マダム”裕子”の日記

マダムバタフライインターナショナルの活動報告です。

最後の日

2014-09-01 20:57:45 | Weblog
 
  ある10分間程の記録映画を観た。それは8年前の出来事。

 一人の壮年が88歳の認知症の母の介護の為会社を辞めざるを得なかった。

 失業保険は貰えたらしい。しかし、そのお金も蓄えも底を付いた。

 何故、生活保護を受けられなかったのは解らない。

 親子は追い詰められた。住む所も食べる事も出来ない所まで。

  最後の日息子は母を車椅子に乗せて都内の見納めの時に。

 母は「私の息子でありがとう!何処までも私の息子だよ」

 息子は「又生まれても母さんの息子に生まれたい」息子は母を殺した。

 そして自殺した。しかし死に切れなかった。

  裁判官の声は詰まった。傍聴席も総ての人が涙と共にあった。

 彼の様な人が何故この様な事にならねばならないのだろう。

 波のはざ間で突き飛ばされて生を断念しなければならないなんて。

 もしそれが私だったら私も同じ事をしたでしょう。

 皆さん考えてください。今もこの様な人達がいると言う事を。

  刑を終えた彼は今どんな思いで生きているのだろうーーー。

 私に出来る事は、ただただ祈る事だけです。