里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

吾妻山に咲く花達

2007年10月20日 | 山野草
今、花盛りの山野草はセンブリ、リュウノウギク、リンドウ。 それにフユノハナ
ワラビ(シダ)の胞子葉もまるで花のように開いている。

その他にも、イヨフウロ、ウメバチソウ、カワラナデシコ、キッコウハグマ、ヤマ
ラッキョウなどの花も未だ名残惜しそうに咲いている。 昆虫達も最後の一仕事
に励んでいる。

山も紅葉し始めており、もう暫くすると全山真っ赤に染まりそうだ!
<吾妻山に咲く花達
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吾妻山

2007年10月19日 | 
昨日は山野草講座に参加した。 場所は庄原市の吾妻山。
幸いお天気は良く、講師・スタッフも含めて総勢55名がマイクロバス3台に分乗
して賑やかに出発した。

しかし、
私は、前日深夜の対カタール戦の観戦でスッカリ睡眠不足になり、しかもロスタイ
ムで加点され2:1で負けてしまった敗戦ショックの上に、未だ腰痛が治りきって
いない三重苦の状態で3時間もバスに揺られて最悪だった。

だが、どうやら皆さんのお荷物にもならずに済み、暫くぶりに楽しむ事が出来た!

(登山コース案内)
駐車場→(原池経由、40分)→頂上→(20分)→南の原→(30分)→駐車場

休暇村裏の池(休暇村“吾妻山”)

比婆道後帝釈国定公園内にあり、宿泊も出来る。
標高は1000m。

裏の池ではミツガシワが見られた。
途中から見た頂上(途中で見上げた吾妻山の頂上)

標高差は200m余りだが、後半は結構急だ。
頂上(吾妻山の頂上)

標高は1239m。
頂上にはススキや笹が生えているだけ。眺望は360°で抜群。
吾妻山の名前の由来は、山頂に立った伊邪那岐命が、比婆山に眠る伊邪那美命を「ああ、吾が妻よ」と偲んだ事から。
眼下に見える休暇村(眼下に見える休暇村)

駐車場やキャンプ場も完備しており便利。
東北に船通山と大山(東北に見える山)

左端がちょこっと尖った船通山
(標高:1142m)。

その遠方の雲間に大山
(標高:1729m)が見える。
東の烏帽子山に至る大膳原(吾妻山と烏帽子山との鞍部)

吾妻山から東に下った鞍部は大膳原。

鞍部から東に上ると烏帽子山。
鞍部から北へ下ると横田町に至る。
東に烏帽子山(東に烏帽子山)

標高:1225m。

南に比婆山、立烏帽子山、池ノ段が連なる。
東南東に比婆山(東南東に比婆山)

標高:1264m。

伊邪那美命を葬ったとされ、
御陵(天皇や皇后などの墓)とも呼ばれる。
南東に立烏帽子山、池ノ段(南東に立烏帽子山、池ノ段)

立烏帽子は標高:1299m。
伊邪那美命が亡くなった穴とも言われる“隠れ穴”がある。

池ノ段は標高:1280m。
なだらかな山だ。
南に福田頭(南に福田頭)

別名は毛無山
標高:1253m。
西に猿政山(西に猿政山)

標高:1268m。
山頂の右遠方には三瓶山が見えるのだが…。

マツダケ?

2007年10月12日 | 
松 林風さんのブログにマツタケの記事が載っていたので、私も山へ偵察に行って見た。
猪猟の檻途中に猪猟に使う檻が仕掛けてあった。

この檻猟には県知事の許可が要るらしい。
害獣でしかないと思うのだが、どうも合点がいかない!
猪のヌタ場檻の直ぐ傍には猪のヌタ場があった。
泥の中に寝っ転がって寄生虫を落としたりする場所だ。

猟師の思惑が窺われるが、果たして入ってくれるか…ダ!
茸ー1マツタケが生える場所に着いた。

早速キノコ発見するも、マツタケは無し。
茸ー2次も空振り。
茸ー3又もアウトで、敢え無く3振。
マツダケと言うわけで、
結局“マツダケ=松だけ”に終わった。

未だ気温が高い上に、最近雨が少ない事も影響しているらしい。
ひょっとして、
今年も“待つだけ”で終わるかも…。



ミステリードラマに登場した植物や動物達

2007年10月09日 | 山野草
先日、山村美紗さんのミステリードラマで、自然染色家が絡む殺人事件にスズラン
の毒が使われていた。
スズランの毒はコンバラトキシンと言い、切花を生けておくだけで容易に水に溶け
出し、その水を誤って多量に飲むと心不全を起こして死ぬのだそうだ。

ドラマは、スズランの毒が溶け出した水を飲ませて殺すと言う設定で、可愛いスズ
ランが悪いイメージを持たれるのは少し気の毒な感じがしなくもなかったが、毒性
が強い事を視聴者に知らしめると言う点では大いに役立ったのではないか?
くれぐれも注意したいものだ!

他にも興味深い話が登場した。
一つは丁字。
それを用いて染めた布で香袋を作ると、それ自体が弱いながらも甘い匂いがすると
言う。
クローブ(和名:丁字)はインドネシア原産の高さが10mを越す常緑樹で、開花
直前の蕾とガクを摘み取り乾燥させた物を香辛料として使っているので、染色した
後に匂ったとしても不思議では無い。 いかにも日本人らしい奥床しい話だ。

もう一つは、コチニールカイガラムシ(和名はエンジムシ)。
これを乾燥して、水又はアルコールで抽出すると赤色のコチニール色素が得られ、
衣服の染色や食品(清涼飲料水、アルコール飲料、菓子、蒲鉾など)の着色にも使
われると言う。 染色は兎も角、食品に使われまさか食べさせられているのではな
いかと考えるといささか気持ちが悪い。

それにつけても、
このドラマの話だけではなく、最近でも牛のウンチからバニラの香り成分バニリン
を抽出する技術を確立してイグノーベル賞を授与された日本人も居る。
人間と言うのは、どんな物でも活用してしまう逞しい生き物だとつくづく感じる!

因みにこのドラマ、
持病の心臓病で死亡したとして葬られてしまった死者の口の中から、葬儀屋である
素人探偵がスズランの花を1個見つけて殺人ではないか?と疑う事からストーリー
が展開するのだが、まさか殺人者がそんなミスを犯すとは考えられず、かと言って
そのまま持病で死亡したでは話が進まず、作家の苦肉の策の口中の花となるのだが、
この点はいささか工夫が足らなかった感じだ。

しかし、その後の展開は興味を逸らさせず、最後にはドンデン返しも用意してあり
流石にプロはそつが無い!


大佐山、パラグライディング日本選手権(2)

2007年10月08日 | 
パラグライダーとは、パラシュートの布を節約したような奴を言うのだそうだ。
間近で見るのは初めてで、パラシュートと人間を繋いでいるのは、まるで船釣りで
使う釣り糸程の太さしかなく、いかにも切れそうで怖い思いがした。
しかも、迎え風を捉えながら前下がりの芝生の上を走る鳥人間は真剣そのもので、
その先の危険性を考えると改めて 「よくやるなぁー!」 の思いを強くした。

所で、競技方法については次のように色々あると言う。
 ・着陸地点にいかに正確に着陸できるか競うもの。
 ・滞空時間又は飛行距離を競うもの。
 ・決められた目標物の上空を正確に通過して着陸地点までのタイムを競うもの。
 ・それらを複合させて競うもの。

今回の競技がどの方法で行われるのかは知らないが、好きとは言えげに恐ろしい事
をする連中がいるものだ!

(パラグライディング練習風景)
スタンバイOK(スタンバイOK)

テイクオフ場は標高880m地点にある。

テイクオフは、谷から向かい風が吹いて来た時に、パラシュートを持ち上げ風を含ませる事から始まる。
助走開始(助走開始)

ギャラリーの視線を一身に受ける緊張の瞬間。

コケないように前を見据えて一心不乱に突撃!
浮上(浮上)

良い向かい風が続けば浮上成功。

運が悪ければ、テイクオフ場の先の段差の下から、ギャラリーの冷たい視線を浴びながらよじ登る羽目になる。
行ってらっしゃーい!(行ってらっしゃーい!)

ここまで浮上すればしめたものだ。
ギャラリーの“オォ! 上がった!”の声を後ろに大空へ駆け上がる。
麓の上空(鳥人間)

後は操縦さえ誤らなければ、山より高く舞い上がる事も出来れば下界を見下ろして優越感を味わう事も出来る。

至福の時だ!
無事着陸(無事着陸)

着陸地は、稲刈りを済ませた田んぼ。

付近には道路や川、おまけに電線までありかなり危険な感じがした。

無事着陸、ご苦労さん!



大佐山、パラグライディング日本選手権(1)

2007年10月07日 | 
先月28日にササユリ山へ山野草を植えに行ったのは良いが、倒木を片寄せようと
してギックリ腰になってしまい、10日近く家に閉じ込められてしまった。

お陰で少し良くなったので、腰痛ベルトを締めて家内に内緒で家出した。  
目的地は新見市の大佐山。 
TVで「10/5~10/8にパラグライダーの日本選手権大会をやっている」と
言っていたので 見に行って来た。

(地図と大佐山ガイド)




頂上の3角点(2等3角点)

殆ど頂上まで車で行く事が出来、少し歩いて登ると頂上に2等3角点がある。
標高は988m。 
頂上の“あすなろタワー”(あすなろタワー)

頂上にある鉄塔でアマチュア無線の中継塔。
螺旋階段を登ると展望台になっており眺望は360°。
周囲の山々が全て見渡せる。
頂上直下の“星空の館”(星空の館)

あすなろタワーの直ぐ下にある。
大佐町は昭和62年に環境庁から“星空の町”の指定を受け、天体観測施設として建設した。
火、木、土の午後8~11時に使用可。
ハンググライダーのテイクオフ場(ハンググライダーのテイクオフ場)

“星空の館”の傍にある。
ハンググライダーは3角翼タイプのグライダーだそうだ。
テイクオフ場から見た眼下の大佐町テイクオフ場は前下がりになっており、その数m先は絶壁だ。
テイクオフに失敗したら墜落すると思うといかにも恐そう!

遠くにはパラグライダーが、眼下に大佐町を見下ろしながら気持ち良さそうに飛んでいる。
憩いの家(憩いの家)

更に下った所にある。
1階では食事をする事が出来、2階には展望風呂もある。
冬季の積雪時以外は、(週末に?)営業しているらしい。
メニューは無いが、カレーやうどん定食等が食べられる。
但しいずれも¥1000でやや高め。



“円天” 騒動

2007年10月02日 | 世 相
L&Gと言う会社に、例えば100万円を預けて会員になると、
 ・元金保障で年利36万円を貰え、
 ・おまけに“円天市場”で毎年100万円ずつ自由に買い物を楽しめると言う、
まるで夢のような話があったのだそうだ!

案の定破綻し、従業員は解雇され、配当は凍結、解約も出来ず大騒動になってしま
った。

このような事件が起きる度に何時も、
「世の中そんな旨い話は無い」「騙される方が悪い、自己責任だ」等と言われる。
確かにその通りなのだが、しかし、常に被害が大きくなってからでなければ摘発し
ない警察にも問題がある。

今日もTVで男性が、母親の300万円と母親の友人の1000万円以上を取り返
そうとして会社を訪ねて交渉していたが、残念ながらもう手遅れだ!
多分、母親の友人同士が誘い合ったのだろうが、なけなしのお金が無くなっただけ
でなく、人間関係も壊れてしまう事だろう。

何と、金を漁る野獣が跋扈する恐ろしい世の中になったものだ! もっと安心して
暮らせるようにして貰いたいものだ!


マメアサガオ

2007年10月01日 | 山野草
毎年畑で小さな朝顔が咲いている。
余りにも小さいので、交配した園芸種が先祖帰りして小さくなったのかと思ってい
たが、先日 Rohman さんが“マメアサガオ”と紹介しておられた。

小さい花の割には、蔓は長く沢山の花(実)をつけるので、畑ではびこってしまい
困っている。

マメアサガオ(ヒルガオ科、サツマイモ属)
北米原産の帰化植物。 本州中部以西の路傍や川原等に自生している1年草。
2~3mの茎を伸ばして他の植物を覆って茂る。 葉は互生し、ハート型や3裂し
たものもある。 花は夏~秋に咲くが、径は 1.5cm程で小さい。

同属に帰化植物のホシアサガオがあるが、マメアサガオの方が花柄にイボ状の突起
が多く、果実のガクが反り返る事で識別できる。
広島県ではホシアサガオは少ないらしい。