怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ケーキ対決

2016年05月28日 | お菓子
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久しぶりの義母ケーキ。この日は祝日だったのでケーキを焼いたんだ。
初めての自分で撮影した動画の添付。


義母はいつも私の撮影をちょいと拒んでいる。ダメって言わないのが救われている。

これはかなり簡単。スポンジにシロップ漬けのさくらんぼを混ぜて焼く。

実を言うと、私あまり好きではない。スポンジがバサバサしていて甘すぎるんだ。そのバサバサ感を押さえるためにホイップクリームを添えていただく。かなりの量のクリームと食べないと、喉につっかえてたまらないっ


その日の午後に訪問した家庭で出された出来合いのケーキ。ドイツ旅行ガイド本には必ず解説がついている有名な二種だ。
スーパーで買うと、かなり安く買える。また、適度においしい。
同行した日本人留学生に「二種類とも食べたら?」と勧めて正解だった。あと数ヶ月で留学生活終わりだもんね、ドイツのおいしいもの、不味いもの、全部経験してね。

セルビアコーヒー。四半世紀前に難民としてドイツに移住した家族だ。成人している娘二人は立派なセルビア語・ドイツ語のバイリンガル。

このコーヒーは・・・うーん。ちょいと粉っぽくて、アレかな。次回は遠慮したいかも。

義母ケーキと出来合いケーキを単純に比較するのは難ありすぎだけれど、この日だけの体験では、義母のケーキは負け。
ま、たまには負けることもあるさ、お義母さーん!











親族のケーキ

2015年11月02日 | お菓子
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義母の「ロシア風そぼろケーキ」(そぼろ、って訳に少々無理があるけれど適当な言葉が見当たらない)。
   
表面にぽつぽつと茶色く見えるのがその「そぼろ」だ。肉じゃあなくて粉と砂糖と油でできている。

脂質40パーセントのチーズとたっぷりの植物油と砂糖が材料のこのケーキ。焼き終わると義母は義父に「あなた一人で全部食べてもいいわよ」と凄んでいた。配偶者を病死させる気か・・・?

その日の午後は近所の親族の家でそこのケーキを食べることになっていた。義父は家で留守番。女の集まりには行きたくないみたい。
 
ちょっと楽しみだった他の家のケーキ。義母もちょいと張り合っている様子だし。

二種のケーキはどちらも甘すぎて、それぞれ一切れを平らげるのが大変だった。
義母は日頃から「レシピの半分の量の砂糖で焼いているのよ」と言っていたのだが、私は信じていなかった。
半分って、本当かよ、と思うくらい甘いからだ。
これで、義母の発言は本物と知った。ウチのほかの多くのドイツ人はウチの倍の甘さのケーキを毎週末焼いて食べていると。
具合悪くなるのは確実。ドイツ人よ、肉と砂糖の消費を少し減らせば医療費削減できるぞっ。





初物イチゴケーキ

2015年06月05日 | お菓子
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つい先日「ウチのイチゴはまだ青い」書いたが、赤くなっている部分もあったようだ。「今日はイチゴケーキよ」と義母が張り切って作った今年の初物。スポンジケーキにカスタードクリームを塗り、その上にイチゴを並べてゼリー液を注いで固める。
 
この原始的な計量器は電力を使わない優れものなのだろうが、ちょっとした技術と暗算能力を要求されるのでキライっ。焼きあがったスポンジ台。

スポンジの上に直接イチゴを並べるやり方もあるらしい。義母には、イチゴの水分を吸ってスポンジがぐちゃぐちゃにならないようにカスタードクリームを塗っておくほうがよろしいのだそう。冷やしてホイップクリームを添えて食べる。

自家用なので少々つくりが荒っぽい。皿に取るときも横倒しにしちゃう。来客には丁寧に倒れないようイチゴを上に向けて置くぞ。


その日の昼食はレンズ豆のスープだけだった。義両親たちはパンを添え、私は米飯と混ぜて食べた。
義父は「レンズ豆スープとイチゴケーキのどちらかを選べ、と言われたらスープだな」と言った。
比較対照が突拍子もないと思うのは、私が日本人だからか?食事とデザートの比較なんて、マリーアントワネットの例の有名な言葉が脳裏をぐるぐるするじゃあないか。いや、義母もこの発言に「それは侮辱的な発言です」とどすの利いた声で言ったので、誰にも変だと思うのだろう。ほっとした。
ケーキもスープもおいしかったぞ。
ケーキは甘すぎ、スープは塩気と油気に満ちてはいたけれどぉ~




ルバーブケーキ

2014年05月31日 | お菓子
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庭の数箇所にルバーブが植わっていて、義母はときどきこれを材料にしてケーキを焼く。
ルバーブを辞書で引いたらシベリア原産とあった。なるほど、ドイツで栽培は楽勝ねぇ。
 
これが食えるのか、と思う迫力。
皮をむいて2,3センチに切る。小麦粉・卵・砂糖・油脂を混ぜた生地の上に切ったルバーブを並べる。
その上から、クリームチーズ、砂糖などを溶いた溶液を流し込む。
 
180度で45分焼く。出来上がりはちょっと焦げていたので40分でもいいかも
 

この日は珍しく私に来客があるので(親しい人たちもウチが遠いものだからなかなか来てくれない。いや、義両親と同居だとひるんでしまうのだろうか、ぎゃー)義母が焼いてくれたのさ~。

泡立てた生クリームを添えて食べる。ルバーブの酸っぱさが緩和されておいしい。


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フォークが刺さって出されるカフェ

2013年11月15日 | お菓子
こちらのカフェではケーキにフォークが刺さって出てくる、と在独仲間のブログに書かれてあった。
義母のケーキを食べるのに一生懸命で、とても外でケーキを食べる胃のスペースと気持ちの余裕が無かったのだが、
友人と二人でひとつのケーキを食べるのはできる。

フォークを二つ頼んだら、どちらもケーキに突き刺さって出てきた。
ワイルドだなぁ。日本でこれをやったら、客はびっくりするだろうなぁ。
これを書いているとき、夫が近づいて私のPC画面を覗きこんだ。「何悪いこと書いていますか?」
ケーキにフォークが刺さってくることを書いているといったら「どうして日本で変ですか」と言うので「丁寧さが無い印象です」と説明した。
納得してくれたぞ、夫。さすが、日本滞在歴5年の彼。えへへ。


これはベトナム人にもらった手作り菓子。実を言うと、かなり前に撮影したもので、その詳しいことを忘れてしまった。
味の印象は良くも悪くもなかった。またいただく機会があったら喜んでもらうことができるレベル。


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義両親は外でケーキを食べることをめったにしない。田舎に住んでいるので気軽にカフェに行けない環境のせいもあるが、やはり自分たちで作る事ができるのにわざわざどんな材料で作られているかわからないものを体内に取り入れることに不安がある、というのが大きな理由らしい。
小麦粉・生クリーム・チーズ・ヨーグルトなど自分で生産できないものにもいろいろ入っている可能性はあるんじゃあないの、と突っ込みたいが黙っておくのが同居をうまくやるコツ。




食べ物いろいろ

2013年05月16日 | お菓子
先週いただいたイタリア在住の方からのコメントに「ラザニアパスタは手作りします」とあって驚いたわたしだ。
いつかは真似してみようと決心していたら、訪問した先で手作りうどんをご馳走になった。
  
パスタマシーンを買ったので私に披露したかった様子。でもねぇ、なんだか使いづらそうだった。生地は小麦粉を塩と水で練っただけのもの。くっついているように見えるが(実際くっついているのだが)軽くほぐして沸騰したお湯に入れるとあら不思議、ばらばらになった。
  
どんぶりに茹で上がったうどんをいれ、三種類のおかずを載せてできあがり。

おかずの拡大写真。左から干しイカの煮物(親族が送ってくれたイカだそう)、卵とトマトの炒め物、豆腐の炒め物(激辛)
おいしかった。

  
たっぷりの野菜、小さく切った肉(日本のような薄切りではないが、義母の切り方よりは小さくて私には食べやすい)
  

  


ここの家でも三種類のおかずがならんだ。
材料の種類、野菜の摂取量は義母の料理とは大違いだ。
ここに来たばかりの頃、これらの写真と同じような野菜の炒め物をしようと思って切っていたら義母に「そんなに使うな」と言われて驚いたことがある。
野菜が貴重な北国の生活を在独1年目から認識させられたものだ。

以下は最近通い始めた3ヶ月だけのドイツ語コースでの授業の一部。故郷の食べ物自慢。
  
左はハンガリーの「パンのお供」。バゲットの上に塗られているペーストがおいしかった。
右はルーマニアのチーズケーキ、上の茶色いのもケーキ。どちらも朝食としてよく食べるのだそう。
  
はい、私のおにぎり。おにぎりの上に写りこんでいるのを拡大したのが右。市販のものを買って持ってきていた人もいた。
東欧の人ばかりなので、油っぽいものばかりが並んだ。
私のおにぎりは半分くらいなくなった。食べてくれるとは思えなかったのですりゴマだけしか使っていないシンプルな味。
それでもルーマニア人にはえらく気に入られて「子供たちにも食べさせたい」と三個ばかり持っていった。
あんなに油っぽいものを朝食から食べられるのに、おにぎりを気に入るなんて・・・不思議に思った一瞬。



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いろいろな人の手作り料理を食べ歩いている。ここのレストランよりおいしいのは確かだ。



主食はケーキ

2013年05月01日 | お菓子
先日の日曜日に義両親は親族の子供の堅信礼に出かけていた。堅信礼とは「楡の小道で」2013年4月24日記事
戻ってきた義母が手にしたアルミフォイルの包みをいち早く見つけた私。いや、狙っていたわけではないのだけれど。
  
中身はケーキ・・・ふむ・・・・「りすのために持ち帰ってきたのよ、食べなさい」
茶色と白のシマシマのは「地球の歩き方 ドイツ」で解説されているドイツで一番人気の「黒い森のさくらんぼケーキ」ということで、まだ食べたことがなかった私は早速試してみた。
まあまあ、かな。上のチーズケーキはもっとよかった。

日曜日はいつも義母自身がケーキを焼くはずなのに、自分がいないものだから私に命じていた、「焼きなさい」と。
唯一私が一人でできる「りんごケーキ」を焼いた。このケーキが好物の夫は「甘すぎる」、義母は「振りかけたシナモンがこげている」だの言うのですっかり気落ちした私。


これはその数日前の昼食。パンケーキにチーズをはさんで更にオーブンで焼いたもの。そんなごちゃごちゃしたことをすると油分を大量に使うので一枚だけで腹がえらく膨らんでしまう。
デザートではなく、メインディッシュ。不味くはないけれど、そして満腹感があるのだけど、食べた気がしないのが難点。
昔、ケーキバイキングに行くために食事を抜いてできるだけ多く食べようとしたことが二度ほどある。
二回とも腹はくちくなったが食べた気がしない、という後味の悪さでケーキバイキングにはあれから行くことがない。
今日もパンケーキだった。日本で言うクレープ状に薄く焼いたものだ。ジャムやシナモンシュガーを添えて食べるのだ。生地にも砂糖が入っていて甘い。
私がジャム無しで食べると「ジャムを添えなさい!味がしないではないですか!」と義母が叫ぶ。
やっぱりドイツ人は味覚が発達していないのだな、いや、人種の問題でなく加齢で味覚が弱ってきているのかも・・・とぼんやりと考えながら無理やり飲み下してその場から逃げ出すことに神経を集中した。

ウチの食生活はケーキが主食といっても大げさではない。
ちゃんと食事をしていない、と私の脳が反応しているので、困ったものだ。

追記。
ジャムパンケーキが昼食だった今日、義母は午後からケーキを焼いた。
さっき、声をかけられた。「なぜ食べないのか?」
も、もう無理です、お義母さ~ん
  

ついでに載せちゃえ、義母の新作、
  
スパイスケーキ。


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真剣に糖分取りすぎを危惧しなくてはならないこの頃。大丈夫かい、わたし・・・




菓子攻め

2013年03月05日 | お菓子
私の平熱は高い。

昼食数時間後の安静時だ。37.2度は人によっては発熱と心配するかもしれない。
身体がだんだんドイツ化してきているのか?一般的に欧州人は日本人より平熱が高いらしいし。

義母は以前にもましてガンガンケーキを焼くようになった。
  
これは夫の夕食だ。夕食が天板いっぱいのケーキって・・・。
日本でよく言う「バランスよく食べる」ってのは日本だけの特殊な食習慣なのかもしれない。

 りんごケーキその他のバリエーション。
りんごの下にカスタードクリームが重ねられている。 
いつもはクリスマス前にしか焼かないクッキーも、何故かこの頃義母は頻繁に焼く。

なるべく油脂と砂糖の塊のこれらのものを摂取しないよう努力している私も、日本での生活よりは食べてしまうのは明らかだ。

この一切れ、これだけで平均日本人女子の腹はいっぱいになる。



更に追い討ち。
ケルン出身の友人からの贈り物。菓子類の数々。パッケージがとても魅力的だ。この街には存在しない素敵な印刷。もちろん中身を喜んで食べちゃう私。

いったい、どれくらいの砂糖と油分を摂取しているだろう・・・
これが体重減少の原因なのかい?もっと穀類やビタミン・ミネラルを摂らないからかな。いや、食事もちゃんとしているはずだけど??
ま、あまり気にせず、自分が元気か、気分はいいか、と毎日観察していくことにしよう。



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現在約670人中何位にいるかを競っている。クリックして画面が変わって10秒後に右下に表示される。上位になったから何かいいことがあるかといえば、全然無いのだけど。
気分が良くなるだけ。いや、人生において気分がいいというのは重要な要素だ。






ベルリーナーの作り方

2013年02月11日 | お菓子
私があまりにも頻繁にカーニバル揚げパン(以後、ベルリーナーと表記する)のことを話題にするので、義母は作る気になっちゃったらしい。
 これは地元フリーペーパーの記事だったか。
義母が見つけたレシピだ。
 
  
牛乳にバターを入れて溶かしておく。右は揚げ物鍋だ!軽く50年以上使っている品だそう。お宅のお義母さまはこ~んな物をもっているかいと、もう自慢するしかない心境のこの頃だぞ。
ウチは揚げ物料理をすることがほとんどない。カツレツのような揚げ物はフライパンにごく浅く油を敷き、焼くように調理している。
鍋の中にはヤシ油が主原料の食用油、私は苦手なのだけど、仕方がない。
粉に砂糖・塩・イースト、バターを溶かした牛乳を入れてこねる。

  
一時間ほど発酵させる。義母は乾いた布巾をかけておくのが好きなようだが、私は皿を載せておくほうが好き。
どちらが効率的に発酵する??ま、どうでもいいけど。写真右は途中経過の撮影。
卵黄を入れて更にこねる。


丸く形作る。あまり大きくすると中まで火がとおるのが難しいので程よい大きさに。二次発酵30分ほど。


茶色くなるまでゆっくり揚げる。家中が油臭くなるこのお菓子、義両親たちは嘆きあっていた。
ええっ、作ると言い出したのはお義母さんだぞっ

ただし、味は最高。おいしかった。市販品はジャムやクリームを入れたり粉砂糖を飾ったりするが、手作りのこれはこのままで充分甘くておいしい。

ベルリーナーに関する義母の思い出。昔(この「昔」というのがどのくらい昔の話かちょっと聞き取れなかった。彼女のおばあさんの時代か、彼女が子供の頃のことか)はベルリーナーを作るのも貧しい家庭は難しかったのだそう。鶏を飼育できる経済力があるかどうか、にかかっていたらしい。ド田舎の暮らしは家畜所有も食生活の豊かさを左右したらしい。
ベルリーナーの材料、卵が手に入らないと作れないのだとか。卵の入手が難しい時代って・・・
もっとも今では普通の「週末のケーキ」は戦後しばらくしてからの習慣だから、昔にベルリーナーを作れない家庭があっても私には全然不思議ではない。
古い時代のドイツの貧しい生活の思い出、義母には結構聞かされて鍛えられているぞ、私!
豊かな時代に豊かな国に生まれ育ったことに感謝しなくてはならないかな、とチラッと考えた。貧しい時代にドイツのド田舎に嫁に来たら、さらに過酷な人生だっただろうなぁ。いや、昔の日本だって過酷な生活だっただろうからどちらにしても同じかぁ~、少なくともラプスカウスとか牛乳メシを常食する環境じゃあないだろうけど、いや、これが大根飯だったらもっと大変かっ、ああ、妄想ぐるぐる~


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年に一度の苦行の日がやって来た。

2012年07月12日 | お菓子
ここの大企業のエンジニアとして働くスペイン人E美さんに招かれた。
去年、彼女に夕方に招かれたときはケーキだけしか出されなかったのでいろいろ考えさせられたが(スペインは夕食を軽く摂るとか、私のブログ読者たちに情報をもらった)今回は「スペインの料理を作ります」と断言していたので嬉々として訪ねた。

スペイン人が作る、スペインオムレツッ。これまでの人生で何度か食べたが、スペイン人が作ったものは初めてだ!
2,3年前に、ここの中国人に「日本人が作った寿司を食べたのは初めてだ」と言われたことがあるが、スペインオムレツも寿司も世界中に広まっているという証明かしらねぇ。
オムレツの左の皿の上のチーズ、ラスクのようなもの、サラミ。オムレツ右の皿の貝、その上のオリーブ。
すべてマドリッドの実家に戻ったときに持ってきたという貴重な品。
ここで普通に買うことができるオリーブはイタリア産で、食感や味が全く違うのだそう。
試してみると、このスペイン産、確かにえらくおいしかった。遠慮して、一粒だけで終わりにしておいた。

私のほかにポーランド出身のM子さんも招かれて盛り上がっていた。
話題の中心は、E美さん。先月、サッカーヨーロッパ選手権を観戦しにポーランド旅行をしてきたのだそう。
E美「食べ物がとってもおいしかった」
M子「そうでしょう」
E美「スープが素晴らしい」
M子「ポーランドのスープは最高よ」
いつものように、おとなしく二人の会話を聞いていた私。
E美「ピローゲンもおいしかった」
M子「そうでしょう、私も作るのよ」
え・・・
私は顔を歪めた。
アレがおいしいって?ピローゲンが??(ピエロギ、その他いろいろ呼び名があるらしい)

E美さんがワインボトルを取りに台所へ立ち去ったとき、私はM子さんに尋ねた。
りす「ウチでは毎年、さくらんぼ入りのピローゲンを作ります」
M子「ああ、さくらんぼのはあまりおいしくないですよ」
やっぱり・・・・
私は彼女らに言った。翌日は義両親たちのさくらんぼピローゲン作りを手伝わなくてはならないと・・・

さて、その翌日の出来事の報告。
去年の私の提案からピローゲンの皮は卵入りと卵なしのものを作ることになっていた。
私がドイツで餃子の皮作りの腕を上げたせいで「卵なしもありかな」と義両親たちは納得したようなのだ。

ただし、この新伝統導入のせいで、義母はこの料理作りに参加しなくなった。
私と義父だけでポーランド料理を作るのだ・・・・
去年までは練った生地を平らに大きく延ばしてコップなどで丸く切っていたが、今年からは中国餃子風の皮の作り方となった。
具は、自家製さくらんぼに小さじ半分程度の砂糖だ。

義父が具を包むのだが「皮が薄すぎて破れそうだ」とずっと嘆いていた。
中国人たちと肉餡餃子を作るときはこれくらい薄く作る、包む技術が悪いのでは、といいたかったけど、黙っておいた。
年に一度の義父のお楽しみ。彼を否定するような発言は慎まなくては。

タイマーできっちり5分計って、取り出した後は水にさらす。熱いうちに食べるほうがおいしいのに、と言いたいのだが、長年の彼らの習慣を否定してはいけない、卵無し生地を作ることだけでさえ大改革なんだから、と我慢我慢っ!!

いくらか黄色い色の生地は卵入り。義父の要望どおり、かなり厚めにした。「包みやすい」と義父に好評ではあったけど。

出来上がって、昼食が始まった。スープもサラダも無く、これだけ、この菓子のようなものだけを昼食に大量に食べるのだ。
生クリームを添えて。
卵入りのブ厚い皮のピローゲンは案の定、卵無しで中身が赤く透けて見えるのより、明らかに不味かった。
まるで、ゴムだ。毎年このゴム皮を食べているが、全くおいしくない。
飲み下すの一苦労だ。1個だけで、次を取る気になれなかった。

義母は料理をしないで好きな庭仕事に集中できたこともあり、かなりご機嫌で食べてくれた。
私に向かって「おいしかったよ」って。
この一言で救われたかな。
また来年もやるかな。
もし、来年のさくらんぼの時期に別居していたら、わざわざ作りに来てやるさっ~、ああ、いい嫁だ~

ピローゲンについての私の過去記事はこちらピローゲン過去記事







初物イチゴケーキ

2012年06月02日 | お菓子
自家製イチゴの自家製ケーキ。
冷蔵庫で冷やしていないので、ゼリーがちょっとゆるめ。




ああ、ちょっと甘すぎだぞ、お義母さんっ
乳製品、糖分の摂取しすぎのこの生活、日本人遺伝子の私には病気一直線さ~

さくらんぼケーキ Sauerkirschkuchen

2012年05月13日 | お菓子

今日のお茶の時間のケーキ。
去年収穫したさくらんぼを冷凍したものを使ったケーキだ。生クリームを添えて食べる。
さくらんぼ採取、洗って二つに切って中の蛆虫を取り除くという手間のかかる作業を思い出す。
あの面倒くささが翌年、ケーキとなって登場するのだ。
ケーキを作った義母が「さくらんぼの砂糖が足りない」と不出来を嘆くと、
義父は「これくらいの甘さでちょうどいい」と反論。
わたしは無言で、義務のふたきれを食べつくすのに努力していた。

夕食には初挑戦となる金針菜を料理する予定なのだが、このケーキですっかりおなかがいっぱいになってしまい、
どうしようか考えている。
明日にしようか・・・



エクレア作り

2012年02月03日 | お菓子
昼食のあと、義母が言った。「これからエクレアを作る」
食事の直後だったので「半時間休ませてくれ」と私は言ったのだが、
「見ているだけでいいから」と強行したがる義母。
まったく、生活の基本体力の違いに圧倒されるぞ。

お菓子のレシピ本が3冊も出てきた。
「20年前にはよく作ったのだけどね」20年ぶりのエクレア作りをする義母は気合が入りまくり。
これは前日に作ったケーキ。毎日毎日お菓子攻め・・・・
おかげで私はすっかり胃腸の具合が悪くなり、3キロ減った。(いや、菓子だけでなく食事も油分と塩分だらけで・・・)


水にバターを入れ、熱して溶かす。小麦粉をいれ、練る。


練りあがってボールに移したところ。右、卵を入れてさらに練る。


練りあがった生地。絞り出し袋に入れ、濡らした天板に絞り出す。今回は長さ5センチくらい。
「次回は手間がかからないよう、もっと大きく作る」と義母はあとから言っていた。


水をいれたカップとともにオーブンで焼く。右、焼き上がり。


少し冷えてから、ナイフで開けて、カスタードクリームを入れる。


粉砂糖を振って、できあがり。赤く見えるのは冷凍保存しておいた自家製いちご。
写真の倍以上の量ができあがった。私は5つばかり皿にとって自室で食べた。
次の日、もう少し食べようかな~ってエクレアの皿を探すと、すでに、全部なくなっていた~!!
夫は一つも食べていないので、私がいただいた5つのほかは、すべて義両親の腹に収まったわけだ!!!
そ、それは、糖分の摂取しすぎなのではないか、って思うのだが、日本の常識がここでは全く通じないことをすぐに思い出して、義両親に健全な食欲があることに感謝、したぁ・・・・・大丈夫なのかい、ドイツ人!?




義母シュトーレン

2011年12月21日 | お菓子
日本でもすでにおなじみのシュトーレン。
義母も毎年作っているのだが、今までなぜか私がいないときにこっそり(!?)作っていたので撮影する機会が無かった。
今回は前日から約束していて、外出から急いで帰った私を確認してから義母は作業を始めたぞぉ。

レシピはネットで検索するといろいろあるので、私のブログでは大雑把に紹介。
今日作ったのは、イーストを使わない生地。さまざまな作り方があり、義母は二日後にも別の材料で作る予定。

卵、クワルク(これも検索するといろいろ出てくるのでここでは説明を省略)、砂糖、牛乳を溶いた溶液に粉とベーキングパウダーを混ぜる。


ボールの中で軽く混ぜたあとに台に移し、バターとアーモンド粉を混ぜる。


バターが均等に馴染むよう気をつけて混ぜるのがポイント。ある程度まとまったら、オレンジピールやそのほか果実の洋酒漬けを細かく刻んだもの、レーズンなどを混ぜる。
混ぜる前のもの。


ベーキングパウダーで膨らませる生地なので、すぐに形成して焼く準備。延ばして中途半端に半分に折る。
これが伝統的なシュトーレンの形状らしい~


焼く時間は30分くらいだったか。そばでアイロンがけをしている間に焼きあがった。


日本語で書かれたシュトーレンの作り方のブログなどをみると、もっと美しく仕上がっているものだ・・・
溶かしバターを塗るのだが、義母はバターの塊をつかんでそのまま熱いシュトーレンの表面を撫で回す~
ワイルドだぁ~


普通、冷めてから粉砂糖を振るのだろうが、義母はせっかちなのか、焼きたてに振っていた。
この粉砂糖、数ミリから1センチくらいの厚さに載せる人や、市販の商品があるのだそう。
「私は甘すぎるのが嫌いだからこれだけでいいの」
と義母。
ここの生活で次第に味覚が狂ってきているわたしには、どうでもいいことなのだが。

さて、これはウチではお茶の時間のお菓子ではない。
クリスマスの夜の食卓の一部となる。ソーセージとポテトサラダとシュトーレン。(これだけ!)
この不気味な組み合わせも回を重ねるごとに馴染んでいくような気がする、気がする、気がする~

できあがったこれらのシュトーレンはオーブンペーパーに包まれて、食料小部屋に鎮座しているところ。
いよいよ今週末クリスマスのお出ましを待っている。