東城町の祭り“お通り”

昨日は東城町のお祭りを見に行って来た。

お祭りは東城小学校での、広島藩初代藩主福島正則の命を受けて家老の長尾隼人正
が出陣するパフォーマンスから始まる。　
のっけから鉄砲や大砲の轟音で度肝を抜かれた！

小学校を出た行列は、東城駅を目指して北上する。　先ずは、家老の長尾隼人正達
の武者行列だ。

次は大名行列。　大名の福島正則は下々の者に気さくに話しかけている。

次はお待ち兼ねのお姫様と腰元だ。　東城町選りすぐりの美人達らしい！　
無粋にもバスが行列を横切った。　昔なら無礼打ちにされる（？）ところだ！

次はメインの母衣（ほろ）だ。　
女の子達が背負っている母衣は、上級生の物は１５㎏もあるそうだ。　自慢の娘の
傍には母親が付き添っている。　最後には可愛い稚児たちが控えている。

行列は、この後もあちこちでパフォーマンスを繰り広げながら町の中を練り歩き、
最後に、城山が見える城山橋の上で撮影中のカメラマン達を鉄砲と大砲で蹴散らし、
小学校へ帰って行った。　イヤァ、面白かったァー！

東城町の祭り“お通り”の由来
関ヶ原の戦功により、1600年に福島正則は安芸と備後あわせて49.8万石の大々名
となったが、支城の東城の城主に三家老の一人である長尾隼人正一勝を任じた。
長尾氏は着任後、町づくりを積極的に進め、城名を世直城、城山鎮守社を世直神社
と改称し、世直神社の祭礼行列に関ヶ原の戦勝を祝して武者行列を加え勇壮に練り
歩いたが、これが“お通り”の始まりといわれている。

1619年、改易となった福島正則に代わって浅野長晟が広島藩主となり、東城には
三家老の一人である浅野高英を配した。
以来秋祭りは、 11/1 の川西八幡神社から 11/5 の世直神社まで５日間にわたって
催されるようになった。
そして、５日目に八幡宮神輿を戻す“神輿渡御行列”が次第に現在のような母衣を
中心としたものとなり、“お通り”と呼ばれるようになった。