里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

大相撲の“八百長”騒動!

2011年02月04日 | スポーツ
警視庁が、昨年7月の野球賭博事件で押収された50台を超える携帯電話から、消去さ
れていたメールを復元したところ、勝ち星を現金で売買する八百長や勝敗を賭ける賭博
まで明らかになり、大騒動になっている!

相撲協会にとって当面の課題は春場所の開催で、仮に中止された場合は、入場料収入
約10億円と放映権料約5億円が入らなくなり、6場所合計の事業収入約86億円に対し
20%近い減収になる上に、茶屋などに損害賠償もしなければなくなるそうだ。

更に、2008年に施行された“新公益法人制度”によれば既存の公益法人は2013年11月
までに、公益法人か又は一般法人に移行するかを申請しなければならないという問題も
あるそうだ。
公益法人”というのは、宗教や慈善・学術・技芸などの公益(広く社会の役に立つこと)を
行う法人の事で、認可されると税制面の優遇を受けられるが、今回の不祥事を元に仮に
“公益”に当たらない事業を行っていると判断された場合は、申請しても公益法人の認可
が得られず、そうなると(国技館などの)保有財産は類似の事業を行っている法人などに
譲渡しなければならなくなるらしい。
と言っても、他に大相撲をやっている法人は無く、そうなると国に没収されてしまう事にな
るので、相撲協会にとっては正に大問題だ!

決定的には、相次ぐ不祥事に加え今回の八百長事件で、相撲に対する国民の信頼が大
きく損なわれた事の方が大問題だとも言われているそうだ。
しかし、この点については「力士達が真剣に闘っている」と信じていた人達には確かに
ショックだったかも知れないが、
「三役力士が不足している時の昇進がかかった大一番や、勝ち越しがかかった千秋楽の
 取り組みなどを見ても、今までも八百長が行われていたのでは?」
と感じている人達も多いらしい。

私なども後者の方だが、いくら“国技”といっても所詮は人がやる事で、普段は名誉やお金
を得る為に真剣に闘っているのかも知れないが、“ここ一番”という時には、
ところで、明日の一番ですが…」という話が起きるのは当然だと感じる。
何しろ、十両から幕下に陥落すると、約104万円の月給を貰い、大銀杏・紋付・袴・足袋の
いでたちで付き人を従えた生活から、大部屋に住み2ヶ月に一度15万円の手当てを貰え
るだけの生活になるのだから、まるで部長クラスからバイト生活になるようなものだ。
容認するわけではないが「ところで…」と持ちかける気持ちがわからなくも無い!

〔相撲協会が事情聴取した力士と八百長を認めた力士
 幕内:翔天狼、光龍、豊桜、霜鳳
 十両:春日錦(現竹縄親方)、海鵬(現谷川親方)旭南海、若天狼、清瀬海、千代白鵬
     霧の若
 幕下:山本山、白乃波、恵那司