里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

福山市の新年度予算案

2011年02月24日 | 政 治
2月23日の朝日新聞に、福山市の2011年度当初予算案が載っていた。
主な内容は、
『歳入については、
 ・地元企業の業績回復で市税がやや持ち直したが、
 ・地方交付税や市債などの自主財源比率は、2007年度以降低下し続け
  (65.5%→64.9%→60.7%→54.9%→54.2%)、今年度の依存財源は半分近い
 ・市債は前年度当初予算比6.1%減の89億円、
  財政の借金への依存度を示す実質公債比率は0.2ポイント減の7.9%  
  市債残高は、1,641億円となる見込み
  

『歳出については、
 ・不況や高齢化による社会保障費の伸びで扶助費が12.4%増の416億円となったが、
  生活保護費が124億円で大幅増となった上に、子供手当ての支給額増も影響した
 ・人件費は、団塊世代の大量退職による若返り等で2%減の317億円、
  借金の返済に充てる公債費は0.8%増の188億円
 ・投資的経費については、市立大学の建設を終えた事等で21.4%減の157億円
  
というものであった。

何と、自前の財源が予算の約半分(54%)しかなく、扶助費(生活困窮者、高齢者、児童、心身障害者等に対して行っている様々な支援に要する経費)は予算の約25%に達し、借金(市債)残高1年分の予算に匹敵する1,641億円もの額なのだそうだ。

3月1日から始まる定例市議会に提案されるそうで、議会は今まで通りに市長提案を丸呑
みするだけであろうが、人件費については団塊世代の大量退職による若返り等で予算額
の約19%に減ったと言うが、非正規職員が増えた事も寄与しているとも聞く。
 
又、どこの自治体でも退職金を支払う為に基金を設けているが、団塊世代の大量退職や
非正規職員の増加などによる収入減、基金の運用益減等の一方で、退職金の支払い額
が急増し、基金が乏しくなっているとも聞く。
 
そうなると、市の予算から一層の持ち出しになるのは必死だ。 
これから先、いつの間にか“財政再建団体”にならないとも限らない。
市民も関心を持って見て行かなければなるまい!