怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

水餃子

2009年04月29日 | 近隣の人たち
中国人と知り合うと、私の意識の底がこう囁く。
「旨いもの、食べられるぅ~ 旨いもの~」

通っているドイツ語学校の隣の席になったのは、王夫人。
だんなさんが3年間ほどドイツの会社に勤務の関係で2歳の子と共にやってきたのだ。
親しくなると、期待が高まった・・・
で、いよいよ招かれた!
「水餃子を食べに来ませんか?」
後ろの席に座っている台湾人女性、劉さんのお墨付きの腕前の王さん。
私は前日の夜から胃のスペースの調整をして、できるだけたくさん水餃子を収める準備をした。

さて、すきっ腹を抱え、王さん宅の着くと、
すでに彼女は料理に取り掛かっていた。
台所で一番に目に付いたのはこれ。

黒く輝く炊飯器・・・
炊飯器についてはわたしはここで苦労したものだ。詳しくは「日本炊飯器購入」
この炊飯器、中国から持参したものだそう。
とっても立派な作り。私がドイツで買った、某国産(王さんの出身国だそぉ!)とは大違い!
圧力鍋になっていて、炊飯の他に様々な調理ができる優れものらしい。

今回は鶏肉のぶつ切りに下味をつけて軽く炒めたものを煮込むのに使った。
調理メニューを選択し、作動開始。

ほ、欲しいぞ、この炊飯器!(すでに2台もあるし、圧力鍋もあるから絶対義母が反対するだろうな。)

さて、鶏肉が勝手に調理されている間に、王さんは餃子を作る。


粉に水、というシンプルな材料。塩も入れないらしい。
適当な固さに練り、1時間から一晩寝かせる。右は前日から寝かせておいたもの。


棒状に伸ばし、適当な大きさに切る。
麺棒で丸く伸ばす。


具も、前日に作っておいたらしい。
五香粉が使われているのが日本の餃子と違うところ。


水餃子なので、茹でる。
王さん、フライパンがお好きのようで、茹でるのも仕上がった餃子を入れるのもフライパン。
いずれにしてもおいしそう~


いただきますぅ~
生姜味の酢、を添えていただく。
茹でたてのおいしいことと言ったら!!
是非、自分でも作ってみよう。

と、これまでの人生で何度か思ったはずだ。
実家にいた頃にもあったよな。
中国人指導のもとに水餃子パーティー。
おいしくて大感激、自宅で再現を決意したが、結局やらなかった・・・

聞けば、王さん、ドイツ生活がつらくて仕方がないらしい。
母国では仕事と家庭で生き生きと忙しく過ごしていたらしい。
ここでは仕事をするのにも制限、言葉の壁で親しい人を見つけるのも困難。

よし、では、私が再び餃子を食べに参上差し上げよう。
え!次回は自作うどんですって?!
トマトと卵を炒めたものに自作麺を和えるらしい。
ああ~旨そうだぁ~
王さんの期限付きのドイツ生活、できるだけ楽しく過ごせるよう、私も協力したい~
(あ・・・下心、みえみえ?でも、本当においしいし!)








勝たせてやろう

2009年04月27日 | 日本
先週末25日の夜に日本人ボクサーとドイツ人チャンピオンの対戦があった。
夫が「今日は日本人が戦います、視ましょうね」
と誘ってきたので、普段スポーツ観戦などしない私も、
急に日の丸を背負った気分になり、テレビの前に座った。


視づらい写真で申し訳ない。

佐藤幸治とフェリックス・シュトルム、
結果はあっけなく佐藤幸治の負け。

さて、24日の記事にここの家電が大きくてドイツ在住の日本人主婦が怪我や体調不良を起こすことを書いた。
日常生活に対する体力は、生活用具の大きさで明らかだ。
大きくて重いものを自由に操るドイツ人の勝ちだ。

夫と知り合った頃、日本で生活していた。
初めのころは映画を見に行く、など、日本でもありがちのデートをしていたが、
次第に人種差を感じる提案をするようになってきた。
「自転車で、横浜に行きましょう」
横浜って、電車で1時間かかるところにある。
夫はスポーツを好むタイプではない。サイクリングが趣味ではない。
もしかして、わたしは「横浜へは電車」という固定観念にとらわれているのかしらん、
と思い、承諾して自転車をこいだ~
が、やっぱり、私には無理だった~
こいでもこいでも現れない横浜の風景、夫は疲労の色を濃くする私の顔を見て、
横浜へは自転車で行くものではないことを学習したものだ。

実家付近に住むスイス人B子さん。
彼女は病気の子供をつれて、自転車で約3、40分の距離を軽々走っていく。
「ちょっと薬草を取りにいく」
と言って、自転車にまたがり、車で20分程度かかる川原へ行ってしまう。
日本人女性だったら、まず、自転車では行かない距離だ。

夫とB子さんがデートしたら、自転車で横浜へ行くだろうな。
ふうぅ・・・・

こちらに来る前に、ヨーロッパ人日常生活の体力を知っているので、
用心深く生活している私。

こんな、体力の違いのある人間に、
かなり古典的なスポーツ、ボクシング、で挑むのだから、佐藤さん、凄っ!




ボクシングは同じ体格同士で対戦させるようなので、人種の違うこの二人でも見た目には体の大きさに差は感じない。
が、この負け方から想像すると、佐藤幸治さん、日頃軽くて性能のいい掃除機、
小さくて卵焼きがきれいにできるフライパン、ちょっとした外出にも世界に誇る日本車を使っているのかな、と想像してしまう。

19日にはドイツ入りして対戦に備えたそうだが、
うっかりこちらの重いアイロンや、フライパン、掃除機などに触ろうものなら、
たちまち手首を傷めるだろうから気をつけていたかも~
どんなに鍛えた人たちでも、こちらの生活用具の重量に慣れるには時間がかかるだろうな。

テレビ観戦中の義父と夫が
「ああ~かわいそうに~」と思わず佐藤さんに同情してしまうほどの内容だった。

私はスポーツで日本が勝たなくてもいいと思っているほうである。

小さくて軽くて、壊れないものを作ってしまうし、
最近は近隣国に越されそうだが、クラシック音楽の普及と国際コンクールの入賞は本場を制しちゃうし
漫画やアニメはびっくりするくらい世界中で人気がある。
ニンテンドーを知らない人はいるのだろうか?
スポーツくらい、ヨーロッパに勝ってもらってもいいではないか。








りんごパンケーキの作り方

2009年04月26日 | 
夫用りんごパンケーキの作り方の紹介。
「夫用」なので、どちらかというとかなりおいしくないものだと思っていい。

夫は仕事から帰ってくると、そのときに食べたいものを私に注文する。
帰宅から、食卓につくまでの間、彼にはシャワーとトレーニングマシンで運動する、という課題がある。
なんと、1時間以上かかるのだ。
いろいろな夫婦が世の中にいるだろうが、夕食の席に着くまで1時間以上かかるのも珍しいのではないだろうか。
義母はこの状況を異様に思って夫に「帰宅後すぐに食べるようにしなさい」
と何度か夫を叱っていたが、そのうち諦めた。

1時間もあるのだから、注文を聞いてから作っても充分間に合うのである。

では、本題。
りんごパンケーキ。


りんごは細かく切る。ボールに切ったりんごと、粉と卵と牛乳を入れ混ぜる。
「砂糖抜き」が夫流。
また、粉の半分は全粒粉を使っているのも夫流。


フライパンで両面焼いて出来上がり。
薄く焼くので、どんどん出来上がる。
10枚くらいが夫の適量。


夫は砂糖の摂取を控えているので、そのまま食べるが、
普通はシナモンシュガーやコンポート、ジャム類を塗って、写真のようにくるくる巻いて端からナイフで切って食べる。
これもおやつとしてでなく、立派に食事になるのだから、ドイツあるいはヨーロッパ、はたまたウチの食生活はなんだか侘しい。

このパンケーキ、ちょっと見た目はインド文化圏の「チャパティ」に見える。
そういえば、チャパティはカレーなどを添えて食べるのだろうな。
カレーはたいてい野菜や肉類が入っているだろうから、
もしかして、ヨーロッパのパンケーキよりずっと栄養的に優れているかもしれない。
ネパールからやってきてドイツ人家庭にホームステイしている女の子も「ここは野菜を食べない」と言っていたな。
寒冷な気候で野菜栽培可能な時期が短いドイツ。
したがって野菜を食べる文化が余り発達しなかったここは、
果実をシロップ漬けにするなどして保存し、穀類と一緒に食べてきたのだろうな。
今では車を売って世界中から野菜を輸入しているのに、なかなか普段の生活には根付かない野菜摂取。

私がこのパンケーキを野菜を使った塩味のソースで食べたい、と言ったら、驚愕していたもの。
夫は日本でお好み焼きの旨さを覚えたはずなのだが、こちらに戻って長くなると、粉の中に野菜が入っている感覚が嫌になってきた様子だ。


私も一緒に付き合うと、野菜不足で数年後の体調が心配だ~

わたしの分にはりんごではなく、野菜を細かく切って入れて食べることにしよう~








掃除の日

2009年04月24日 | ここの生活
義母は妹と約束があり、朝から出かけた。
ウチの金曜日は、掃除の日。
(ちなみに木曜日は買い物の日。ヨーロッパ生活は曜日で家事が決まっていることが多いらしい)
私一人でお掃除。
得意な家事がないから「掃除が苦手」と書くわけにいかない。

床面積がやたらに広いウチ、
掃除を始める前にすでにくたびれる気分。

仕方がない、はじめるとしよう。

ブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーン

ブーンブーンブーンブーン

まずは掃除機をかける。
二階専用の青い掃除機の重量は約6キログラム。
これはまだいいとして、一階専用のは、何と、11キログラム!
(ここに来た当初から、いやに重い掃除機の重量を量ろうともくろんでいたのが、
ブログ記事になることで、やっと今日実現した)



こちらの家電、日本の標準の1.5倍くらいの大きさや重さがある。
(わたしの体感比較)
日本人主婦はこちらの家電に健康を害されるらしい。
腱鞘炎や腰痛。
家電に殺されたら、大変! 取り扱いは細心の注意をする!


屋外では、義父は芝刈りにいそしんでいる。
彼は掃除はしない。
ついでに言うと、夫も掃除は不能である。
彼の部屋はのだめ部屋で、わたしが自分の能力内で片付けると激怒するので放置。
(私の掃除能力は夫より少々高い)


次に、ドイツ風モップで床を拭く。
このモップの棒部分、この写真には出ていないが、日本の感覚より少々長い。
慣れるまで、あちこちにぶつけて、大変だった。
30センチくらい切ると、わたしには扱いやすくなるはずだ。
先の部分は取り外しのできる雑巾状になっている。

こうした基本的な床面掃除の他に、家具類のほこりを払う作業、洗面所磨きなどがあるが、今日は人手が半分なので省略。

思い切りだらだらやった。
(写真撮影しながら、だものねぇ~)
掃除は週に1度なのだが、そんなにひどく汚れないことが多い。
実父が言っていたが、大きな家は汚れにくいのだそう。
人が発生させるホコリやチリは一定だから、それが広範囲に広がるとめだたない、
ということなのだろうな。
実家などは、数日掃除しないと、部屋の隅でホコリが溜まっていたものな~
一日おきに掃除機をかけないと、ずぼらな私でさえ気分が悪かった。
えらい違いだ。
ドイツ生活のよい点、掃除をまめにしなくてよい~、かも?!

さて、掃除は正午近くに終わった。
次は昼食準備だ。
昨日の残りを暖めたり、インスタントのスープを作ったりで、
簡単にした。

いやいや、掃除と食事を久しぶりに一人でこなした私。
えらいえらい~
(誰も褒めてくれないので、いや、普通この程度の家事では誰も何も言わないだろな、自画自賛)







日本ドラマ大好きな夫

2009年04月23日 | 
起きている間中仕事をしている夫の唯一の楽しみはテレビ。
息抜きに、一階の居間で両親が観ているニュースやサッカーを覗いたりしている。
長い休憩には、日本のドラマを1話づつ見る。
夫は日本在住時から日本のドラマが大好きだった。
日本語の習得のために視ていたらしいが、そのうちにのめりこんでいったようだ。

ここのドラマはあまり面白くないようだ。
私の言葉の壁は高く、まったくわからないのだが、わからないのになんとなく面白くなさそうなのを感じるのだ。
ここに長く住む日本人に訊くと、首を振り、
「だめだめ、ドイツのドラマは面白くない!」
と言うから、わたしの感覚は当たっている。
夫は日本ドラマを褒めちぎる。
「ドイツには感動するドラマはありません」

そういうわけで、日本で買ったものや、録画したものを持ってきたり借りたりして、
一緒に視るのだ。

最近見終わったものに、日本では去年の今頃放送していた
絶対彼氏~完全無欠の恋人ロボット
がある。
最終回の第11話、夫は感涙にむせんでいた!
その後、PCに向かい、そのドラマについて調べていた。
この番組のテーマソング「おかえり」のメロディーを口ずさみながら~
うお~めったに音楽らしいことに興味を示さない夫がこの有様、
よっぽど気に入ったのだろうな。


驚いたことに、日本ドラマや俳優についての英語のホームページがある!
JDrama.comなどを使っているようだ。
日本ドラマは英語で紹介されるくらい国際的なのか?!
そうなんだろうなぁ~ 知らなかったぁ~

夫は俳優の顔と名前を、私より知っている。
「キムタクはスマップのなかで一番ハンサムです」
といつもつぶやいている。
「Change」も鑑賞済み・・・10年前と変わらない彼のハンサムぶりに感心していた夫・・・

「絶対彼氏」に感動していたので、早速、速水もこみち 水嶋ヒロ 相武紗季 中村俊介 佐々木蔵之介 真矢みきなどを調べ上げ、覚えていることだろう~

日本ドラマを見ることは、日本の習慣なども同時に学べるわけで、
夫はいつでも日本生活に対応可能であ~る。
ああ~奇跡が起こってくれないか~
日本にお仕事~


さて、夫の「絶対彼氏」への感動振りが物凄かったので、オムライスを作って見せてあげた。

ドラマ中の「ナイト」が作るそれより大きくて焼きすぎだけど、ま、いいか。






お!シマリス!!

2009年04月22日 | 動物
私はドイツ語講座がある学校の中庭をよろよろと歩いていた。
視界の端に、ちょろちょろと這う、物体。
「げ、でかいねずみだな!」
と、視線をそちらに向けずに目的地へよろよろ歩き続けた。
すると、その物体、ときどきはねるように歩く。
「な、なんだ?」
今度は、しっかり凝視すると、どうも、リスのようだ。
ここで良く見るリスはこんな感じである。

上のウィキペディアの資料写真のよく見るリスとひどく違うので、ますます凝視すると、
背中に縞の一部を確認。
わあ~シマリスだあぁ~



なまシマリスなんて町田リス園ぐらいでしか、みたことがない私。
写真を撮りたいが、カメラをかばんから出して準備する作業でこのシマリスを警戒させてはもったいない。
しばらく銅像のようにかたまって、観察を続けていた。
が・・・
後ろから颯爽と歩く姉ちゃんがやってきた。
「シマリスがいるから、ここを通らないで!」
と言いたかったが、ドイツ語の壁が高すぎ、
「あぅ~ぁう・・・うぅあぁ~・・・」
とうめき声にしかならなかった。
うめき声のリアクションに困った姉ちゃん、そのまますたすたとシマリスの数メートル脇を歩いていった。
シマリスは姉ちゃんを気にすることもなく、マンホールの蓋の上で忙しそうだ。
こ、これはチャア~ンスぅ~

カメラを取り出し、撮影開始!

らぶりぃ~シマリスはリスの中で一番かわいいと思う。


なぜか、マンホールの蓋に執着していて、熱心に覗き込んでいる。
おいしい虫でもいるのかな?

次のマンホール視察へ。


シマリスって、ヨーロッパに生息するものなのだろうか?
手元の辞書には、北海道、朝鮮半島からシベリアまで分布、と書かれている。
縄張り争いに敗れ、西へ移住したのか?
ペットとして飼われていたものが逃げて繁殖しているのか?


左は、もしかして、トイレポーズ?うふふ~
右の写真は4本までしか確認できないが、ちゃんと黒い縞が5本ある。




愛らしい姿の撮影に協力してくれたのは約5分間。
「もういいでしょ」
ってな感じで、行ってしまった~


追記
先ほど、義母にこの写真を見せたら、
「これはリスではない」
とのこと。
いやぁ~、リスだとは思うのだけどねぇ~
あえて反論はせず、彼女のしゃべるままにさせておくと、
やはり、飼育されていたものが逃げたものではないか、とのこと。
シマリスは新参者らしい。
生態系を荒らさないよう、願うばかりである。









民族衣装が欲しい

2009年04月19日 | ここの品々
このところ、夫は週末も家の中で仕事三昧、
食事と少々の日本ドラマ鑑賞だけしか一緒にいることがない。

もともと怠惰な私。
夫が仕事ばかりなのでふて寝。

ソファにごろごろする私。
周囲を片付ける意欲もなし。

義母などは日曜の朝からせっせと午後のコーヒータイム用のケーキを焼いていた。

自家製茄子ケーキ。
うそ、冗談・・・写真にしたら茄子に見えたので。
去年の夏収穫して、冷凍保存しておいたプラムを使ったケーキ。
おいしい
ごろごろしている間に完成するなんて,
同居の醍醐味かっあ

週末に入るたくさんの広告を眺めていたら、民族衣装の宣伝が入っていた。
これからのシーズンにふさわしい衣装。
ビアガーデンに飲みに行くときやお祭りのときに映えるのだ。
ごろごろしながら眺めるりす。

女性のは「Dirndl」と綴るのだが、辞書を引くと「ディルンドル」とか「ダーンドゥル」などとカタカナ書きになっていて、
バイエルンやオーストリアの民族衣装、と解説されている。


ブラウスと、ワンピース、エプロンのセットで49.99ユーロ、約6,7千円ってところかな。
専門店で買うと、軽く100ユーロを超えるので、格安。
SからLサイズまであると書いてあるが、わたしにはSサイズも大きすぎる。
買ったところで、こんな服、年間数度も着ないだろう。
経済難の私たち夫婦には贅沢、贅沢。


男の衣装。
私と同様、夫は小柄で痩せているので、絶対似合わないだろう。
ふふ~
似合わないと買わないから、自然な節約、へへへ。


先週末に遊びに来た姪のP子ちゃん、
似たような服を着ていたな。
義母は「このワンピースはディルンドル風よ、P子に良く似合うわね」
と褒めていたっけ。
ワンピースにエプロン、なかなかかわいい。
このデザインだったら、普段、買い物や語学学校に行くときにきて行くことができるな~
・・・ほ、欲しいな。子供用ディルンドル。
こちらの子供用衣類をときどき買うので、自分のサイズ表示を知っている。
158か、164だ!
やっぱり、買うか~
欲しいぞ~





街の生活

2009年04月17日 | ここの生活
市民大学のドイツ語講座に通っているのだが(強制ドイツ語講座ではない)
クラスメイトに台湾人がいて、誘われるままに彼女の家を訪れた。

町の中心まで歩いていける距離に住む彼女のことが私はうらやましい。
日本語で「マンション」「アパート」「フラット」などと呼ばれている集合住宅だ。
一棟に8世帯くらいあるようだった。
外観を撮影するのを忘れたのが悔しい~!

さて、家の中に入って、しばらくして気づいたこと。

隣近所との距離が狭いのだ。
1歳半の次女を抱いた彼女に誘われ、ベランダに出ると、目の前と両脇に隣の住民が・・・
当然のことだろうが、田舎生活1年半の間に私の住居感覚はすでに田舎になってしまったのだ!


ベランダの東から南へ撮影した風景。日本で言う2階だ。
彼女は(そうだな、劉さん、と名付けておこう)・・・劉さんは左斜め下1階住民のおじさんに気軽に挨拶する。
「こんにちは、ご機嫌いかが?」
ひええぇぇ~
こんなに隣近所と距離が近いと、大変ではないか?
以前、義父が言っていたな。
「街の生活では庭で屁もできない」
本当にそうである。このベランダで音のするガス漏れをしたら、近所中に響き渡るだろうな。


ベランダの西から南へ撮影。
目の前の家にはりんごの木。
劉さんいわく、「前の家の家族はりんごを山のようにくれるのよ」
まあ、目の前に住んでいれば、近隣住民に分け与えなければならないだろうな、向かいの人。
りんごの収穫を、去年経験しているからその大変さを知っている私。
ナメクジ、ハエ、蜂、ミミズ、さまざまな虫とご対面しなくてはならないのだぞ。
何もしないで収穫済みのを分けてもらうのはラクでうらやましい・・・



テーブルに座り、ジュースを飲みながら、ふとガラス越しに向こうを見ると・・・
げ、隣の家・・・
劉さんの家、レースのカーテンもなしだから、夜など、お隣に丸見えなのではないかしら。
う~ん・・・

街の生活、よい面と悪い面が交錯するけど、私自身が関東の人口密集地で育った分際である。
街中生活が恋しい。
家にいても、近隣住民を少々意識しながら生活するのは慣れているのだ。

いまの住まいの周辺住民の顔をいまだにほとんど知らないのは、
住宅一軒一軒が大きすぎて、あまり顔を合わせないから、という物理的な理由もあるのだ。

さて、劉さんちを後にして、街中へ向かうわたし。
途中で桜を見つけた。

どうも、レストランのようだ。
桜の木の下で食事、なんて、いい感じではないか!
日本人にとっては。


対抗するのはうちの庭のマグノリア。
これ、単純におおげさに美しい。
わかりやすい。
桜の美は、日本人向けかな。





カルキ臭くないって?

2009年04月15日 | ここの品々
日本の水は「カルキ臭い」ってよく言うけど、
ここのカルキは「臭い」でなく、ゴミである。

「カルキ」については偶然に同じ時期に同じテーマの記事を書いた
満天さんのブログに解説があるので、そちらに任せる。

一般的に、日本のカルキは水道水を消毒するための塩素臭のことを言うらしい。
語源はドイツ語、こちらのカルキはもう少々強烈だ。


湯沸しポットの(40年くらい使っているので、ドイツ在住の人たちにもこれがなんだかわからないかも・・・)水面に白く浮いているのがカルキ(石灰分)なのだぁ!!

もっとも、水道からでた直後の水には、このカルキ、ちゃあんと上手く細かく分散して散っているので肉眼で見ることができない。

写真の水は、前夜に沸かして魔法瓶(日本から持参)に入れておいたものを再び沸騰させるために開けたものである。
魔法瓶(日本から持参)の内面はカルキが付着しやすいらしく、真っ白になるが、また、容易にはがれやすいらしく、お湯を空ける勢いで剥がれていくようだ。
それで、写真のような現象になるわけ。

無味無臭、人体に無害だが、やっぱりね・・・
気分は良くない。
夫はこれを見ると、流して新たに水道から水を入れるのだ。
同じことなのにねぇ~

硬水、ということはこれを多く含むことなのだろう、
地域によるらしいが、ドイツ南部はこのような水を普段飲用しているのだ。

日本だったら、水道水を作る作業に白い物体を除去する作業をするだろうな。
安全のために、世界的にみても驚異的に高い濃度の塩素で消毒するくらいだからねぇ。
塩素臭カルキも面倒だけど、白ゴミカルキももっと面倒である。

この40年物のポット内側面は定期的に掃除しないと、真っ白にブ厚くカルキがこびりつく。
また、コーヒーメーカーなども機械内部にカルキが詰まるので、
カルキ除去剤が市販されている。

ボトル入りは水溶液、袋入りは粉末で、水に溶かして使用。


袋の拡大写真。
ちゃあんと、Kalkと文字が入っているだろう~
白ゴミ除去剤だぞ、
日本のカルキとドイツのそれが違うことの証明だ~
下には各種コーヒーマシンや湯沸しポットの写真、これら内部の白ゴミを取る。
劇薬らしく、取り扱いに注意しなければならない。

洗面台、シャワー室なども、使用後に丁寧に水分をふき取っておかないと、
白くこびりつく物体に悩まされることになる・・・

実家の塩素臭カルキ水にも苦労したが、ここにきたらもっと面倒な水が

さて、一番上の写真の状態の水で作ったお茶。
日本から持参の貴重な緑茶。
写真に上手く撮れなかったので紹介できないけど、
緑の中に、白ゴミがふわふわ~
凄いぞ、ドイツ生活!









再び復活祭の食卓

2009年04月13日 | 食べ物
去年も記事にしたと思うが、
今年も復活祭の食卓を紹介。
何故かというと、ウチの行事食、あまりおいしくないから。
旨くないものを紹介して、旨くないものを食べなくてはならないストレスを解消しよう、という試み。
ひぃひぃひぃ~

ウチ流イースターパン

練りマシーンに小麦粉と、イースト、卵に砂糖を加える。


さらにあたためた牛乳とその中に溶かしたマーガリンを入れ、練る。

こうした甘くてふわふわのパンはこちらの食卓では普通ではない。
「酸っぱい生地のパンが本物」
と義母は言う。
ハイジの言う「黒パン」のことだろうか。
気候的にライ麦のほうが良く育つので、それを使ったパンが発達したようだ。


すでに、パン作りも日本の主婦の常識となりつつあるのでこうした紹介もくどいけど。
表面が乾燥しないよう濡れふきんをかぶせて暖かいところで発酵させる。
(いや、このふきん、ぬれていないようだけど?うう・・ウチ流は乾燥していてもOK)
すると、右のように倍以上に成長!


形を作る。レーズン入り、シナモンシュガー入り、編みこみ形などがウチ流。


焼く。
焼きあがって、冷えたら、溶いた粉砂糖を塗る。

このパン、日本の菓子パンのような風味なのだけど、どういうわけか、
そんなにおいしいと思えない。
すでに、こちらのライ麦パンに慣れてしまったからか?
いや、日本のものと似ているから、比較してしまうからか?


イースターにはつき物のゆで卵。
我が家はスーパーで出来合いのものを買ってくる。
部屋や庭を飾るものとしてもいろいろな卵形のものがある。
まさみさんが紹介しているような芸術作品もあり~


また、復活祭には肉がつき物らしい。
義母は張り切って肉塊を買ってきた。
これ、ハム、らしい・・・
豚肉のハム・・・紐が付いているけど、ぶら下げて燻製にしたのだろうな。
そのままひも付きで売るかよ~?!


上下のハム塊ともそれぞれ2kg弱もあるでかいものだ。
スライサーで5ミリ程度の切り、食卓に並べる。


はい、これがイースターの食卓のできあがり。
甘いパンと、ハム塊スライスと、ゆで卵・・・
ハム塊スライスには自家製西洋ワサビを添えて食する・・・
不気味な味の組み合わせ。
夫などはずっとこれで育ってきたから違和感無いのだろうけどね。
私には苦しい・・・
このハム塊、漂う香りがなんだかワイルドでね~
ちょっと、具合が悪くなりそう・・・
肉食文化の発達したここのやり方なのだろう。

パンも、ハムもたくさん余っている・・・
ここ数日はこれらを消費するよう義母に迫られるだろう。
「このハム、焼いて目玉焼きを添えたらおいしそう」
と言ったら、
なにやらこのハムに使われている塩は加熱すると危険、とかで
「だめです!」
と義母。
ど、どうやって消費しよう、わたし!
ああ、恐怖の行事食・・・




近所の家々

2009年04月10日 | 風景
以前の記事に街中の住宅を撮影したが、今日は、うちの近所の家々を撮影してみた。

誰もいないように見えるが、よく晴れた祝日なので、庭仕事や洗車などで戸外で仕事をしている人が多く、
なかなかきちんとカメラを向けることができない。
また、このあたりは通行人が少ないので家の中から外を観察している人も多いのだ~

この集落の住民の一人として、あまり不快な行動はしてはならない。
あまりぱっとしない撮影で、ごめんなさい~




右の住宅は、真ん中の壁で別れているものだ。
それだけ建築コストが抑えられ、安いとか。




左の家には「売り家」と張り紙がしてあった。
あまり魅力的な家ではない。誰か、買うかな?


あまり庭が広いと、他人事だが、固定資産税が気になる・・・





人口約1500人。
義母はここで生まれ育った、一番古い住民の一人だ。
ほとんどが他の土地から引っ越してきた人たちで、義母は知らない人ばかりになってしまったそう。
日本のような自治会などもない。
通りすがりに挨拶を交わす程度の付き合いである。






ここには珍しく、電線のような物が~




この右の家のカーテンを見て思い出したが、
ここの人たちは日本のような厚手のカーテンを使わない。
レースのものか、まったくしないか、である。
夜には電灯をつけると、丸見えである。


なんだか、写真を添付作業をしながら、飽きてきた。
写真にすると、どれも同じような家ばかりに見える。
本物はもっと、魅力的なのに!

まだまだ撮ってあるのだけど、この辺で止めちゃおうっと。






強制ドイツ語講座を受講したい。

2009年04月09日 | ここの生活
今年1月12日に、滞在許可の更新に行ってきた。
そのときの記事はこちらりすの滞在許可
うまく、ドイツ語講座受講の義務を逃れた、とそのときからしばらく喜んでいたのだが・・・

だんだんと知り合う在住日本人、ブログやメールでのやり取りの情報で、不安になってきたのだ。
受講義務(と権利)がないのはわたしだけ、状態を発見してしまったのである。
わたしは周囲とおなじで安心、という性格ではないが、
滞在許可の問題は日本でもときどき報道されているとおり、外国に住む上で大事なものである。

「あの女性の役人、愛想よく応対していたけど、本当は私にドイツ語を勉強させずに次回の更新のときに、追い出そうとしているのだろうか?」
などと、妄想は激しく発展し、不安になってきた。

もう一つの理由は・・・
義父母との同居生活、めったに外出もしない二人と、同じ屋根の下24時間一緒に、365日を過ごしてきた私、
いよいよ気が狂いそうになってきたのだ。
この強制ドイツ語講座に通えば、日中をほとんど外で過ごせることになる~!

なぜ、私に受講義務がない~!?

1月12日には「受けなくて嬉しい」と記事にしたのに、
いまの心境は全く逆になってしまった。

さて、せっかく私がやる気になったのだが、
大きな壁は夫である。
彼は私よりもひどい妄想を抱きやすく、それを壊すのは大変なことである。
18のときから肉を一切食べなかったのが、2月の入院時の医師の一言で
再び食べだしたので、見込みが全くないわけではないのだが・・・

りす「強制ドイツ語講座を受けたいのだけど・・・」
ハーゼ「絶対だめですそれは前にも言いました

彼の妄想はいろいろあるのだが、端的に言えばこうである。
最終試験はかなりレベルが高いので、私が受からないのではないか、と考えているのだ。
そして、不合格が次のビザ申請に影響し、最悪の場合、
強制送還になる、と不安に思っているらしい。

わ~!
ドイツ語ができなくて、強制送還かぁ~
馴染めないドイツ生活、ドイツから追い出されて日本に戻って別居結婚生活もいいかもしれない~
実家近所の人や知人・友人たちが、
「りすさんったら、ドイツ語ができなくて強制送還になったらしいよ」
とうわさしあっているのを想像して、にんまりしているわたし~
みっともなぁ~い~

今日、夫に内緒で語学学校に行ってきた。
強制ドイツ語講座受講申し込みの方法をきいたのだ。
地域や人により、様々なことを言われたのだが、
ウチ周辺の学校はみな同じだった。
「外国人登録役所で、受講資格証明書をもらってきてください」
つまり、1月12日に行ったあの役所にまた行かなくてはならないのである。

役所の彼女としては「受けなくてもいい人を受講させる」ことになるのだろうな。
本人負担は1時間1ユーロ(130円)だけ、残りは政府が負担しているドイツ語講座だ。
無駄な税金の使い方をしたくない、という考えも有るかもしれない。

根拠のない不安と、義父母から離れたいがための私の受講動機。
夫の反対の壁もあるから、やっぱり、無理かなあ~

不合格になって強制送還
ま、これはありえない話らしいので、Integrationkurs受講在住日本人の皆様ご安心を!




薪作り

2009年04月04日 | ここの生活
自給自足な我が家の生活の一部。
薪作り。

材料はこれ、去年義父が自力で切り倒した庭の大木。

義母の妹夫婦がこんな農耕車両でやってきた。


後ろ側の作業の様子。






大きな刃で、輪切りの木をさらに細かく切っていっている。
視づらいので、大きく拡大。

木材の上に刃があるのがわかるだろう。

これは大きくする必要もなかったのだが・・・

義母はできあがった薪を積んでいた。
これくらいだったら、わたしもできたかな・・・

義母の妹夫婦には息子と娘がいるが、彼らはできるのだろうか、
この農機具の操作、面倒な庭の手入れ・・・

夫は手を汚す仕事が大嫌いである。
私が熱心に観察していても(手伝えって!!)彼はPCに向かって仕事ばかりだ。
将来のことを思うと、かなり憂鬱だ。
もしかして、私一人でやるのかな?
薪作り・・・
無理だろうな・・・
芝刈り、池の管理、植物の水遣りなど庭の管理も無理だろう。
夫と私は一戸建て住宅に住むべきではないのである。

今日、つくづくそう思った。




脱がなくてはならない

2009年04月01日 | ここの生活
市販されている尿試験紙で、自分の尿をチェックした結果から、
医院へ健康診断に行くことになった。

検査した項目は、だいたい日本の一般的なものと同じだ。
ちょっと違うと思われるのは、
こちらの医師はやたらに饒舌であることと、患者はやたらに脱がなくてはならないところだ。

身長、体重、腹回りの計測があったのだが、
パンツ一枚になるように指示された。
パンツだけで、健康診断って、小学生以来だ。
現在の日本の小学校だって、パンツだけ姿にはさせないのではなかろうか?
「りすさん、こちらへ来てください、身長を測ります」
一応、個室だとはいえ、広いので、かなりの距離を歩く。
パンツだけで。

医師が直接からだを見る項目で、日本にはあまりなさそうなもの。
「ほくろ、あざチェック」
顔面、首筋、背中、胸から腹、足にかけて入念にチェック。
体中を肉眼観察されるのは、いくら医師でも緊張する。

Dr.「ほくろが多いですね~」
日本で医師にほくろの数について問われたことは一切ないので、驚いた。
りす「あの~、わたし、モンゴロイド種ですから、多少多くても平気だと思いますぅ」
と、言いたかったが、言えず、
Dr.「日光に当たり過ぎないように気をつけてください、出かけるときは日焼け止めクリームを忘れずに」
と、アドバイス。
皮膚がん罹患率の高い、白人種地域だ、仕方がない。
私が拙くわめこうと、医師の信念は簡単に変わらないだろう。

さらに、足の裏に近いほくろを見つけ、
Dr.「これは皮膚科専門医に見てもらったほうがいいね」
ということになった。
夫と知り合ってから、彼にはずっと、
「取るように」
といわれ続け、実家付近の病院に手術の予約まで入れたが、
結局私自身の意見を優先し、いままでそのままにしてきたのだ。

が、すでに皮膚がん先進国に長期滞在を覚悟した身、
健康診断のたびにほくろの件を指摘され、夫に「取れよ、とれとれ」
とわめかれるのも面倒だ。

そういうわけで、紹介された皮膚科医に行った。
ここでも、全身のほくろを見せなくてはならないので、全裸にならなければならなかった~
ヨーロッパ人が裸になるのに抵抗がないことを恨めしく思う~

医師は、レンズに電球が付いた器具で、全身のほくろを一つ一つ見ていった。
なんと、わたしにはお尻の割れ目辺りにもあるようで、このとき初めて知った!
Dr.「足のほくろ以外は、心配のないものです。足のも、とらなければならないわけではありません、あなたの意思にお任せします」
というわけだが、私の意志が反映することはなかった。
夫は来月に手術の予定を入れやがった。

他にも、別件で医院に行くことがあり、ここ1週間に何度もいろいろな医師やスタッフにお世話になった。
挨拶は握手で始まり、日本の標準よりかなり長い会話が交わされるのを見ていると、単純に「カッコイイ」と感じてしまう。
が、次に待つのはカーテンもからだを覆うタオルもない部屋で(脱衣籠さえない)全裸になるのだから(もちろん何を視るか、で違うが)なかなか日本人にはきついものもある。
「じゃあ、全部脱いでください」
と言われて、そこで、医師の目の前で次々と脱いでいくのだ~

ま、仕方がない、慣れるしかない。
シャワーして、きれいでかわいい下着を選んで病院へ行くことにしよう。



今日の庭。
良く晴れて気温が上がった。春本番。