里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

穀物価格

2011年02月10日 | 経済
2月6日の日経が、“食料の高騰、新興国圧迫”と、次のように報じていた。
『価格高騰の主因は新興国の消費拡大天候不順で、それに加えて値上がりを期
 待した投機マネーの流入も影響している』
『しわ寄せは新興国の消費者を直撃し、価格の高騰は職を得られない若者の不満に
 火をつけ、各地で政権交代や指導者の退陣を求める動きとなって噴出している』

そう言えば昨年は、ロシアやオーストラリア、中国などの穀物生産国が異常気象で大幅
に収穫が減少したと言うし、それに先進国が景気に梃入れする為に市場に大量に供給
したお金使ってハゲタカどもが相変わらずあくどい事をやっているらしい。

農水省のHPを覗いて見ると、2006年から2007年にかけて続いたオーストラリアの大
干ばつや欧州の天候不順のせいで2008年には過去最高値をつけたが、直近の騰勢
はその過去最高値に迫る勢いだそうだ。

この分だと、世界の人口も今後急激に増えるそうだし、やがて米の値段も相当高くなる
に違いない。
昨年秋に、農家が農協へ売り渡した玄米30kgの値段を大雑把に5,000円と想定すると、
1トン当たりで166,667円÷82=2,033ドルとなる。
タイ米のFOB価格と単純に比較すると、未だ日本の方が3.8倍高いが、将来の米不足を
考えて農地を買って備えておいた方が良さそうだ!

〔穀物等の国際価格の動向(単位:ドル/トン)〕…農水省のHPから引用
穀物名過去最高(2008年)A(2006年10月)B(2011年2月)B/A
1,038.0
310.0
534.0
1.72
大 豆
609.2
207.2
526.7
2.54
小 麦
470.3
170.5
313.7
1.84
トウモロコシ
297.1
106.7
267.1
2.50

 ※米は、各月ともタイ国家貿易取引委員会のうるち精米100%2等の第1水曜日の
  FOB価格
 ※小麦・とうもろこし・大豆は、各月ともシカゴ商品取引所の第1金曜日の期近価格

〔1950~2050年に於ける世界の人口推移〕…総理府統計局のデータから引用