を差し出すより、頭のほうが早く下がるほど日本流を身に付けた彼に敬意を表して、
これ以上、挨拶指導をしないようにしている。

夫は日本語が「ぺら」なので(注:ぺらぺら、ではない)電話で日本語会話をすることもあるのだが、
なんと「ありがとうございます」といいながら電話に向かってお辞儀をするのである!
これには驚かされた!
夫よ、日本で営業の仕事もやっていたのかい?


不況とはいえ、日本はまだまだ経済大国としての地位をドイツから与えられているのを確認した。
私の住む地域でもっとも羽振り良くやっている銀行のポスター。
大きくしてみると~


あらら~
男性が手にしている新聞はなんと、日本語。
無意味な言葉の羅列でなく、ある程度意味があるように文章が作られている。
日本語に堪能な欧州人か、日本人スタッフが作ったのかな。
これを目にするドイツ人がこの文字を日本語と認識できるかどうかは疑問だが、
「銀行の宣伝だから、日本語だろう」
と思うのが普通と考えて作ったのか、とも想像できる。

私にとっては、日本仕様夫が再び日本に住める可能性を頭にめぐらせる宣伝だ。
(妄想、しすぎか~!)







鳥の巣

2009年07月22日 | 風景
義母が、花の終わったバラの木を剪定していたら見つけた。
鳥の巣
「卵があるから、親鳥がいないときを見計らって写真を撮りなさい」
と、いつもの命令口調で私に言い渡した。
(まったく、もっと優しく言ってもいいだろうに・・・)

翌朝、義父命令でカメラを持って撮影したのがこれ。(夫もついてきたので3人で鳥の巣観察!)

野生の鳥の巣の現物をみたのは私は生まれて初めてだ。
小枝できれいに丸く作られいるのが素晴らしい。
鳥の種類はまだ確認に至っていない。黒歌鳥(アムゼル)ではないようだ。
二階のベランダからすぐ見えるところなのだが、剪定前のバラの濃い茂みは鳥にとって
巣作りに適当な場所と判断してしまったらしい。
ときどき私は布団を干したり、バスマットや毛布をはたいてうるさくしていたにもかかわらず!


左は剪定後のバラ、この上の部分に巣がある。
右、私の部屋からガラス越しに撮影したもの。手すりの右端向こうに巣らしきものが見える。

ちょっと顔を出して、巣のほうを見たら、卵を温めている親鳥と目が合ってしまった。
しばらく見つめあった後、気まずくなった私が退散することになった。
これを義母に報告したら、
「卵がかえって雛が巣立つまで二度とベランダに出てはいけません
と凄い剣幕で叱られた。
ううう・・・「鳥と目があった」と言っただけなのに・・・
第一、野生動物と視線が合うなんて、微笑ましくていいじゃないって感じて報告したのにぃ~
そんなに凄まなくてもぉぉぉいいじゃあないかぁぁ~
まったく、変なところに巣を作るバカ鳥め!
と、鳥に八つ当たりさ!

布団に虫が湧かないようにする、大事な布団干しさえできなくなってしまったさ!

義父に「撮れ」と命令された次のものは・・・

家の北端の木の下ににょっきり現れたきのこ
「もちろん食べられるさ」と自分の庭でいろいろな収穫ができることが自慢の義父。
料理したところで、こちら風。油分たっぷりのソースでくたくたに煮込まれたきのこソースになること間違いなし。
軽く油でいためて、醤油で食べる、をやってみたい。

さて、語学学校の中庭に住んでいるシマリスは・・・



なにやら、ビニール袋を見つけてしゃわしゃわ音をさせている。
おいしいものが入っているのかな?
近づく私が気になるようで、こちらばかり見ている。

野生の王国、ドイツかな。
実家付近では鳥の巣、野生シマリス、きのこは難しい。





ピローゲンという名の餃子

2009年07月19日 | 食べ物
2008年3月23日や、2008年4月28日の記事になったピローゲンという西洋餃子を作ったので、記事にする。
日本人に馴染みの普通の餃子の作り方はすでに今年4月の記事になっている。



粉1キロと卵3個、塩少々、ぬるま湯を練る。
30分ほど寝かせる。
義母と義父は「卵をいくつ入れるか」をこの時点で言い争っていた。
が、料理の主導権は義母。故郷の味にこだわる義父の意見は聞き入れられなかった。

生地を延ばし、右下のカップで丸く切る。

具は自家製さくらんぼと砂糖。
これがピローゲンの特徴。甘いものを具にするのだ。

義父と私で包む。
皮の端をくっつけるのに、義母は卵白を溶いたものを筆で塗るを言い張るのだが、義父はそのまま何も使わずに押さえつけることを主張する。
大声で怒鳴りあうようにお互い話すものだから、真ん中にいる私は怖くてたまらない。
「日本では、水をつけます」
と、言ったところで聞き入れられないこと間違いなし!

沸騰したお湯で5分間ゆでる。
義父はタイマーを使って、正確に計っていたが、4月の王さんの餃子の作り方は自分の感覚を使っていた。
茹で上がった餃子にバターをまぶしてお互いくっつかないようにするのが欧州餃子。


出来上がり。
洗面器のような直径30センチの容器に山盛りにしてテーブルにドンと置き、
各自取り分けて食べる。
そうそう、これ、昼食のメイン料理、メインしかない。
デザートのような甘い餃子だけをひたすら食べなくてはならないのだ。


生クリームを添えて、ナイフとフォークでいただく。
ナイフ・フォークで食べる餃子・・・西洋風だよな、西洋風・・・
と頭で理解はできるが、さてお味は・・・

以前に書いた記事には、ここにも餃子のような料理があることや、具が甘いことに驚いたことが内容になっていた。
食べるのが数回目になるこの日、冷静になってその味をお伝えすることができるぞ。
いろいろ表現できるが・・・
一言で言えば・・・
まずい・・・
あ、見えないって?
では・・・
まずい!!!
餃子って、皮のおいしさが命だと思う。(特に、ゆでて仕上げる水餃子)
この皮、固い。
歯の弱い実家の親には咀嚼不能だろう。
卵をいれたから固いのか? 5分もゆでるから固いのか? 皮生地を寝かせる時間が短すぎるからか?
ヨーロッパ人はあごが強いから、固く作るのか?
理解不能である。

このまずい餃子だけの昼食、わたしはがんばって顔の表情を平静に保ち、6個を飲み下した。
偉すぎ! りす!

義父母にとっては自家製のさくらんぼを使った自慢の手作りピローゲンだろうが、
私にとっては恐怖の西洋餃子である。
残りは冷凍保存してあるから、次回はそれを焼いて、焼き西洋餃子になって昼食に登場することだろう。
ああ~、こわいよぉぉ~





追記
日本の仲間のおかげで、このピローゲンのことを少々調べることができた。
義父の先祖は欧州各地に住んでいたようで、彼が生まれたのはウクライナである。
ウクライナ関係のホームページなどを調べると、あった・・・
餃子の形状で、中身は果物などの甘い材料を使う料理が!
しかし「食事として食べる」と紹介されていなく「人気のおやつ」と書かれてある。
これを食事にするのは世界でウチだけかもしれない。
ヴァレーヌィク、ワレニキなどで検索した結果の一部がこれご覧ください。




騎士の馬上試合ショウ

2009年07月18日 | 風景
毎年6~7月、ドイツ各地で「騎士の馬上試合」と題されるショウが開催される。
中世の騎士に扮した俳優たちが、中世風の戦いをやるのを見せるのだ。
一番有名なミュンヘン郊外のKaltenburger Ritterturnierに行って来た。
ホームページはこちらKaltenberger Ritterturnier日本語はないです・・・)
日本からの観光客の姿もよく見かける。
今年は間に合わないだろうが、
来年以降、経済的・時間的余裕のあるかたは是非ご覧になってみることをお勧めする。

2時間ほどのショウがメインなのだが、レストランと売店中心の会場全体が中世を再現した街並みになり、
スタッフももちろんのこと、来場する客まで中世服を着ているものだから、
それらを観察するだけで圧倒され感動する。

では、解説はほぼなし、で衣装の人々を紹介する。




左のピンクのシャツの解説。ある店を覗いていたら、
店の人が「これ、なんだか知っている?」と言いながらするするっと、私に装着したもの。






動物も小道具です~


中央、ビールを運ぶレストランスタッフ。右、チンギス・ハーンチームの一人。
ん?ヨーロッパに彼は進出したの?








右、スタッフ達も、レストランで普通に食事。




赤ん坊や子供のスタッフも! レストランで食事をしていると、パレードがあった。


私が食べたのはアップルパイ。写真では小さく見えるが、食べきるのが厳しい大きさだった。




目の前に座って食事をしているスタッフ達はスタッフの動物連れ。


左は民族衣装のおばさん。


中世風ヘビメタ。



最後の3枚はいよいよ馬上試合が行われる会場にて撮影したもの。
前座のさまざまな演技もよかった。
馬が音楽に合わせて躍るのは非常にかわいかった。

ここで、なんと、カメラは電池切れ
その代わり、肝心の試合風景は撮影に気をとられることなく、没頭して見ることができたのさ!
お見せすることができなくて、申し訳ない
ホームページ掲載の写真をご覧くださいショウの写真集








手打ちうどん

2009年07月15日 | 食べ物
数ヶ月前にドイツ語のクラスで隣の席の王さんに水餃子をご馳走になった。
そのとき約束「手打ちうどんの招待」が先日果たされた。

まず、具を調理。

左、ジャガイモの千切りをにんにく・香辛料と一緒に炒める。
右、卵を溶き、多目の油で炒める。


卵を取り出し、トマトを炒める。両方を合わせ、塩少々で調味する。


料理に忙しいのに、私にお茶を出す気遣いをする王さん。
実家から届いたらしい貴重品の茶葉を使用

前日から作って寝かせておいたうどん生地。
切った太さを見ると、不安になってきた。こんないい加減なものなのぉ???


次の彼女の作業に驚いた!
これって、私はテレビでしか見たことがないぞっ!切った生地の両端を持って軽く振ると、あれよあれよという間に細長く伸びてゆく!
「王さん、うどんマイスター!
感動のあまり叫んだ私の言葉。
おそらく中国に数ある麺類の一種の作り方なのだろう。彼女に中国の家庭では手作り麺が普通なのかと尋ねたら、そうではないのだそう。
お母さん、お祖母さんも手作りするそうなので、子供の頃から自然に身に付いたものらしい。
乾麺を買って調理することはほとんどない、と王さんは言う。
自国産の食材が信用できないこの頃、これは身を守る手段の一つになっているのかもしれない。
(訊いて見たかったけど、ちょっとね・・・)

できたうどんは次々と沸騰した湯に入れていく。



茹で上がった麺の上に調理したジャガイモ、トマトと卵の炒め物を載せ、混ぜる。


調味に左の酢を使う。米や小麦が材料の酢だが、日本人にはなじみのない味である。
右は、できあがって、王さんが私に出してくれたもの。
箸を使う文化を共有しているが、少々その扱いが違うところが興味深いところである。
さて、お味は~
この麺、途中で「うどん」と書いてしまったが、本当に日本のうどんとほぼ差がない。
中国は中華風の麺ばかりかと思っていた。
うどんと野菜の炒め物を酢で調味。おいしいぞぉ~
ただ、うどん表面が粘ついていたのが難点。王さんに「茹で上がったら水洗いするとよい」と教えてあげてあげたかったが・・・
釈迦に説法、になるだろうから、やめておいた。
ちょいと、たまたま忘れていたのだろうな~

さて、この日のもう一つのメニューは「巻き寿司」だった。
王さんが私に作り方を教えてほしい、と頼んできたのでこの機会に一緒に作ったのだ。
だが・・・
私は巻き簾で海苔巻きを作るのに自信がない。
仕方がないので、海苔巻き器も一緒に持参し、双方で作り方を教えたら、なんと王さん、
「代金を払うから、海苔巻き器を買ってきてほしい」
と言い出すではないか!!!(ドイツ・中国では売っていないらしい、私は日本のダイソーで入手)
ひええぇ~
日本の食文化、怠惰な方法で海外流出である!
うれしそうな王さんの表情の影で私は日本代表として少々恥ずかしくなったものだ!

王さん人生初の自作海苔巻きと記念撮影

巻き簾(これはドイツで購入)の上にある半透明のプラスチック容器が海苔巻き器。





ヨットに乗ったりす

2009年07月12日 | 風景


夫の話によると、ドイツでは湖畔に住む人たちは金持ちが多いのだそう。
実家から自動車で約30分の湖を思い出すが、特別に金持ちの地域ではなかったので、
これはドイツ、あるいは欧州の人々の特徴なのだろう。
水遊び、大好き、ヨーロッパ人。

ミュンヘンから西南にあるこの湖に住むFさん夫妻。
湖を見下ろせるこの知人の住まい、いくらしたのだろう~?

さて、この家で遅い朝食をご馳走になったあと、
彼らの所有するボートに乗せてもらうことになった。

冬の間は陸上で保管し、夏になると湖に浮かべておのおのの場所に停めておく。
そこまで濡れずに送ってもらうために業者がいて、数ユーロ払ってボートに乗る。
(ボートに乗るためにボートに乗る・・・無駄だよな・・・)
右がFさん所有のもの。カバーをしてあるがそれは鳥のふんだらけ、雨水が流れ込んでいて、しばらく水出し作業を手伝ったぞ。


帆を組み立てる作業中。もちろん夫とわたしはおろおろするばかりで、
てきぱきと仕事するFさん夫妻の「大変な趣味」に感心していた。


乗っていたので、帆が仕上がった全景を撮影することができず、他のヨットを撮影。
こんな感じのものがこの湖全体にある。

ヨットやボートというと、エンジン付きか人力でこぐものしか知らない私。
二枚の帆を船体にまっすぐ取り付けて、風の力でどうして前に進むのかい???
訊いて見たら、皆、説明不能~
Fさん、物理の専門だったのでは~?あはは~


途中で見つけたお亡くなりになった魚。ウミネコがニャアニャアいいながら魚の周辺をうろついている。
ヒトの食用になるのかな~って考えていたのは私だけかも。

風が弱いせいか、ヨットの速さは自転車並み。
遠くの岸辺を見ると、レガッタ開催の様子。数十台のヨットがゆっくりと走行している。
みな、こののんびりとしたレースを楽しんでいるのだろうか?
湖周辺は住宅地で、ホテルの建設が禁止されているそうである。
となると、エンジン付きのボートはその発生する音で禁止されているのかもしれない。
エンジン音と共にボートが2回ほど私たちのそばを通りすぎたので、決まりはなく、自主的な規制かも知れない。


F夫人の服のサイズは私と同じらしい。
一緒に撮影した写真をみると、小柄でもやっぱり西洋人。かっこいいぞ。
日本の感覚から言うと非常に質素なTシャツとジーンズ姿なのに、ヨットとの撮影によく映える。
となりにころがるのは私、りすさ。場違いはなはだしい・・・・

彼らのヨット遊びの目的は水の上で1日中うだうだ過ごすことだそうだ。
そういった人たちが周辺にうようよしていて、ワインを片手にしていたりt、双眼鏡を覗いていたり、おしゃべりに興じていたりする。
日本人のヨット遊びはこういう風にはならないだろう。
そういえば、ブールを所有する隣の家。
いままで、そのプールに入っていることをみたことがない。
おそらく、水を見ながら、夕食をとったり椅子にこしかけて水を眺めて楽しんでいるものと思われる。
(家の向きの加減で、その辺を盗み見ることが不可能なのだけど)
こうしたプールの利用法も日本人にはできないだろう。

夫も私も超日本人感覚なので、このヨットの経験はたいした感激とならなかった。
夫は日焼けができない肌のタイプ、私はこれ以上日焼けしたくないタイプ、
双方ともとろとろ進むヨットより、自分で泳いで水の中を楽しむタイプ。

Fさん夫妻に誘われれば、また行くけど、
そのときは水着を持参するぞ、泳ぐぞ、りす。





愚痴

2009年07月06日 | ここの生活
ストレス解消にブログ記事にしてみることにした。

私はウチの洗濯機を自由に使うことを禁止されている。
ウチの洗濯頻度は2~3週間に一度で、
2~3日おきにやっていた実家での感覚で衣類を交換していると、
私の洗濯物だけ、すさまじい量になってしまう。
ここに来てから、日本の人には少々汚い話だが、
同じソックスを何日か使ったり、臭くなるまでブラウスやシャツを着ている。
(私以外の家族は下着のパンツまで何日か使用し続けているようなので、真似してみたのだが、私には無理だった)

何度か洗濯のことについてブログ記事にしていたので、
「なぜ洗濯機を使わせてくれない?」
という質問を受けていた。
言葉の壁もあり、なかなか私にはなぜかわからなかったが、
昨日、わかった。
「ここの洗濯機を使い慣れない私に任せると故障させる可能性がある
と心配しているのである。

愕然とした。
日本の家電製品が発達していることが世界では普通に知られている。
義父母たちは「ドイツの洗濯機は故障しやすい」と考えているから
優秀な家電製品に囲まれて生活していた私に扱わせたくない、
のだろうか。
そうだろうな・・・と思う・・・けど・・・・
洗濯機が普通でない国や地域もたくさん存在する。
そういう人たちがドイツで生活する場合、家電製品を故障させる可能性は高いだろう。
気分的にはそちらの類に分類されてしまっているようで、
わたしはかなり機嫌斜めなのである。

こう書くのは少々気が引けるが、
ときどき、ウチの中で差別的な会話がされているような気がすることが有る。
私の行動などがテーマになるときである。
魚を生で食べるが野蛮に感じることとか、箸のように使いにくい食器を使うのは合理的でないなど、他愛のないものなのだが。
当人達は既成の事実を感情を交えないで表現しているつもりだろう。

日本が大好きな夫でさえ、日本のいやなところを話題にすることがあるので、
いちいち気にする私が受け流す技術を身に付けたほうが早い。

同居生活がこんなに長くなることを義父母も私も予想をしていなかった。
夫は、かなり気難しい性格でそのことを指摘するだけで機嫌を悪くするだろうから、私たちはひたすら我慢するだけなのだ。
口には出さないが、義父母も私と同居はかなりストレスになっている様子である。
わたしだって、長期の同居を結婚前に知っていたら、
ここに来ていなかっただろう。

洗濯機使用禁止令の意味がわかった今、
義父母の機嫌をとるために少々の努力をし続けるのが無意味に思えてきた。


転職したとはいえ非常に高い教育をうけた夫が親から独立して生活できないほどしか可処分所得がないドイツにも愛着がさらに湧きにくくなった。

以上の様な現在、今一瞬のわたしである。
もしかしたら、明日には機嫌よくなるかもしれない、
夫の収入がよくなるかもしれないし、
わたしが仕事を見つけることができるかもしれないし、
洗濯機を使わせてくれるかもしれない・・・・

希望をもって生きるようにしたい


   



先日訪問した夫の知人宅のベランダにて、朝食。
湖が見えるアパートだ。
日光をさえぎる大判傘があるとはいえ、強い直射日光が部分的に身体を突き刺す~
久々に優雅な気分にさせてもらったものだ。






無農薬=うじ虫入り

2009年07月05日 | 食べ物
いろいろ実る時期になった。
ウチはさくらんぼが豊作のようだ。
椅子の大きさと比較して欲しい。



撮影が稚拙なせいか、たくさん実っている様子が上手く表現できない。
赤く輝く宝石のようなさくらんぼ、見ているだけで幸せな気分だ。

義父が「食べてみたか?」と尋ねるので、
直接木からもいで口の中へ
旨い~
しばらく、毎食後にデザートとして、もぎたてをまるのまま食べていた。

収穫の日、少々熟れ過ぎているらしい。


わたしは実家から調達したこれを着用。

まさか、ドイツ生活でこのようなものが必要になるとは予想していなかった。
ここの人たちは日焼けを好むので、わたしのこの行動を理解不能であるが。


非常に天気がいい日だったので、布団干し~
義母が言うには、羽根布団は日光に当ててはいけないのだそう。
では、関東以西の日本で羽根布団を使うのは狂気の沙汰、だろうな。
去年8月、布団にダニが発生し、私だけ被害にあったので義母の忠告は無視。


収穫したさくらんぼをしばらく水の中に浸す。
洗う、という意味ではない・・・ある物体を取り出しやすくするためだそうだ。

右、半分に割って、種を取り出す、
と同時に中に潜んでいるうじ虫も取り去るのだ!
ほぼ半数のさくらんぼに1~4mm程の白く細長い物体がくねくねしているのだ!
ひえぇぇぇ~!!
お、お義父さんよ!
「食べてみろ」と勧める前に、虫のことを話してくれよぉぉぉ!
わたしは昆虫類をむやみに怖がる性質ではないが、
好んで口にするほど好きでもない。
ましてや、近い将来ハエになろうってやつらを飲み込むことになるとは!!
うおぉぉぉ~
すでに数十匹がわたしの蛋白源になっているぞぉぉぉ!!!

この日を境に、私はまだ木に残っているさくらんぼをそのまま食らうことをしなくなったのはもちろんだ。
惜しいことに、このうじ虫を撮影する気分になれなかった。
またの機会にブログ公開しようか、どうしようか~

種子を取り出したさくらんぼは冷凍保存される。
後日、シロップ漬けかジャム、またはワインになるそうだ。
農薬は一切使用されていないが、手間のかかっている食品だぞ。

市販のさくらんぼはおそらく、うじ虫はいないと思う。
引き換えに少々の薬剤を口にしてしまうことになるのだろう。
さて、どちらを選ぶ?
うじ虫か、農薬か・・・!!!







村の中心地

2009年07月03日 | 風景
昔読んだ日本人が書いたドイツ生活の本の内容を覚えている。
「朝、パン屋に行って焼きたてのパンを買って朝食にする。とてもおいしい」
ドイツ人は皆、こういった生活をしていると思ってしまったのは当然だ。

ウチの集落には商店は一軒もなく、最寄のパン屋は自転車で約15分ほど(歩くと30分くらい)の村の中心に行かなくてはいけない。
ウチは一週間に1度の買い物で一週間分のパンを買い、冷凍保存をしておく。
毎朝、冷凍物のパンさ。
最近私は食べなくなってしまったので、どうでもいいのだけど。

さて、この村の中心を紹介しようと写真を撮っておいた。
人口約15000人のこの村の中心、何も無いように感じていたが、
撮影していると、意外に多くの商店などがあるのに気づいたものだ。



中心の広場。いかにもヨーロッパの風景。


これは図書館、ピンク色でお気に入りだが、私はここで延滞料を1000円以上払ったのでそれ以来足を運んでいない。





中心の広場にあるのは左、パン屋その1、右肉屋。


左、薬屋その1、真ん中は広場にある噴水、右、ヨーロッパ好きな日本人憧れの石畳。


左、そろそろ外壁を塗りなおしたほうがいいホテル、
右、これはあちこちで見るのだが何屋というのだろう、宝くじとか雑誌・新聞などを売る店。


左、イタリア料理屋。スタッフはイタリア人のようで、店が暇なときは明るいイタリア語を漏れ聞くことができる。
右、パン屋その2。


日本風に言うと、八百屋かな?(入ったことがないのでこの機会にガラスに顔を押し付けて覗いてみた)
チーズや乾麺も置いてあった。食品よろずや~


図書館の建物は別の入り口から役所になっている。
注目は開所時間。欧州、または欧州の文化圏の役所はほぼ午前中しかやっていない。
ちなみに、職員の勤務時間も開所時間だけのようである。
凄い。日本だったら暴動になるかも、公務員、もっと働けって。



左、眼鏡屋、右、子供用品のリサイクルショップ。


左、少々はなれたところにあるパン屋その3。真ん中と右は美容院。
こんな小さいところに2件も美容院~


左、メイポール、右、メイポールの後ろの薬屋その2。


薬屋の隣は義母の妹の家。
林業農家で、でっかい農耕車両を何台も所有している。
撮影したかったけど、いくら姉の息子の嫁でも、勝手に撮れないな~
右、欧州に欠かせない教会。

さて、もっと写真があるのだが、アップロードの作業が面倒くさい。
ここまでやるのも数日かかってしまい、
公開が遅くなることこの上ない。
写真自体も、先週の寒くて暗い天気のときのもので、感じ悪い
で、ここであきらめて終わることにする~
続きをご覧になりたい方、どうぞ、ウチ近辺を訪問ください。
りすが案内差し上げます