老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

国民連合〈せんたく〉なるもの

2008-01-21 17:16:22 | 憲法
地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合〈せんたく〉なるものを 2月上旬に発足させるとの報道がなされた。しかしこれは、超党派で重要政策についての論争をする場であって、候補者を擁立したり推薦したりはしないとのことである。
 
されば、国政を国民のために変える(松沢神奈川県知事)、国政はねじれ停滞している(東国原宮崎県知事)などの、設立に至らしめた契機を解消に向かわせるための担い手・方途は、所詮はあなた任せということなのであろうか。

この国(社会)の今は、もう待った無しのレベルまで低落しているのではないのか。そしてその因は全て〈人〉に帰するのではないのか。更にその筆頭には、現在、国政の場に屯している人達が挙げられるのではないのか。ならば、この人達が一朝顔を洗えば、劇的に愚人から聖人の域まで変わり得ると言うのだろうか。
 
私は、〈人〉というものは 一夜、いや一瞬にしてでも変わり得る、君子も豹変し得るものと思い信じてはいる。だが、変わりようにも変わり様のないドロドロ・安逸の中に安住・飼い慣らされている人達が、同じ様な気持ちを持っているであろうという希望は、残念ながら持ち得ない。 
 
発足する場でどのような卓見が披瀝され、提言され、変革への原動力になり得るかはこれからのことながら、掲げたような趣旨での活動に止まるのであれば、隔靴掻痒の思いは解消されまい。
 
このような活動こそ、少数者の立場に立たされている政党が、解党的展望を引っ提げて主権者に訴えかけ在野の人材を糾合する、そういうものであって欲しいと思うのだが、それは空しい見果てぬ夢に過ぎないのであろうか。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山
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頼りない給油転用防止策

2008-01-21 16:38:00 | 安全・外交
毎日JPによれば、石破防衛大臣は20日の給油再開式典後の記者会見で、給油転用防止策について次のように述べたとのことである。

『野党から「補給燃料がイラク戦争に転用された」との批判を受けたことに対しては、記者団に「(使途を)事前にきちんと文書で確認し、仮に判断に迷う場合は防衛相が判断する。懸念が生じないよう万全を期したい」と述べ、転用防止策を講ずる考えを示した。』(毎日jpより)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080121k0000m010037000c.html

事前の文書確認は当然としても、要は日本が確認文書と給油後の戦艦の動向の一致をどのように最後までチェックできるのかである。更に、先の転用疑惑の際に米国防省が転用疑惑を否定したような曖昧な説明ができないように、どのように米軍と具体的に詰めるのかが問われている。

国民は、広いインド洋で給油後の艦船の動向をどのように監視できるのか現状(給油艦と護衛艦)では不可能に近いと見ている。そのことが担保説明されない限り、転用防止策を信用することはできない。また新給油法ではホルムズ海峡を越えたペルシャ湾内での給油も公然と認めており、旧テロ特特措法時代より転用が容易になったと見ている。

よって防衛大臣の記者会見の説明だけでは、新給油法における転用防止策は不十分である。「万全を期したい」と言うのであれば、会見通り万全にして貰いたい。

「護憲+BBS」「行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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イラク人死者15万人超(WHO報告)

2008-01-21 16:32:27 | イラク戦争
日本では余り報道されていないが、WHO(世界保健機構)は9日、米英による03年3月のイラク戦争開始以来、戦闘や宗派間抗争により死亡したイラク人が15万人を越えていることを発表した。

http://www.asahi.com/international/update/0110/TKY200801100046.html
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200801100009.html

イラク戦争は、9・11同時多発テロ発生に伴い米国がアフガンを攻撃した後、更にイラクもアルカイダを支援し、かつ大量破壊兵器を所持しているとの誤った情報操作を国連でも行い、英国を巻き込んで仕掛けた戦争であり、結果的にはテロリストを増殖させ、イラクは元よりアフガン他海外でもテロ行為を増加させていることはもはや疑いのない事実である。またその結果がWHOの死者の報告数でもある。

一方、20日のテレビニュースによれば、石破防衛大臣は給油再開を前に「日本の石油輸入の安全確保と国際貢献のため・・」と海上自衛隊員に訓辞を垂れていた。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080121k0000m010037000c.html

しかし日本の給油活動は米軍の兵站であり、米軍を恨むテロリストの増殖と米軍との攻防を増加させ、図らずも国民の血税と日本の自衛隊がWHO報告の犠牲者の増大に連動していることを思えば、良識ある国民は勿論、訓辞を受けた自衛隊員も、これがイラクやアフガンでの人道と復興のための正義の戦いなのかと疑問に思うのではないだろうか。

まして戦闘中の外国軍隊のために自衛隊が海外で給油活動(兵站活動)をするとなれば憲法9条違反であり、それを衆議院の2/3で再議決したということは、自衛隊員よりむしろ文民統制する側の方が危険ではないのかと思う次第である。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔の美少年
コメント (2)
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