4月9日(日)まで、東京都美術館で「エゴン・シーレ展」を開催している。初めて聞く名前だった。それもそのはず、1950年代からレオポルド夫妻によって数々の絵が収集され、21世紀になってレオポルド美術館で展示されるまで、あまり評価されなかった画家だそうだ。
エゴン・シーレは1890年ウィーンに生まれ、28歳の時スペイン風邪で命を落とした短命の天才画家と言われている。16歳の若さでウィーン美術アカデミーへ進学し、グスタフ・クリムトに「僕には才能がありますか?」と聞いた際、クリムトが、「才能があるかだって! 君には才能がありすぎる!」と答えたという逸話が残っているそうだ。
1906年にシーレはこのウィーン美術アカデミーに入学するが、その翌年と翌々年にアドルフ・ヒトラーが受験し不合格となっている。もし、ヒトラーがウィーン美術アカデミーに合格していたら、あの一連の悲惨な出来事はなかったかもしれないという話は有名だ。
今日は平日だというのに、かなり混んでいてなかなかの人気を博しているようだ。印象派以降の絵画にはあまり興味がない私だが、エゴン・シーレという画家についていろいろ知ることができ興味深い展覧会だった。
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