10円硬貨でかけるダイヤル式の公衆電話はほとんど姿を消した。
携帯電話があればロマンチックナ”すれ違い”なんていう事は
もうありません。電話ボックスもめっきりと存在感がなくなった。
震災被災地、岩手県大槌町の小高い丘の上に白い電話ボックスがある。
中には線の繋がっていないダイヤル式の黒電話。
そこにこんな言葉が。
「もうあえないけれど、今も心の中にいる大切な人に貴方の気持ちを
伝えてください」その町に住むある壮年が設置したと。
人々はどんな気持ちで受話器を手にしたのだろう。
側のノートには「喧嘩したまま別れた父と話しました。
やはり、有難うとしかいえなかった」と。
多くの人が”有難う”の言葉を記している。
人の心に残した感謝はよき人生の証し。
感謝は人の心を温かく結んでくれます。
時代が変わってもこの道理の変わる事は無いでしょう。