怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

対抗意識

2014年12月20日 | アジア事情
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ひと月ぶりに図書館の子供書籍コーナーを見に行った。これはショックだった。

十数冊だけだが中国語の本が並んでいるんだ。慌てて日本語もないか探したけれど、日本語以外の外国語ばかりだった。

中国直輸入。

これはドイツ語と中国語が併記されている。
なんだか、先を越されたって気分だった・・・。冷静に考えれば、中国系移民の多さや現在の中国という国家の重要さでこうした現象が起こるのは当然だ。日本車がいくらドイツで愛されても日本語の本を入れる必要はないもんねぇ。
でも・・・!でも、なんだか悔しい気持ちになるこの感情は何なのだろう?

気を取り直して、別のところで本を探していると・・・
  
以前はなかった日本の漫画コーナーが出来上がっていた。うっほー やっぱり、日本のほうが上、とか非論理的な感覚が脳内を充満させた。これらの作品、みんなドイツ語訳されているしね。

これは近所に住む中国人友人に頼まれた品々だ。

5歳と1歳の娘たちに日本語に親しんでもらいたいという彼女の希望を叶えるためだ。
プリキュアもポケットモンスターも中国でコピーされているだろうから、お母さんも知っているだろう。妖怪ウォッチは新しいようだけれど、すぐにここまでやってくるかな?
うん、やっぱり、日本の品々は世界を制覇するね、えへへ。








昔の国際結婚

2014年12月12日 | アジア事情
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在独日本人仲間にいただいた書籍の一部。(デュッセルドルフに住む彼女の勤務先のお店のご利用をどうぞよろしく!)
この三冊のテーマは国際結婚だ。

近藤紘一さんもタゴール瑛子さんも昭和10年代に生まれているので、この書籍が出版された頃はまだまだ国際結婚や外国暮らしがとても珍しかったのだと思う。
古い本は、差別的な表現が多く、あまり好まないのだけれど、これらの本はそれ以上に面白いことがたくさん載っていて楽しめた。私には「内地」「外地」という言葉でさえ差別用語に見えるのだが、実際のところどうなのだろう。今日ではすっかり使われなくなっているような気がする。
インドの上流社会の華やかな生活ぶりなど、なかなか魅力的だ。彼女が住んでいた頃と現在のインド社会は変わっているのだろうか。相変わらず伝統の身分制度で職業の選択も自由ではない、とこういった情報は今ではネットで読むことができてしまう。(私のお勧めDARKNESSかなり過激な写真もあるので閲覧注意)
「サイゴンから来た妻と娘」の101ページにインディカ米について書かれてある。
やはり、慣れないうちはおいしくないのだが、しばらくすると「これはこれでたいへんおいしいことがわかった」とあり、私の味覚も決して特別なものではないことを確信して嬉しくなった。
軽い食感なので、いくらでも食べられるというところも同感。
どちらかというと欧州よりアジア地域の人々や物事に興味がある私なので、この三冊は大当たりだったかな。
しかし、これを送ってくれた比護さん、どうしてこんな本を持っているのかな、とも思う。彼女もアジアが好きなのかしら・・・お互いドイツ生活なのにねぇ、うほほ。




うどんは手作りが基本

2014年11月28日 | アジア事情
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友人宅にてうどん作り。私は見学のみ。
 
粉は五分ほど水と少々の塩で捏ねて、しばらく寝かす。五分と聞いて驚く。足で踏んで徹底的に捏ねなくてはならないという印象の日本のレシピを知っているから、かなりの重労働のイメージがまだ私にはあるんだ。
 
かなりの幅で切る。両端を手で持って、振る。今回は上手く撮影できなかったが、以前の記事にちゃんと撮れている。
2009年7月15日手打ちうどん
この過去記事の彼女は、ここ周辺の中国人の間で「料理の天才」と呼ばれている。あんなに細くできる普通の人はあまりいないらしい。今回作ってくれた彼のうどんは結構太いんだ。

 
この太さだと茹で時間は五分だとか。途中で白菜などの野菜を加える。茹で上がったうどんを器に移して唐辛子粉、醤油、酢、塩を入れ、その上から熱した油を注いで、ぐるぐるかき混ぜる。

できあがり。太いうどんもそれなりの歯ごたえがおいしく感じる。

交際がある数件の中国人家庭のほぼすべてがわたしに手打ちうどんをご馳走してくれる。料理の天才の彼女だけと思ったら、中国ではどの家庭でも普通にうどんを作って食べているらしい。
大抵の中国人が日本人も自分たちと同じような習慣を持っているのを期待するので、私が日本では麺類は買ってくるものだと言うと、がっかりしたような様子を見せる。
ぎょうざも冷凍食品が・・・と思わず言いそうになっちゃうのだけれど、なんだか日本の恥のような気がして「ぎょうざの皮も手作りしません、買ってきます」までにしておくんだ。
もしかして、日本人、料理しなくなってきているのかしら、とちょっと考えさせられてしまう。




北京の日本パン

2014年10月29日 | アジア事情
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先日書いた「ドイツで中国化」の記事にいただいたコメントで知った。
中国では一般的に食品に製造年月日を入れるのだそうだ。その日付の信憑性はまた別問題として、あのいただいた激辛ピーナッツは製造後三ヶ月だったということで、ほっと一安心だ。

日曜日夕方、北京に出張旅行をした台湾人女性(某自動車会社勤務)からお土産をもらった。

パン二種と、中国菓子。

「北京を出発する前に、日本風に製造するパン屋さんで買ったのよ。りすさんの故郷の味だろうと思って」
うう・・・何という心遣いだろう。パンなんて、潰れたら大変だろうに、この赤い包みの菓子だって、ずっしり重いぞ、私だったら親しい友人に代金渡されて頼まれても躊躇するぞ。
さて、何気に撮影してしまった、パンの袋に2014 10 24 と記されている。24日は賞味期限でなく、製造日なんだ!
これらをもらったのは25日。彼女は24日の出発日にこれを買って、10時間を越える飛行の後、すぐにこれをウチまで持ってきてくれたことが判明した。
ひゃー、しばらく彼女のほうに足を向けて寝られない・・・結構近所に住んでいる。

 
丸いパンはナッツがたくさん入っていた。食パンはカスタードクリームのようなものが混ぜ込んであった。
どちらも、日本風のふわふわで柔らかくて甘い懐かしい味。
食パンは風味を保つために一枚だけ食べてすぐに冷凍、朝食に二枚ずつ食べると数日楽しめるな!
ここのパンの塩辛さに慣れるのにはだいぶ年月を要したが、今ではまったく抵抗なく食べることができる。日本のパンを食べたいと思うことは皆無になった。ライ麦パンのあの妙な酸っぱさには、意外にも白いパンより早く慣れることができたのは不思議。
日本のもこちらのも双方おいしくいただくことができるようになったのは、幸運だと思う。

 
未知の食べ物、とりわけアジア地域のものはわくわくする。やたらに重いこれは、カシューナッツ・イチジク・はすの種・ピーナッツ・ゴマ・はちみつが材料らしい。
1センチの厚みの板状のおこしのようなものだ。当然のことながら、とってもおいしい。
家族に食べさせるのはもったいないので、隠して一人で食べきることにする。義両親たちは食べ慣れないものを食べない主義だし、夫は甘いものを避けている。決して私がけちんぼでないことをいい訳したい。









ドイツで中国化

2014年10月23日 | アジア事情
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何人かいる中国人友人の一人の住まい。

ウサギ肉料理をご馳走になった。私には人生初めての経験。家に戻ってから夫に報告した。きっと批難されると思っていたのに「ウサギの肉はおいしいですよね」と嬉しそうに答えたのでびっくりした。うん、本当においしかったのだけれど!

お茶を飲みたいといったらカップと茶葉を出して「自分で淹れてください」と頼まれた。彼女の家で初めてお茶をいただくのだが、すでにいろいろな中国人宅で彼らのお茶の飲み方を経験しているのでその通りにした。

カップの中に茶葉を入れてそこに熱湯を注ぐ。初めのうちは何て荒っぽいやり方なのだろう、と感じたのだが何でも慣れるとそれが当然のことになるんだ。

これは中国土産。味をつけたピーナッツ。「おいしいけれどとても辛いので一度にたくさん食べないでね」と彼女に忠告された。

なるほど、辛いけれど、深みのある辛さで止められない。調子に乗って食べると苦しんで義母がまた「食べ慣れないものをもらってくるんじゃありません」と怒りだすだろう。ちゃんと途中で袋止め(頂き物のクレハのパチック メイド イン ジャパーン)をした。

袋の中国語を眺めていたら、あれー、賞味期限が・・・

いや、これはもしかして製造年月日?普通は賞味期限だろうな。数ヶ月前に期限切れの食品を贈るのに抵抗がない中国人。ここも賞味期限切れの菓子類を堂々と販売していたりするので、ドイツも中国も、日本のように細かいことを気にしないのだろう。
というわけで、ドイツ人と中国人の付き合いが多い今の生活は、彼らに合わせるしかない私。はいっ!全部食べたぞ!



ペットショップ、ネットオークション、およびWeb(法人・個人共)での犬の生体展示販売・販売用生体写真掲載に反対

五歳の誕生日会

2014年10月14日 | アジア事情
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モンゴル人家庭の子供の誕生日会に招かれた。この子とは彼女が1歳の頃からの付き合いだ。

集まった子供たちもほぼ全員両親がモンゴル人だ。彼らの会話を聞いていると、ドイツ語になりがちだ。親と話をするときはモンゴル語になるが、すでに幼稚園や学校などでドイツ語を使うことが多くなっているので自然とドイツ語が出てしまう様子。
大きい。
他のアジア人の両親を持つ子供たちより体格がいいように感じる。
生物学的に寒い地域に住む人類は体躯がよくなる傾向にあるらしい。東南アジアの子供たちがほっそりしている傾向にあることを思い出すと、うなづける。

子供たちはフライドポテトと鶏のから揚げ(ドイツ風)を食べていたが、大人には伝統料理が出された。
ホーショールという餃子の一種のような料理だ。

薄切肉に厚めに衣を付けて揚げたものかしら、と予想していたら大外れ。

餃子の皮を作る要領で小麦粉生地を作り、肉まんを作るくらいの大きさに切り分けて丸く伸ばす。その中に味をつけて練ったひき肉を入れて包む。
 
包んだ状態でしばらく休ませた後、麵棒で平たく伸ばすのだ!なーるほど!
 
油で揚げてできあがり。温かいところをいただく。
この家でいただいた数々のモンゴル料理の中で一番食べやすいものかも。いや、私が彼らの料理に慣れてきているのも確実だ。到着すると、早速牛乳茶でもてなされるのだが、以前はこのお茶を飲み下すのに苦労したものだ。今では普通にいただけるものね。



家に戻ると義母が早速尋ねた。「どうだった?」
モンゴル料理を食べた後に家で苦しむことが多かったので義母は気になるのだろう。
ホーショールはかなりおいしかったし、また、以前のように私に無理に料理を勧めることをしなくなったので具合が悪くなるほど食べることがなくなったんだ。
「モンゴル人ばかりでドイツ語会話が全くありませんでした」
と、別の方向で答えを返したら、それはそれで、次回のお招きに義母は反対しそうな感じだった。うーん、何でも義母がかかわってくる私の生活ぅ





薄切り肉開発

2014年10月11日 | アジア事情
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二年前に渡独するまで料理をしたことがなかったという中国人女性の料理。ドイツ語を初め、いろいろな物事を身に付けるのが速い人なので、料理も大丈夫だろうと予想した。案の定、手際よくやっていた。
 
プラスチック容器に入った米飯は私が持参したもの。以前彼女の米飯がとっても不味かったため自己防衛。中国人は炊飯に無頓着、というのがドイツに来てから打ち立てたりす論。
 
ひき肉とブロッコリーの炒め物、スープ。
 
スープには厚揚げ(近所のアジア食材店で入手)と野菜、大きな骨入り。この骨の髄質を食べるのだそう。
私は「これを食べるのは生まれて初めてです」と彼女に言った。
中国人の肉食文化が日本のそれより長いことを感じさせる料理だ。写真の部分はざらざらしてものを少しだけ口にすることができたが、撮影を忘れた別の部分のものはゼリー状でまあまあおいしかった。
義母にドイツでも髄質を食べるのか、と尋ねた。義母は嬉々として答えた。「昔はズルチェに使ったのよ」
2012年3月26日記事 この記事では何だか別の単語を使っているが、ドイツ語のズルチェで日本でも通用するようだ。
中国人友人が言うには「骨の髄質は健康にいい」のだそうで、ズルチェが身体にいいとは義母は言わなかったのと比較すると医食同源な精神を持つ彼女の文化背景を感じさせるぞ。いや、ズルチェはいかにも健康によくなさそうな・・・・
もう一品の肉と野菜を炒めた料理を口にしてはっとした。薄切り肉だ。

ここドイツでは薄切り肉は存在しない。在独日本人は様々な工夫をして薄切り肉を入手している。薄切り肉は日本のせこい肉の消費の仕方、と日本独自の物かと思っていたので中国人も使うという事実を目の当たりにして驚いたのだ。
彼女は豆腐を手に入れたアジア食材店でこの薄切り肉を手に入れたのだそう。・・・ということは日本だけでなく広くアジア地域で薄切り肉を料理に使うのだろう。

薄切り肉といえば、ニュルンベルクに薄切り肉を販売するドイツの肉屋があるそうだ。
ニュルンベルクに伝わる伝説によると、在住していた日本人女性がドイツ人肉職人を教育して薄切り肉を開発したのだとか。
その店は今も彼女の教えを守り、在ニュルンベルク日本人の食生活に貢献しているらしい。
精肉店 クラインライン 少々スクロールダウンした下のほうに日本語の案内がある。凄い
日本人のみならず日本の近隣諸国も薄切り肉を使うと知った今、他にも大勢いるアジアからの移民を顧客にしてドイツの肉屋は薄切り肉販売でもっと売り上げを伸ばすことができるのではないか、とあらぬ方向に思考がよぎった私。
まずは、だれが肉屋を教育するか、ってね。ニュルンベルク伝説の日本人女性に来てもらいたいものだ。






ラクサをいただく

2014年10月09日 | アジア事情
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近所に住むマレー系マレーシア人宅でラクサをご馳走になった。
シンガポールやマレーシアを旅したことがある人ならあの美味しさをご存知だろう。今までの経験で、現地のものは現地で食べないとおいしくない、と結論付けているのでそんなに期待はしなかった。
見た目もちょっと淋しげ。
確かに、ラクサの味はするが、やはり、いまひとつだ。麺は米粉を使って自分で作ったのだそう。材料が揃いにくいここで私のために作ってくれたことに感謝しなくては!

しかしながら、このケーキは美味しかった。バナナとチョコレートのケーキ。マレーシア風なのかな?八月の帰省時に持ってきたというバナナチップス。日本やここで手に入るものと違っておいしい。「持って帰りますか」と尋ねられたのだが、貴重なマレーシア直送の品なので彼らが楽しむべきと思って遠慮した。が、家に帰ってから後悔したぞ、うううう・・・もらってくればよかったぁ
 

これは遠慮なくいただいた。コーラン、ドイツ語版。表紙はピカピカ。紙も非常に上質なものが使われている。

私が熱心にイスラム教徒の生活について質問するので、興味があると思ったのだろう。私としてはここに多いムスリムとの付き合いのために、彼らの宗教を通した生活について知っておく必要があると思っているだけなのだけれど。
「りすさんの旦那さんがこの本を見て、大丈夫ですか」
と、妙な気遣いもしてくれた。やはり、ドイツ人一般はイスラム教徒が嫌いなことを彼女はよく知っている。
母国のマレーシアでも中国系マレーシア人との摩擦を経験しているだろう。慣れているだろうな。

私は彼女一家にみたらし団子を持参した。
イスラム教徒に食べるものを勧めるのは苦労するのだが、マレーシア人だと、アジア風の食材と見かけのものをよく知っているので、そんなに警戒しない。
「米と砂糖と醤油、とろみはじゃがいもでんぷん粉が材料です」(みりんはご法度。私は持っていないしね)
と説明した。
彼女のドイツ人の旦那さんも、婚姻と同時に改宗した熱心なイスラム教徒だ。私が家に戻ると、携帯電話に「夫があのお団子をおいしそうに食べていました」とメッセージが届いた。






結婚証明証

2014年10月01日 | アジア事情
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三週間ほど前、近所に住む中国人男女が結婚した。

できた書類が凄いと思った。「結婚証」って名のパスポートのような書類があるのか、中国。
夫婦別性が基本の中国だから、夫婦であることが姓で証明しづらいので存在するのかしら?
数年前に口座を持っている銀行のクレジットカードを作ろうと夫と一緒に行ったら「夫婦である証明書が必要」と言われてしまった。私たちは全くの別性だからかな?(ちなみに、粘ったら必要なくなった。ここは主張したもの勝ち?)
ドイツ語の書類もあって、これは住所を登録している役所に提出するのだろう。二人の笑顔の顔写真入りってところが日本の公的書類とは雰囲気がだいぶ違うぞ。

婚姻手続き最中に撮影。おそろいの白いシャツはこの日のために用意したのだとか。
披露宴はやらないのか、と思ったら着々と準備中らしい。

「このあたりの婚礼衣装店を教えて欲しい」と携帯電話にメールが来た。
義両親がくつろいでいるところに電話を持って、彼らの回答をやり取りした。
義母「3000ユーロ(約35万円)くらいするわよ、レンタルにしなさいっ」
この一言で中国人の彼女は母国のネットサイトで激安ウェディングドレスにすることに決めたらしい。
↓これは約7000円だそうだ。

日本にも一万円台のドレスの販売があるようだが、たぶん、あまり期待できる質ではないのでなかろうか。
中国の実物のそれがどんなものだか見てみたいぞ。「中国はコピー天国ですから」と彼女。



  



            
「彼のお母さんとは一緒に住みたくない」(もちろん中国在住のお母さんのこと)
などと言っているが、その彼はすでにこちらの企業で10年近く働いている。将来母国に戻って上手く仕事を見つけることができるのだろうか。いや、もう、彼は母国に戻る意思はないのではなかろうか。
大勢のここの中国人は将来中国に戻ることを口にするけれど、仕事や子供の教育の関係で、それがそんなに簡単に上手く行かないことは誰にでも明らかだ。つまり、みんな永住目指してここにいるのでは?
彼女を目の前にそう言ってみたいのだけれど、ちょっと遠慮している。







誤解

2014年07月18日 | アジア事情

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隣に座った男女のほうにちらと目をやったら、何だか見慣れた文字が目に飛び込んできた。
相手に気づかれてもいいと思って凝視したら、カタカナと認識。
これはちょっと話しかけてもいいかな、と普段は引っ込み思案な私が行動に出たくらいなのだから、このタトゥーは衝撃的。
読み上げて「これはあなたのお名前ですか?」と言ったら大喝采だった。

機嫌をよくした二人がいろいろ尋ねてきた。どのくらいここにいるのか、何をしているのか、在住外国人に対するお決まりの質問だ。私も日本在住時は周囲の外国人にそう尋ねた。
私を日本人と知った男のほうは(このタトゥーが何語かもあまり認識していない様子だった)こう尋ねた。
「ドイツの生活はいかがですか」これも定番の質問のようで必ず尋ねられる。
もちろん、本音がどうであれ、住まわせてもらっている以上、あまりその国を悪く言うのは遠慮しなければならない。
「最初の数年は大変でしたが、最近は慣れました」無難でしょ。
すると彼は「ドイツはいろいろ細かくて大変でしょう」と・・・
はぁ?
声を上げずに驚くや否や、私は全力で否定しようと勇みこんだ。おそらく、ここに多くいるほかのアジアの国々の人々の意見を知っているのだろう。
「全く逆です!日本の方が日常生活の隅々まで細かくて大変です」
私は興奮すると、日本語で話すのさえ困難になる。ましてや外国語だ。つっかえつっかえ「日本の電車は2,3分の遅延でも盛大に謝罪の放送が入る」とか、路上に散らばるタバコの吸殻を指して「こんな風に散らかっていない、ここは喫煙者ばかりだ」とか、言ったのだが、彼らはちゃんと聞いていなかった様子。
アジアはドイツよりのんびりしていて極楽、というイメージを壊したくないので無意識に聞かないようにしていたのかもしれない。

男性はトヨタ車に12年乗っているのだそう。
「一度も不具合が起こったことが無い」と自慢して、「日本の製品は素晴らしい」と褒め上げた。
そうか、わかっているじゃあないか、良い製品を造るためには厳密な製造管理が必要と想像できないかい?
子供の頃からよくトレーニングされた労働力、手先の器用さ、時間に遅れないという観念の強さ、指示に忠実に行動できることなどが求められ、普段の生活もここよりずーっと細かいんだぞ、と演説したかった私。
そうだ、「日本の勝ち」って本があったな、ドイツ語版をここで出版したら売れるかもしれないぞ。
ワールドカップ開幕戦の日本人審判が異様に小さい反則(日本人以外にとって?)を指摘して話題になっていたらしいではないか。あれが日本人だぞ、誇りに思うぞ。


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南米の僻地を旅行したとき、泊まったボロホテルのオーナーと少々会話した。
「ドイツの生活ががんじがらめで嫌になって、ここに移住したのさ」
タトゥー男女との会話で、この経験を思い出した。

日本が大好きなドイツ人もたくさんいる。日本に住みたがっているのは狂っているのかも、ね。
あ、ウチの夫もそうなんだけれど!
あの、整った快適さはやはり、病み付きになるのかもしれない。






鶏肉とみかんのサラダをパンに添えて食べる

2014年04月14日 | アジア事情
小腹がすいたので友人宅に寄って「何か食べさせてください」と要求。
ドイツではあるまじき行動。いや、どこの国でもこんな行動は薦められない・・・あはははは~

パンのお供として冷蔵庫からでてきたこの品。「鶏肉とみかん」と表示されている。
肉や米料理にジャムを添えて食べるここだ。鶏肉とみかんが一緒にマヨネーズソースに混ざっているのは序の口だ。
楽勝、楽勝、と少々緊張しながら口にしてみた。

中はこんな感じ。ナイフですくった様子。
鶏肉とマヨネーズは合うが、みかんとマヨネーズは・・・また、みかんと鶏肉ってのも苦しいかも。
少々頑張って食べたけれど、我慢して食べるのは食べ物の無駄、と思って友人に言った。「私は食べられません」
「私も初めてよ」と彼女は言いながらバクバクと平らげてしまった。
ちなみに彼女は私の料理するものも全部抵抗なく食べてくれる。どこの国の料理も大丈夫な彼女、こういったドイツ人も珍しいかも?

年齢が高くなるとまず、食べ物から保守的になる傾向にあると思う。(子供も食べ物には保守的なので注意、まず母親が食べて見せると上手くいく)いつまでも若々しい精神を保つためには常に食べ慣れないものを口にしてみるのも一つの方法だと思っている。
いや、ラプスカウスや米の牛乳煮込みジャム添えはもう食べたくないぞっ!あ、老化?!






現地食は現地で

2014年01月26日 | アジア事情
カヤを食べたくて手作りしたこともある。カヤとはこれだ。2012年4月記事「カヤを手作りする」
市販品を手に入れるのはここドイツでは非常に難しいことを知った。マレーシアに帰省するマレーシア人に頼んだら「ドイツ入国の際、カヤは卵が使われているので没収される」と断られ、マレーシア在住の友人は私に宛てた小包を発送する郵便局の窓口で「カヤは送ることができません」と断られた。
仕方がないので、去年の帰省時に日本アマゾンでカヤを注文した。
 
シンガポール産、値段は確か500円くらいだったか。白く見えるのはココナッツミルクの油分かな?

現地風にトーストにたっぷりバターを塗ってその上にカヤを塗った。
さて、お味は・・・。うーん、なぜかいまひとつ。
やはり、現地で気に入った味はそこで食べないと再現できないのだと思う。

コメントをくださる、みんさんが出張先でカヤを手に入れてくれた。彼女は文字通り世界を股にかけて活躍をしているのだ。
 
出張先はインドネシア。そこで手に入れてた品。緑色なのはパンダンリーフが使われているため。味はほぼ同じ。

同じ条件で食べてみた。うーん、アマゾンで手に入れた品と同じだ・・・
蒸し暑さ、人々の喧騒、漂うガラムの香り、そういった条件がなければおいしく感じないのかもしれない。
この二度の実験で、この先、ここドイツでカヤを食べようと努力しないことに決めた。いつか、またシンガポールやマレーシアに旅行するときに思いっきり食べよう。
・・・って、そんな時が来るのかなぁ、テレビも買えない私たち夫婦だ。当分いけないぞ。やっぱ、ときどきカヤを食べないと耐えられないかも


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現地食は現地で食べるのが一番おいしい、という法則を実体験した私。
では、わたしは現在、最高の状況でドイツ食を食べていることになる。
ドイツ生まれのドイツ人主婦が支配する台所で自家栽培の材料を使った料理だっ。「うっ、何これ?」と思っても日本で食べると更に不味いのだろう。
いい環境でドイツ食さー。ああ、物は考えよう



日本語で読んでみたい

2013年10月29日 | アジア事情
フランス在住の台湾人林莉菁(リン リーチン)さんと彼女が執筆した本。

手にしているのは台湾で出版されている中国語版だ。
以下の1ページは中国語がわからなくてもなんとなく理解ができるだろう。

我的青春, 我的Formosa より
詳しい解説をしてもらったところ「学校で日本は悪い国と習うけれど、日本の漫画は大好き」という意味だという。
著者の彼女は1973年生まれ。現在40歳の彼女が小学校の頃というと、約30年前だ。30年前の台湾で反日教育が行われていた、とは全く知らなかった私。
台湾と言えば世界でもっとも日本を好いていてくれる国だ。台湾でそんな過去があったなんてびっくりする。

我的青春, 我的Formosa より

我的青春, 我的Formosa より

我的青春, 我的Formosa より

我的青春, 我的Formosa より
以上、著者に押さえてもらって撮影・・・あはは~
描かれている日本語、国旗、漫画キャラクター、いったいそれらについて何が書かれているのか知りたい。



これもまたよくわからないのだが、雰囲気的に若者への読書のお勧め集会という様子だ。
実際の人物もこの動画と同様、優等生タイプ。在仏13年の彼女の流暢なフランス語!凄いなぁ~
どこか日本の出版社が、この本を出してくれると嬉しいものだ。現在フランスと台湾で出版されている。
林莉菁さんによると中国などでは勝手に出版されているらしい。また、著者自身もあまり著作権について意識がないので私は繰り返した。
「私のブログに載せますが、出版者に本の一部の写真を載せることの許可をもらってください」と。

一応、これも載せておこう。出版社からの許可のメール。

交換したお互いのブログURL。彼女のブログは、フランス語・・・ひえー。ロルちゃん並み?

林莉菁さんのブログ EL BARRIO HUMEDO d'L
このブログの右に小さく英語で書かれている。「Taiwan is a COUNTRY.」

彼女の著書もそれがテーマであることが容易に察しできる。ああ、日本語で読んでみたい~読んでみたい~

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ロルちゃんは自費出版という方法だけれど、林莉菁さんの場合はすでにフランスと台湾の出版社から出しているので今更自費出版で日本語訳して日本で出版する意欲はないだろう。いったい、どうしたらいいものか・・・って今のところ日本人では私くらいしか読みたがっていないって??
いや、売れるかもしれないしぃ~期待しちゃおうっ


追記
今日(2013年10月31日)届いた林莉菁さんからのメールに以下のサイトが添付されていた。
もっと台湾
彼女も日本やドイツで出版されることを望んでいるらしい~。





きれいになったね

2013年06月21日 | アジア事情
台湾人V子さんは2010年から2011年の夏までの1年間を留学生としてここの街のギムナジウムに在籍していた。私は彼女と夕方からのドイツ語コースで一緒のクラスだったので親しくなった。
下の写真は帰国直後にもらったメールに添付されていたものだ。
  
18歳当時のV子さんだ。台北にあるドイツレストランで撮影したものらしい。
さて、先週送られてきた写真を見てびっくり。きれいになった・・・

高等学校の卒業式が2週間ほど前にあったのだそう。

台湾の学校も制服があるそうなのだが、卒業式は自由に服を選んでいいのかな?
彼女はかなりの長身で、ここにいる当時も体格に関しては周囲のドイツ人女子に見劣りがしなかった。

学校で撮影されたものだろう。「Me and my best friends」と解説されてあったな。他の女子たちより頭一つ分背が高いことが明らかだ。

これは中国楽器の演奏会か何かのものらしい。左の三人の女の子たちもきれいだけれど(プロの音楽家だそう)、私としては髪を染めているところで減点さっ。右端はV子さんのお母さん。彼女もかなりの長身、ゴージャズなマダム。
「....my mom’s rotary club was having anniversary on Monday」とあったが、どんなお仕事しているのかしら?彼女の両親は日本や韓国からの来客を空港に送らなくてはならなかったので卒業式に出席できなくて残念だったそうな。
きれいな娘がいて幸せだろうなぁ。

彼女の中国フルートは透明。そういえばV子さんのピアノ演奏のYouTubeを記事にしたことがあるな。こちら2012年12月24日 趣味はピアノとフルートらしい。

卒業証書の写真もかわいいので拡大してみた。
さて、彼女のこのメールで初めて知ったのだが、台湾の学校は9月から始まるのだそう。
半世紀に及ぶ過去の日本の支配で様々な物事が日本に影響されている台湾という認識だった私だが、学校が9月始まりということには驚かされた。
つい最近のニュースで東京大学が9月からの始まりを断念したことと比較すると雲泥の差かな。もっとも闇雲に欧米のやり方に倣うことを嫌う私にはほっとするできごとでもあったのだけれど。
卒業証書には英文も添えられているところを見ると、台湾の学校のやり方は何か外国を意識したもののように想像できるぞ。

日本の生活でも数名の台湾人と交流があったが、ドイツに住んでからはもっと頻繁になった。
お互い外国生活であるハンディを共有していること、いくらか文化的に共通のものを持ち合わせていることが大きな理由だろう。日本の周辺国では唯一日本に対して非常に友好的な感情を持っている台湾国民だ。
19歳という非常に若い人が二年前に少々知り合った外国人と連絡を取りつづけるという行動も珍しく思う。
大学入学試験を目の前にして予備校で朝7時半から21時半まで勉強しているV子さんに良い将来がありますように。
また、台湾が独立国として繁栄し日本と良い関係が続きますように。




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V子さんは帰国後すぐにドイツ語能力を失った。
いったい彼女は何のためにドイツに留学したのかな・・・余裕のある家庭なのだろうなぁ、うらやましい、とか思っちゃったりして。






ブラジャー購入は困難

2013年06月04日 | アジア事情
マレーシア在住の友人からの贈り物。
ブラジャー9枚
「何が欲しい?」とときどきこのIさんから尋ねられるのだ。
これまでもいろいろいただいた。マレーシアバティック、マレーシアで出版されている書籍などだ。すでにそれらは豊富にあるので是非とも欲しいのは消費してしまうマレーシアの食品なのだが、残念なことに食品の個人輸出は全面的に禁じられているのだそう。
そうなると、特にマレーシアの品で欲しいものなどない・・・
そこで、不足感に悩んでいるブラジャーをお願いしてみたのだ。ここドイツで私のサイズを見つけることは難しい。数多く出ているサイズはB75からだ。
A70もあるにはあるのだが、ティーンエイジャー向けの色や柄のものばかりである。
あった、A70!と喜ぶのもつかの間、真っ赤な生地に「LOVE」とか印刷されていると購入意欲はなくなるぞ。
マレーシアのように比較的日本人に近い人種の人たちがいる国だったら、もっと選べるのではないか、と予想した。
Iさんにブラジャーを贈ってもらえないか、とどうでもいい気分で尋ねたら、結構乗ってくれた。
が、数日後にIさんからの連絡。
「こちらの人たちは意外と胸が大きいのよねー。りすさんのサイズ、なかなかないのよっ
そうか・・・アジア人の中でも特小サイズのわたしさ~
Iさんは私の小ささに嘆きながらも探し当ててくれたのだ。いやぁ、有り難い、有り難い。

トリンプはすでにグローバルな企業であることは普通にわかるが、イオンも当たり前にマレーシアにあるのだろうか。
国境を越えた企業進出はますます盛んになって、日本でも英語ができないと就職できないってことになるのは本当かな、とかこの値札を見ながら思ってしまった。

これはヤフーの外国為替情報サイトからだ。私はよく利用している。
119.90リンギッが日本円でいくらか調べた。マレーシアの所得も低くなくなってきているのかな。
日本のトリンプの製品はこれの数倍の値段がするのだろうか?

おおー、ユニクロだ!シンガポールやマレーシアに進出してから数年だ。
これはMサイズだが、私にぴったりだぞ。やはり私はアジアではそんなに小さくないぞ。
衣類の買い物を他人に頼むのは賭けのようなところがある。特に、ブラジャーなどは試着が必須とも思われる。
今回はだめもとを承知でIさんにお願いしたので、上出来だった。
全部使えるのだ~。前回の帰省時の購入を思い出した。試着時は良かったのに実際に家で着けているうちにワイヤーが肌に当たってそこから出血する、という惨事に見舞われたことを考えると、今回は大正解だと言い切れる。




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手持ちのブラジャーが全部よれよれになったらどうしよう、という心配を毎日していた。それから解放されたこの爽快な気分を伝えたかった。物資の調達が難しい環境というのはそれだけでもストレスになるものだ。