里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

総力戦開始!

2011年03月18日 | 天変地異
3月17日には、福島第1原発・3号機の使用済み燃料を冷却をする為に警視庁自衛隊
が放水車とヘリコプターを使って、貯蔵プールへ海水を注入する作戦を開始した。

使用済みの核燃料と言うが、核分裂生成物から出て来る崩壊熱の為に、貯蔵プールの水
が減つて燃料棒が露出してしまい、その結果、被覆管と水が反応して発生した水素が爆発
を起こしている訳で、このまま温度が上がって行くと、最悪は被覆管が破損して放射性物
質が放出されるだけで無く、ひいては核分裂が連続的に起こる事態も想定されるという。

3号機を優先したのは、4号機のプールには水があるらしい事と、3号機から水蒸気が立ち上がっていて燃料棒が相当高温になっていると想定される事から決定したそうだ。

〔3/17時点に於ける、福島第1原発の状況〕
設 備
1号機
2号機
3号機
4号機
建 屋水素爆発で大破異常なし水素爆発で大破水素爆発?で穴
圧力容器燃料棒一部露出燃料棒全部露出燃料棒一部露出
格納容器損傷?蒸気発生
燃料プール水位低下水位低下、蒸気発生、放水冷却水位低下

3月18日 には、
午前中に、東北電力の送電線からケーブルを引き、取り敢えず1・2号機の外部電源を
復旧させる作業に着手し、
午後は、自衛隊・東京電力が消防車を使って、3号機の使用済み燃料保管プールへ冷
却水を注入する作業も実施した。

〔外部電力供給ルート 及び 原子炉建屋の構造〕…毎日jp から引用

今日の日経によれば、重電各社は現地で備品調達や注水作業などの支援をする為に、
17日までに、日立製作所(47人)・東芝(60人)・IHI(約30人)の技術者を福島第1原発
へ派遣し、更に、東芝は福島第2原発向けを含めて700人の支援体制を組むと言う。
表には出ないが、今や多くの人達が総力戦を開始したようで心強い!

燃料保管プールの事態はますます悪化している上に、格納容器や海水で冷却中の圧力
容器も危機を脱しているとは言えず、今こそこれらの危機を日本の総力を挙げて乗り越
えて欲しいと願っている!