里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

技術立国、日本!

2011年03月07日 | 経済
3月4日の日経が、
「電気自動車のモーター用磁石として、レアアースを使わない磁石材料の合成に成功
と報じていた。
『電気自動車に使う現行のモーター用磁石は、ネオジム(レアアース)・鉄・硼素が主成分
 で、ネオジムの生産は大半が中国に限られ、価格も上昇している事から代替技術が求
 められていたが、
 この度、戸田工業や東北大学等が、鉄と窒素から作った窒化鉄微粉末の磁石材料の
 大量合成に成功し、トヨタ自動車や本田技術研究所とも協力して2023年度までに実用
 化を目指す。   〔窒化鉄の化学式〕
                    
 この材料で磁石を作れば、既存の磁石より磁力が1.6倍ほど高められ、その分だけ磁
 石を小型化出来るので、モーターの大きさを4割程度小さく出来る』
という内容だが、日本の技術者達もなかなか頑張っている

この日の日経には「中東混乱による原油高」という記事も載っていた。
Wikipedia で原油価格を調べて見ると、
2003年以降、イラク戦争や中東情勢不安定に伴う供給不安に加え、中国などの需要増
大、投機資金の流入などによって2008年7月には147.27ドルまで上昇し、その後、サブ
プライムローン金融危機による需要の低迷から、2008年末には30ドル台前半まで急落
したものの、再び中東情勢の緊迫化などで再上昇しているそうだ。

この様子だと、地下資源を持たない日本は又もや、産出国の売り惜しみに困らされるだけ
でなく、あのゴリ押しの中国と資源争奪競争をしなければならなくなり、いずれにしても
国民生活に多大な悪影響が及ぶ困った事になる。

ここは一つ、研究者の皆さんに是非頑張って頂いて、もういい加減にエネルギーを石油に
依存しなくても済むような技術を開発して貰いたいと切に願っている!

〔WTI 原油先物価格の推移〕…New Mexico Pricesheet から引用


〔レギュラーガソリンの全国月別平均価格〕…エネ研・石油情報センターから引用


代表油種と原油取引市場〕…Wikipedia から引用
  WTI  原油:米国NYMEXで取引される、テキサス産の低硫黄・軽質原油
  ブレント原油:欧州ICEで取引される、英国北海産の低硫黄・軽質原油
  ドバイ 原油:東京工業品取引所などで取引される、ドバイ産の高硫黄・重質原油   
   ※ドバイ原油より、WTI 原油の方が若干高値で取引される傾向がある。