怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

欧州人子供の正座

2014年04月17日 | 近隣の人たち
幼稚園から帰ってきた二人。一人はこの家の子だがもう一人は母親の勤務時間の都合でときどき一緒に家に連れてくる。
 
しばらく別々に遊んでいた。四歳児の友情なんてこんなものかい、と笑った私。
同時に腹がすいたらしく、食べるものをねだった。「ミューズリ食べたい」

ふと気づくと、一人がクッションの上に正座しているではないか!何度か欧州人たちが正座を自然にしているところを見たが、四歳児というのは目撃記録最年少だ。
寝転がって食べていたA君に「F君みたいに座って食べてみてちょうだい」と言ったらあっさり実行してくれた。(普段は私にとっても反抗的なのにっ)

赤シャツのF君、なんだかお茶のお稽古をしているようでかわいい。

A君の母親が「もう一度二人ともカメラのほうを向いて写真撮りましょう」と要求した。「うふふ、日本人みたいね」と嬉しそうだった。

他の正座目撃写真が載っているブログ記事はこちら。「苦行の日々にも発見」「正座と日傘」

これらの目撃経験から私なりの意見をまとめると、正座はヒトの自然な身体の使い方の一部と結論できる。
「日本独自の苦しい体勢を美しいとする自虐的な悪習慣」と日本在住時には考えていたが、幼児が自然にこの座り方をするのだから、長く続けることを強要しない限りそれは違うのだ。
日本人よ、美しい正座での振る舞いを堂々と披露しよう、と考え直すことにさせられたA君とF君に感謝。



村祭り

2013年08月25日 | 近隣の人たち
7月上旬に行われた村祭り。正確には地元消防団の125周年記念祭りだった。
  
人口1400人のこの集落でパレードがあるというので義両親たちと見に行った。見学者たちも民族衣装を身につけているぞ。
  
ここに来ると旗を振り回す。なんだかとても重いものらしい。上手にきれいに回ると拍手が起こる。
  

  
様々な年代、体格、衣装の人たちがパレードに参加。近隣の集落からも多く参加している。昔の消防用具もパレードで展示。

しょぼいと予想していたのがかなり華やかだったので驚いた私。

↑右の写真の手を振っている女性はメディアでよく見かける政治家。

さて、大テントのビアホールにも寄ってみた。パレードの人たちが入場するところで落ち着かない様子のところだったのだが・・・

義両親によると『昔は拡声器を使わなかった、今はどの祭りでもやたらうるさいだけで面白くない』とのことだ。
確かに、会話ができないほどの大音量で聞かされる音楽やおしゃべりは、一人で来ているのならともかく、仲間との会話を楽しみに来ている人たちにとっては邪魔の何物でもないぞ。
来月、人生初のオクトーバーフェスト参加予定だが、もしかして、うるさいだけで黙々とビールを飲むだけかもしれない。(しかもアルコールフリービールさ、私は!)

目の前のカップルはやたら質素に食べていた。彼らはベジタリアン??ビールにパンとチーズ。うん、オクトーバーフェスト会場でもわたしはこれにするかな!

特別画像。それらしい年代の人物が複数いるが、一番強そうなのが義母、おわかりかな?うほほほほほほほほほほほほほほー


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こういう行事がたくさんある現在のドイツ。(昔は無かった、と義母の言葉あり)オクトーバーフェストだけじゃあないのさ~

みんなは休暇旅行

2013年08月17日 | 近隣の人たち
夏休みだ。日本では考えられないほど長い休みを取る商店も多い。

↑車の部品屋。一ヶ月休みって・・・倒産したか?

↑街中のバスターミナルの商店。人が少なくなるから商売にならないのだろうな。

2週間程度だったら許せるようになった私の感覚。
ウチは数週間も家を空ける休暇旅行は不可能だ。8月は家庭菜園の収穫時期。

不断草は湯がいて小分けにし、冷凍保存。

様々なスグリも収穫。軽く水洗いして冷凍保存。
長い冬に備えて食材を冷凍する作業で忙しい我家。まるで、アリだよな。おお!他の人たちはキリギリスかいっ?

  
キリギリスな近所の友人一家は一ヶ月の旅行に出かけた。私がずっと家にいることを確認すると「ウチのベランダと家の中の草木に水をやって頂戴」と頼んできた。
アパート暮らしの彼らの所有する植物はそんなに多くないのでウチの庭と比較すれば楽勝だが、何より他人の住まいに鍵を預かって上がりこんでやる作業だ。結構神経を遣う。
蘭の水遣りは難しいらしい。
彼らが戻ってきたときはどちらも腐っちゃった、とならないよう水遣りの日を記録して慎重に・・・

露骨に反応する植物は面白い。水やり前と水やり後のこの違い。
↓ビフォー

↓アフター 

30分くらいするとこのように葉が生き生きしてくるのを見ると嬉しくなってしまう。
ほおずきのような実が生っている。ほおずきなのだろうな。ガンガン水を吸う様子がかわいらしくさえ感じるぞ。
どうか、ひとつも枯れることなく、彼らが戻ってくるまでの一ヶ月間を生きながらえて欲しい・・・
ああ、ドイツの休暇制度が恨めしくなるっ

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枯れたらどう言い訳しよう?どこか鍵をかけ忘れてしまったらどうしよう、とか簡単そうで神経遣う留守宅の世話。去年は自分の家だったけれど、しかも一週間程度だったけれど、それでも植物たちが枯れないように祈りながらの作業だったものなぁ~




ラザニア講習

2013年08月12日 | 近隣の人たち
数ヶ月前に知り合ったドイツ人P子さんの旦那さんは元コックだ。私のためにラザニア講習が開催された。
肉を使わない野菜ラザニアだ。ラザニア作り初心者の私と肉食を嫌う私の夫のためだぞ。
  
火の通り難いものから炒め始める。かなりの量の野菜だ!ウチで一度にこんなにたくさんの野菜を使うことは無い。
「そんなに野菜を使うな」と私の野菜炒めの下準備を見て驚いていたこともあったぞ、義母。
彼女の世代は子供の頃野菜の摂取がかなり制限されていたのだろうな、と想像している。
同時にホワイトソース作り。
  
たまねぎのみじん切りをバターと炒める。みじん切りは本当のみじん切りだった。義母のみじん切りは絶対みじん切りじゃあない。でかすぎる。
  
小麦粉を大さじ2杯ほど加え、更に炒める。冷たい牛乳を入れてよくかき混ぜ、塩で味を調えとろみが出るまでかき混ぜながら煮込む。
ここまでが基本ホワイトソースの作り方。
今回はこれにクリームチーズを加えた。

  
トマトの缶詰をピューレ状にする。塩コショウ、チリパウダー、にんにくなどを加え味を調える。
P雄さんは元コックとあってそれらしい体型を維持している。健康状態は良好だそう。

  
炒めた野菜にトマトソースを加える。あれ?ここでも味を調えるんだったかな?オーブンで焼くと味が煮詰まって濃くなるので薄めにするのがコツ、だとか。いや、彼らの薄味って日本人にはすでにかなり濃いような・・・

  
出来上がったソースを耐熱皿に盛り付ける。「どちらが底に来るかは議論になるようだけど、どちらでもいいんだ」とのこと。ふむ!
  
ここで残念なのは、この日のパスタが既製品だったこと。粉から生地を作るかも、とちょっと期待していたんだ。義母も「卵を入れるのかしら」と興味があった様子だ。
「生地を作るのは大変です」とP雄さん。私が餃子生地を手作りする、と言ったら驚いていたぞ。うっほー、プロを驚かすりすだぞ、凄すぎる?!
イタリア在住日本人(コメントをくださるター子さんのこと)がラザニアパスタを手作りすることも報告しておいたぞ。「手作りパスタはおいしい」と彼も認めるところだ!(金の節約になるというところは同意していなかった様子~)
最後はホワイトソースになるようにしてオーブンに入れる。

これは義母が椅子に座って調理台が汚れていないか見る位置。この家のは完璧。きれいだった。
義母は手垢でも非常に嫌がるのでとても大変。
表面に焦げ目ができたら取り出してチーズを載せ、再び焼く。
この焦げ目を作るとおいしいのだそう。ふーむ、プロの発想?
できあがりを切り分けるP雄さん。
  
かなり濃い味だったがおいしかった。元プロの鮮やかな手さばきと饒舌な解説はなんだか外国の料理番組を観ているようだった。ちなみにこの夫婦、ちゃんと料理するのは週末だけなのだそう。お互い忙しくて毎日料理はムリなのだとか。
右は飼い猫。飼い始めて二ヶ月。そのうち、飼い主のような体型になるかな、楽しみだな!





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家庭で作る方法とはちょっとちがうのかも、という印象だった。いや、楽しかったぞ、元プロの個人指導。


モスクで食事

2013年08月04日 | 近隣の人たち
ここのモスクではラマダン中の断食明けの食事は誰でも無料で提供されると聞き、二週間ほど前に友人と一緒に行った。
ラマダンが終わる前にもう一度経験したくて、別のモスクに一人で行くことにした。
ところどころ剥げているが『ようこそ、ラマダンへ』というような意味のドイツ語で迎えられた。

このテントで食べるのかと思っていたら「女性は別の場所です」と言われ、ドイツ語の堪能なトルコ人女性に案内されて、なんだか薄暗い地下室へ・・・
ちょっとした恐怖感の次には目の前に広がる華やかな装飾が施されている食堂に驚いた。
周囲の成人女性たちはほぼ100パーセント頭巾着用で、なんだか気後れしてカメラを向けるのは遠慮することにした。

テーブルにはあらかじめ、パンやピクルス、デザートのようなものが並んでいた。

食器や飲み物もその場にあった。各自、皿を持って取りに行くのかしら、と考えた私。
21時ごろに短いアザーンのようなものが放送されてから、まず、スープを配りに来た。

パスタ入りのスープ。ちょっと辛くて、私には食べづらかった。

次の料理を配膳に来る様子が無かったので「スープだけで終わりか?」と心配していたら、次の料理は各自が取りにいくようだった。パスタが混ざっている米飯と、牛肉と野菜の煮物、レンズマメのスープのような煮物。
スープをいただいた後の皿をそのまま使ったのでちょっと汚れている。そういえば、ドイツ人家庭でもスープの皿をそのまま使うことがあったな。そのほうが水の節約という環境保護になるからいいとは思うのだけれど。
頭巾をしていない異人種で異教徒の私を特別扱いや注視をすることもなく、ごく自然に食事が進行していた。
私がスープを半分くらい食べたところで、目の前にやって来たトルコ人女性たちはものすごい勢いで食べていた。
そうだろう、12時間以上飲食をしていないのだもの、ガツガツと食べることになるだろうな、彼女らは本当にきちんと断食をしているのだな、とほほえましく思った。

日没の21時に始まり、食べ終えたのは21時40分ごろ。もう少し長居して人間観察をしたかった。
夫は23時発、23時30分自宅到着のバスは危険と指定。
22時発、22時30分自宅到着は安全なのだそう。思い込みの激しい夫を説得するのは至難の業、ということを結婚前から知っていてその性格を変えるのはムリ、悟っている私だ。
周囲の人たちに礼を言い、バス乗り場に急いだ私だった。
(ちなみに22時発ウチ行きのバスは金曜と土曜日しかない。もちろん22時30分発、というものもない、田舎行きのバスは少ないのさっ)


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最近は23時のバスに乗るくらい帰宅が遅くなるようだったら街中に住むW子さんの家に泊まるのはよろしい、ということになってきた。W子さんは夫のこの奇妙な論理に笑いながら私の宿泊を許可してくれる。


今年は晴天、バーベキュー

2013年07月28日 | 近隣の人たち
新しいカーナビ。

一番驚いたのは、これ、日本語をしゃべることだ!だが、運転するのは夫、私はかなり不安だった。
「今の、わかりますか?」と何度も彼に尋ねた。私との日常会話は日本語のみの環境だが、お互いあまりおしゃべり好きではない性格だ。「くくっ!」とか「うほっ?」とか「カカカカ」などほとんど動物的な合図でお互いを理解しているので、夫の日本語力は低下し続けていることだろう。
さて、日本語の案内で無事に到着したのは夫の仕事仲間のバーベキューパーティ。
今年も料理人付きのケータリングサービスだった。
  
去年はひどい天気だったが、今年は晴天。絶好のバーベキュー日和。

料理人の彼も去年とは違って生き生きしていた。去年は寒い中、一人で外で料理していたものね。




  
左は夫の皿。魚料理を期待していた彼だが、残念なことに魚は無かった。こんな巨大なソーセージを夫が平らげるのは珍しいことだ。
右は私。アルミフォイルに包まれていたのはじゃがいも。世の中の流行に反し、糖質を摂取カロリーのほとんどにするよう心がけている私。それでも肉や野菜料理に興味があるから結構いろいろ食べているけど!
ビールはもちろんアルコールフリーを選ぶぞ。


デザートは壮観だった。業者が用意したものと招かれた女性たちの手作りのものが混在。

基本、お菓子が大好きな夫。一気に三種、乱れ食い。この後も何度も取りに行っていた、大丈夫か?!
  
欧米と日本の宴会の大きな違いは、歓談にあると思う。
日本は食べることを重要視するがここは一杯のワインを片手に何時間も語る、というのが基本のように見える。

日没が9時半近くになる夏至に近いドイツの夏。延々と喋り捲ることにはついていけない私。
ドイツ語の壁もそうだが、もともと大勢の人たちと語り合うことが苦手でもある私。お腹がいっぱいになったらすぐさようなら、をしたいのだがそういうわけにも行かず、アルコールフリービールを片手に犬や猫、子供相手に遊んでいた。
ともあれ、天気も料理も最高で楽しいひと時だったのは確実。


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夫は宴会嫌い。それでもこの義務的なバーベキューにはちゃんと出席。家ではめったに口を利かないのに、いろいろ話していたぞ、疲れただろうな、ご苦労様。


出たい人たち その2

2013年07月26日 | 近隣の人たち
ドネルケバブの皿盛りを一皿頼んで友人と二人で食べた。天気の良い夕方、路上のテーブルでの食事はおいしく感じるものだ。

普段食べるドネルケバブはこれ2011年5月16日記事。東洋人女性には絶対多すぎるこの皿盛りドネルケバブは7ユーロ(約1000円)だったかな。二人でいただいてちょうど良かった。この写真を撮っていたら彼女が言った。
「ブログに載せるのでしょう?私の写真も載せてよ」
うう・・・積極的に顔写真を載せてくれ、という人は珍しい。
希望通りにしたぞ~。
仲良く笑いながら食べていたら、通りがかった二人の女性が声をかけた。「あれー、りすさんじゃあないですか~」
2日前に偶然知り合った日本人学生だ。「りすさんのブログに載せてください」ということで、また撮影。

もう一人はブログ掲載を遠慮したのでこのあとに三人で一緒にもう一度撮影。ピースサインといいねサインは世代の違いからくるものか・・・
外食することも日本の若い人たちと接するのも久しぶりだったので楽しいひと時だった。

「姉が送ってくれたお茶をあなたのブログに載せてくれ」と言われ、なんだか断ることができなかったので掲載。
あわよくば、売れるのではないか、という彼女の期待だ。無理に決まっているじゃん、って思うのだが、
まあ、載せるだけは簡単だから載せてやったぞ、うほほほ~

必要ないのなら私に贈ればいいのにねぇ。
水出し茶、おいしそうだな。


台湾茶。このブログを見てこれが欲しいと思う人など、いないと思うのだけれど~

ってことで、私のブログに出たい人や物資を記事にした。

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要求されるままにやっただけ~。なんだかつまらない記事だった??いや、外で食べたことも偶然知人たちと出くわしたのも楽しい経験だったかな。


義父のお気に入り

2013年07月21日 | 近隣の人たち
義父に卓球の才能を見出された中国人女性。

左、義父。右、彼女。
ウチの街で勤務している彼氏を追って、語学留学でドイツに滞在している。
義父が所属する卓球団体に彼女が彼氏とやってきて、初めて卓球に挑戦したところ、見る見る上達したのを義父は快く思ったらしい。
なんてったって、ウチじゃあ誰も義父の趣味の卓球に興味が無いものね。
決して彼の存在を無視したり邪険に扱っているつもりは無いのだけれど、一度話し始めると止まらないおしゃべり、こちらを聴かず話し続けることに耐えられず、やむなくちょっと距離を置きがちになる普段の生活。
年金生活の悪いところは外界との接触が極端になくなることだろうな。
彼女を気に入った義父、ある日ウチに招いた。
午後1時から5時まで完全に付きっ切りで、卓球をしたり、ドイツ語を教えたりしていた。
別れ際に「来週もいらっしゃい」と言っていたが、ひとつとなりの部屋でそれを聞いた義母が叫んだ。「パパ!」
彼女もわかったのだろうなぁ、いたいけな若者が犠牲者になっているって~

これらの二枚の写真は彼女から提供されたもの。上は彼氏と一緒。
彼女、27歳。これからどうするのだろうか。ここに本格的に住むようになったら、是非義父の相手を頼みたいところだ。
この田舎の家を訪問してくれる人などほとんどいない。
ドイツ旅行の際には是非、我家の義父を相手して欲しいっ。



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初めての中国人と会うときはいつも緊張する私。が、彼女は私のことも(も、は義父のため?)気に入ってくれたようだ。



巻き寿司講習

2013年06月30日 | 近隣の人たち
ブログ仲間のpau pauさん(彼女のブログ「楡の小道で」)講師に招き、巻き寿司講習を行った。
受講者は二人、私も彼女も日本人だっ。「日本人なのに巻き寿司を作れないのか?」とタイ人女性に尋ねられた4年前の屈辱からかなり立ち直って、ドイツ人や在住外国人に寿司を振舞っている私だが、いまひとつ納得がいかない部分があり、学びなおそう、と考えたのだっ。もう一人の彼女は日本在住時には仕事に没頭していたので料理を学ぶ暇もない生活だったらしい。
まず、pau pau講師に簡単な玉子焼きを披露して貰った。何度も薄いレイヤーを重ねて作るあのやり方は失敗することが多く、また、ドイツ人などに教えるときも面倒である。
  
卵液を流し込み、半ば焼けたところで半分に折るだけ。これだったらまず失敗しないっ。巻き寿司の具として使うのならこれで充分だ、という意見で三人は一致した。

  
きれいに巻くコツは、具が海苔で包まれた状態で一度止まって押さえることだっ!
これをやらなかったから崩れやすいものばかり私は作っていたと思われる。
  
pau pau講師はちょっとプロをやっていたので、手さばきは素晴らしかった。
食後の一服。今の日本人はコーヒーね。
pau pauさん、ありがとう~

さて、その二週間後。今度はこの私が巻き寿司を教えるために知人宅に赴いた。
もうすぐ7月というのに暖房を入れないと薄ら寒かったこの日。
1年ほど前に中古物件を買ってリフォームしながら住んでいる30歳代の中国人夫婦宅だ。

何故かダンナさんだけがエプロンで身支度を始め、奥さんはうろうろするだけだった。
そういえばここで知り合った何組かの中国人夫婦、旦那さんの家事手伝い率はほぼ100パーセント。
仕事から帰ってくるなり子供の面倒を見たり料理を始めたりするのだぞ。中国人男性は家事をよくやると噂には聞いて(読んで)いたが目の前でその実際を見せ付けられると本当にたまげる。一応、共産国ということで夫婦双方で稼いで家事もやらなくてはいけない状況が続いたからなのだろうか?不思議だ。
ウチの夫など毎日よれよれになって帰ってくるのでとてもじゃあないが家事を手伝えと、私が思うことさえ遠慮がちになってしまう。
  
ブログ掲載許可をもらっているが(何でも撮影して出していい、と彼らは張り切っていたくらいだ)念のために目隠しを・・・読者の方が心配になってしまうらしいので。
手馴れた手つきで玉子焼きを作り上げた彼。この人だったらレイヤー玉子焼きも大丈夫だったなぁ。

    
左に出来上がった玉子焼きが見える。少々雑だけれど、途中で止めて押さえることなどをきちんとやったせいか、どれも上手く仕上がった。
  
すしを食べたり作ったりしたことがある経験のある人はドイツに多いが、寿司の飯には酢を入れる、という事実を知らない人も多い。
「寿司の定義は寿司酢(Essigmischungと私は言っている)が米飯に混ざっていることだ」と私はこうした機会に言うことにしている。この夫婦も知らなくて、以前作ったことがあるものより断然似おいしい、と寿司酢入り寿司を絶賛していた。
きれいに切ることもできた。

夫人のほうは途中から何かを作り始めた。寿司を作り終えると私たちはそれを食べることになった。
  
ナツメの実とアワのお粥だ。全く味をつけないで煮込み、盛り付けた時点でそれぞれの好みにより砂糖を加えるのだそう。
おいしい、というよりやはり「身体に良さそう」なイメージの味だった。中国では、古来からナツメの実を、生薬や薬膳の食材として用いてきたらしい。
2ヶ月ほど前、台湾人にナツメの実の使い方について尋ねたら「中国産のは危険だから食べないほうがいい。実家に帰ったときに台湾産のを持ってきてあげる」と言われた。そして、本当に袋いっぱいのナツメの実をもらった。お茶に入れてふやかして食べるのを勧められていたが、もっと面白い食べ方はないか、と探していたところなのでこのアワとのお粥は絶妙なタイミングだった。
で、翌日、早速真似して作ってみたのだけれど。
お粥じゃあなくて炊き込みになってしまった。とほほ~。

そういうわけで、ドイツで巻き寿司を学んだり教えたりしている私の生活だ。

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この中国人夫婦はドイツで生涯を終えることを覚悟でドイツ生活をしている様子。母国では不可能なことがここではできるらしい。「北京で家を買うことは高すぎて不可能」と言っていたな。
住宅を購入している何組かの中国人夫婦は皆そんな様子だ。もっと彼らの母国のことをいろいろ尋ねてみたいけれど、なかなか日本人の私としては遠慮しちゃう、かな。





ひき肉でミミズができる

2013年06月23日 | 近隣の人たち
最近知り合ったドイツ人女性におにぎりを持っていった。
すでに私の豊富なドイツおにぎり普及経験から捨てられることはまずないと確信していた。彼女は旦那さんにも食べさせたらしく彼からも非常な好評を得たらしい。
木に登りまくった私は彼女らに三食弁当を食べさせてみることにした。

甘辛く煮たひき肉とか甘ったるい炒り卵など、義両親や夫は絶対に手をつけないだろう。義両親はともかく、夫まで日本食をほとんど食べないのは悲しい。
料理の腕を上げるには知人・友人を頼らなくてはならないというこの生活さっ
結果は良好、「おいしかった」と連絡が来た。さて、次回は何にしよう~

義母がひき肉を使うのはハンバーグや肉団子を作るときだけだ。果たしてドイツにひき肉のそぼろのような料理があるのか全くわからない。
今回、ここで初めてそぼろを作って驚愕したのはミミズ状に仕上がったことだ。

買ってきてナマの状態ですでに長いのだが「加熱すれば切れちゃうだろう~」などと勝手に予想していた私。
期待は裏切られ、1センチから1.5センチくらいのミミズ状そぼろのできあがりさ。見た目や味が悪いわけでもないのでこれでも一向に構わない・・・
たまたま買ってきたひき肉がこうなのか、あるいはドイツや欧州ではひき肉というものはこういうものなのか?
肉が苦手で自分から肉料理をしない私には5、6年のここの生活でもまだわからない。

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加熱前に包丁で切ってみるか?湯通ししてから切ってみるのは?ツブツブそぼろが食べたいときはどうするかっ?
いや、それより肉から発する匂いも苦手・・・台湾人に尋ねてみたら「台湾でも肉は匂いがしない」と言っていた。
ドイツ人は肉の匂いが好きなのだろうなぁ。食の歴史の違いは細かい点でも大きい。


パンツは二日

2013年05月17日 | 近隣の人たち
珍しくレストランで食事。いろいろなブースがあって目の前で料理してくれるシステムが面白いと感じたもので。
撮影許可を求めると「顔は撮らないでね」との条件付でOKをもらった。どうみてもヨーロッパ人に見える女性が作る野菜炒めだ。大量の野菜を高熱でしゃきっと仕上げる、という料理は欧州の伝統にはない比較的新しいものだ。
  
油を敷き、両手いっぱいの野菜を投入。
  
こちらの調理コンロは平らなことがほとんどなので、中華なべはこうした特別な熱源を使うこともあるのだろうな。
一般家庭にはあるのだろうか?

はい、できあがり。おいしかった。が、食後に喉が渇いて仕方がなかった。それさえなければ、このレストランの場所と名前を紹介したかったのに!惜しいっ
やはり、外食は危険、と思ってしまった。

さて、このレストランで一緒に過ごした在独日本人仲間との会話。
彼女が日本に帰省したとき、きょうだいと下着の着用日数について話題になったそう。
日本ではブラジャーを毎日替えて洗濯していたが、ここでは数日着用するということを言ったら驚かれたらしい。
「それは不潔よ」と彼女のお姉さん。「ちゃんと毎日変えなさい」とアドバイスをもらったそうな。
ここの生活で衣類があまり汚れないことを発見するのは簡単である。日本では1日着たブラウスの襟が汚れて洗濯しなくてはならないのが普通だったのに、ここでは何回も着ることができる。
そういう事実を知ってしまった私たち欧州在住日本人女性たちは、同じブラジャーを何日か使うことができるのだ。
また、これは私の個人的な事情なのだが、ドイツの衣類一般が大きすぎてなかなか自分に合うサイズや好みのデザインがないので簡単に購入できない。
洗濯で衣類が傷んでいくという事実を知ったのもここの生活だ。極力洗濯を避け、衣類を長持ちさせて次回の帰省時まで持たせるという過酷な状況の私には、毎日ブラジャーを洗濯するのは危険すぎる行動だ。
私は彼女に言った。
「私なんか、パンツも数日使いますよ」(この場合のパンツは、下着のパンツである)
この一言はドイツ生活経験年数がほぼ私と同じ彼女を仰天させた。
「り、りすさん、それはやばいんじゃあないですかっ?」

昨日は約3週間ぶりの我が家の洗濯日だったが、洗濯されたパンツの数が一番多かったのは私のだ。
同じパンツを2,3日使っても一番洗濯に出す数が多いのは私、ということは他の三人はいったい何日使っているのか考えるだけでも怖ろしい・・・
ちなみに義両親も夫も臭くない。夫など衣類の洗濯頻度は異様に低いが自分の洗濯(シャワー)頻度は異様に高い。肌によくないのでは、と私が心配になるくらいだ。
そういうわけで、パンツを2,3日使ったところであまり害はない、ということで私はこれからも堂々と日本人には不潔と思われる行為をしていこうと思う。
パンツもこちらで数回買ってみたが、サイズを探すのも苦労したし、見つけたところで数回の洗濯でほころびてくる。
日本で買ったものは非常に上質(義母も日本の繊維製品の上質さにいちいち驚いている)なので大切に着用している。大切に着用って、何日も使うことなのかい、って突っ込まれたら困るなぁ・・・
だいぶ慣れたけど、やはり苦労は尽きない外国生活さ。




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汚女まっしぐらな私を応援してくれるのだろうか~うほほほ~

ゲロ女、りす その2

2013年04月28日 | 近隣の人たち
今週末は誕生日パーティに出席した。
 
湖畔の某グループが所有する簡易な建物で開催されたのはいいのだけど、この日は寒くてね・・・
17時開始と知らされていて時間ぴったりに行くと、食事の開始は18時30分と言われた。
それまでほとんど初対面の人々と歓談して過ごすのだが、寒くて辛かった。この前日はとても暖かかったのだ。不安定なドイツの気候、春夏もコートやセーターを手放せない。寒い中での屋外パーティも頻繁に開かれる。
 
すっかり身体が冷え切ったところでケータリングサービスの料理がやってきた。

ドイツ人の誕生日、招かれた人たちのほとんどがドイツ人なのでドイツ料理なのは当然かな。



この肉塊を私は取ることができなかった。決して菜食主義者ではないのだが、肉料理は苦手な私。
でも、これを書いている次の日になって「ちょっと食べてみればよかった」と後悔しているところさ。ウチではこんな料理しないし、外食時もまれで、したとしてもこんな肉を自分から選ぶことは皆無だし。
 
屋外の寒さのせいで、室内で食事することとなった。左は夫の皿、右は私。手前の黒っぽいものはじゃがいもを薄くスライスして重ねて焼いたもの。オレンジジュースは夫の。私はビール・・・これがテーマの今日の記事。
 
デザートはアップルパイと、ムース。私は一口も食べることができなかった。
  
食後は炎を眺めながら歓談。

タイトルが「その2」とあるが「その1」は約2年前に起こった事件で、あまりにも汚くて恥ずかしいので限定公開となっているぅ~
食事中はビールを飲んだ。300ミリリットルくらいのグラスだったと思う。一口試して「これは旨い!」と喜び、寒さにさらされたせいで増長された食欲とともにガンガン飲んで食べた。
食後しばらくすると、どうもおかしい・・・
おおっ、またやってしまった!!とすぐに後悔した。
ビールがおいしく感じるときは注意しろ、と私の今までの人生で何回も経験したのに。
次第にちゃんと座っていることができなくなり、夫ともに外のベンチに横になって休んでいた。
が、その程度ではすまなかった。青い顔をしてトイレに駆け込み、ガンガン飲み食いした内容物の約3分の一程度を嘔吐した。
「その1」ではレストランの客席のその場で嘔吐したものだ。トイレがやたら遠いところにあったこと、バッグの中にたまたまビニール袋があって、それが「ゲロ袋」の代わりになってくれたことが幸いしちゃったのだ。
そのレストランはあの日から約1年後に閉店してしまった。同席したドイツ人E子さんは「りすさんが吐いたからじゃなあいから安心して」と今でも慰めてくれるのが複雑な気分だ~
そういうわけで、ちゃんとトイレに行けたのは不幸中の幸いだったとしか言いようがない。すでに暗くなった戸外のベンチの上で横になっていたのでそれほど周囲に気づかれなかったのもよかった。

夫は「車を運転しますから飲みません」ときっぱりと断ることができる。提供する側が「一杯くらいいいじゃあないですか」と勧めても(これはドイツでは許されているのか?)絶対に飲まない。
外出時は必ず車で移動の夫は、外で飲むことはほとんどないのだ。
わたしも彼を見習って「具合が悪くなりますから飲みません」と断りたいのだが、「どんな味だろう」という好奇心の方が強く、なかなか断りきれない。
アルコールを外出時に飲むときはゆっくり飲むことも気をつけているのだが、ビールだとついついペースが速くなりがちだ。

「その3」を書く羽目にならないよう、私にアルコールを勧めるのは避けて欲しいと他人にお任せしたい。ずるいぞっ、私!うほほほ~



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前回呼ばれたパーティではマティーニを上手に飲みきって上機嫌で過ごせたのにぃ・・・悔しいりすにクリックを!


演奏会のお手伝い

2013年04月22日 | 近隣の人たち
ウィーン留学中の台湾人男性のピアノコンサートを手伝うことになった私。
荷物運びや食事の用意(おにぎりをスタッフの人数分作れ、という指令だった!)などの下働きで、報酬はコンサート無料・交通費負担というほとんど奉仕活動。
家の中に閉じこもりがちになる私にはいい経験かな。

  
この台湾人男性は台湾先住民族で、一般の台湾人とは違った文化背景を持っているのだそう。
また台湾の先住民族は音楽や舞踏などの芸能方面に優れているのだとか。
台湾人歌手、張 恵妹(チャン・ホェイメイ)も先住民族出身だ。抜群の歌唱力の彼女を日本のどのくらいの人がご存知かしら?

 この歌、大好き

ミュンヘンのきちんとしたコンサートホールでの演奏の翌日は、ウチの街の公民館が会場だった。

  
↑左、怖ろしく古いアップライトピアノで連打が続く曲をほぼきちんと弾きこなしていた。
↑右、コンサート終了後に行ったレストランでも彼は「弾かされて」いた・・・
同行した台湾人女性たちは彼の母親くらいの年齢ばかりだったせいなのだろうか、歌謡曲の伴奏をさせ、自分たちが歌って踊って騒いでいた~日本人の感覚だと若くてもいくらなんでもお客様、タダでカラオケ代用演奏させるなんて~、と仰天しまくりの私。
  
私はこのピアニストがどんな性格なのか不安だった。ここのところ「のだめカンタービレ」を熟読している私だ。音楽家の多くがこの漫画の登場人物のようにそれぞれ超個性的だと怯えていた。松田幸久(のだめカンタービレ14巻三分の一くらいのところで登場)みたいな男だったら扱いにくいだろうなぁって、余計な心配をしたものだ。
1990年生まれの23歳。接してみて安心。まるでオーボエの黒木くんじゃあないか!かなり古い作品で例えると「オルフェウスの窓」のイザークかな。
チケットを売る机を整えている私に向かって話しかけて来た。
「りすさん、この歌知っていますか?」(名前を呼ばれたのがえらくドキッとした)彼が弾き語りしたのは日本のテレビドラマの主題歌だった。
「私は日本のテレビ番組が大好きでした。日本が支配している時代には親族が日本人と結婚していました」
と、他の多くの台湾人同様、日本に対する親近感や憧れをとうとうと語ってくれた。
  
ウィーンで学んでいるのはクラシック音楽だろうが、彼のコンサートの多くは民族音楽をテーマにした台湾人作曲家の作品を演奏している。
この「原住民」という表現が日本語母語の私には違和感があるのだが、台湾、あるいは中国語では普通の様子。


去年11月ウィーンでのコンサートの録画。衣装はおじいさんが使っていたという民族衣装。

「ブログ記事にしていいですか?」と恐る恐る尋ねると、「ああ、どうぞ、盛大に宣伝してください」と快諾してくれた。
名前は日本語で表現すると「フアン カン」というのが近いだろうか。もっともこれは中国語風の名前らしく、彼の母語の名前では「テームー」と言うらしく、台湾人おばさんたちは何やら納得していた。(この部分、中国語会話だったので聞き取り不能、雰囲気で私は理解)

「学生を終えたらどうするのですか」という私の質問に彼は「まだわかりません」との答え。
音楽で身を立てるのが難しいことを周囲の人たちが彼に口にすることはあまりないだろう。とてもいい性格の彼、今後の人生を苦労することなくやっていって欲しいと、願うばかりだ。
別れ際に「日本人に手伝ってもらってとても嬉しいです」と感動の一言が。性格がよければ人生上手く行くわけじゃあないけど、少なくとも「上手くいってほしいな」と周囲に思わせる才能がどうにか働いてくれると思う私。

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セデック・バレを観てみたい私。台湾事情に日に日に詳しくなる私??




ロルちゃんのYouTubeに知人が出た

2013年04月19日 | 近隣の人たち

日本人シスター比護さんがロルちゃんのYouTubeに出演した。
彼女は今年3月までインゴルシュタットに約3年間勤務していたのだが(勤務、という表現が彼女に適切なのかどうか不明)私には残念なことに現在はデュッセルドルフに在住している。
「インゴルシュタットの歩き方12 シスター比護の書店」の記事に登場してもらっていた。


驚いた。いつもの彼女よりずっと上品な印象だ!
人気のあるロルちゃんの動画だ、世界各国で視聴されていることを意識していたのだろうか。

デュッセルドルフの日本人街にある書店だそうだから、在住・旅行中の日本の方々にこうしたところで活躍している同胞を応援する意味でも訪れてみて欲しいと思う。
比護さん考案のそろばんの玉で作ったロザリオとか、ドイツ土産にとってもいいような~

Paulus Buchhandlung

住所
Friedrich-Ebert-Str. 35
40210 Düsseldorf
電話
0211 / 37 97 60
営業時間
月曜日から金曜日 09.30-18.00 土曜日 09.30-14.00




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誕生日パーティ

2013年04月07日 | 近隣の人たち
友人の誕生日パーティに呼ばれた。

マティーニで乾杯。子供の頃から007、ジェイムズ・ボンドのファンの私だがマティーニを口にしたことはほとんどない。
ボンドが好むカクテルは飲みにくいのではないか、という勝手な妄想があったからだ。
この日のマティーニは甘くて飲みやすかったが、これってそういうものなのかい?いずれにせよ、酒には弱いので、ゆっくりと気をつけて飲んだ。

これは誕生日のR子さんが全部一人でこしらえたとか。彼女の外見のけばけば・・・じゃあない、華やかさからはとても想像できない。ちなみに、数回招かれているこの部屋はいつも豪奢に整えられていて感心してしまう。

R子さんはブラジル出身。お父さんは白人、お母さんは黒人のあいだに生まれた人だ。
招待されていた彼女の友人たちも同じ肌色の女性が多かった。超多民族国家の南米は人種で交友関係が出来上がっているのか、それともたまたまこの街周辺在住のブラジル人がそうなのか。
   
夫婦でブラジルからドイツに移民、R子さんのようにドイツ人男性が配偶者でこちらに移住、という例が多いようだ。

ポルトガル語が飛び交う中、ときどき気を使って私にいろいろ話しかけてくれるブラジル人たち。
彼女らを観察しているうちに気づいた。おかしい・・・
2011年9月にアルゼンチンからの旅行者と一緒に日帰り旅行したことがある。ザルツブルクへ遠足(この記事中にもR子さんが出てくるが、このアルゼンチン人もRではじまる名前を持つ。また、記事中のYouTubeがすでに削除されているようで、アルプスの少女ハイジの主題歌スペイン語版が披露できない)
南米人の発する濃厚で情熱的な雰囲気を感じることができたあの思い出。
この誕生会でも私はブラジル人たちのその雰囲気を期待していたのに、実に、まったくそれを感じることができなかったのだ!
彼女らは(1名、ブラジル人男性もいたけど)すでに私と同じか10数年以上のドイツ在住者だ。馴染むにつれ、彼ら独特の雰囲気が薄らいでしまったのだろう・・・
考えてみると、在独日本人にもその傾向は顕著だ。旅行や移住でこちらに来たばかりの日本人たちの所作を目の前で見ると「ああ、日本人だ~」と日本人であるはずの私でさえ感動してしまうものだ。
すでに数年を過ぎた人たちは、個人差もあるが次第に日本らしい空気が薄れていき、周囲と馴染んでいくのだ。
当然のことながら、他の外国人たちにもそれが起こっていくのだろうな。
その点では期待はずれの誕生日パーティだったかな。
大音量のむこうの音楽とか、ダンスとか、そういうのもちょっと期待したのだけれどね。スピーカーから申し訳なさそうにコーヒールンバが聴こえていた。
しっかり郷に従っているブラジル人たちだぞっ



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