何故「継承」ではなく「継生」なのでしょう。
それは”ありったけの地獄”と云われた沖縄戦の実態を
戦争の知らない世代に「継いで」「生きる」との。
その強い思いを込められて作られた言葉が「継生」。
ある婦人は5人の若者に戦争体験を語った。
亡くなった自分の身内の名前を口にした時耐え切れず 泣き崩れた。
彼女は言った。「誰一人死にたくて死んだ訳ではありません。
此処にある『平和の礎』に刻まれた方々の声なき声を全世界の人に
伝える使命があるから私は生きているのです。
皆さんが私の戦争体験を受け継ぎ次の世代に繋げてください。
その時が私の”終戦記念日”です」と。
若者達は”沖縄の根底からの叫び”を聞いたと。
戦争を追体験し、一人一人の心の中に”平和の砦”を築く。
それしかないのです。
自らが”継生”の人でありたいーーーーー。
”忘却”は罪と思います。そうではないでしょうか?