rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

ロサ属の精油

2011-05-02 16:57:21 | 精油のプロフィール
 ローズの精油には、水蒸気蒸留法で摂れるローズ・オットーと有機溶剤抽出法で摂れるローズ・アブソリュートがあります。アブソリュートはへキサンやエーテルなどの溶剤を使用するため人体への何らかの影響、特に肌へのマイナスの影響がないとは言い切れないのですが、薔薇本来の香りがするので、薔薇好きの人には評判のいい香りです、一方ローズ・オットーは薔薇らしくないと高級な割には好まれにくいのですが、慣れてくるとなんともいい気分になる香りです。私はもともとフローラル系の甘さが苦手だったので、個人的にはオットーの香りが好きでした。

 さて、薔薇の種類は実に5千を超えるといわれています。その中でも精油が摂れる薔薇はほんのわずかです。その中でも最も代表的なのがブルガリアのダマスクローズです。

Rosa damascena ロサ・ダマスケナ
ダマスクローズのほかにピンクローズとも呼ばれています。この薔薇は大変古い種で、野生種がなんであるかは不明ですが、一般にRosa gallicaRosa caninaの交配種と言われています。ロサ・ガリカはアポサカリーローズとも呼ばれ、ハーブティーに最もよく使われている品種です。ロサ・カニナはドッグ・ローズ、イヌバラなどと呼ばれ、ローズヒップティーやローズヒップオイルになる品種です。
 ダマスクローズは主に水蒸気蒸留で抽出されますが、一部アブソリュートとなるもにのもあります。

Roca centigolia ロサ・ケンティフォリア
ケンティフォリアと発音するのがラテン語読みとして正しいのでしょうが、私などは英語風についセンティフォリアと発音してしまいます。centifoliaとは百枚の花びらという意味。その名が示すように大輪で花びらがぎっしり詰まり、その姿から別名キャベジ・ローズとも呼ばれています。こちらはアブソリュートとして抽出されています。精油の香りも素晴らしいのですが、私はこのセンティフォリアのハイドロゾル=芳香蒸留水が大好きです。ダマスク・ローズのものよりも甘く優雅な香りがします。

Rosa alba ロサ・アルバ
一般にホワイトローズと呼ばれています。学名のalbaは夜明けを意味します。精油の含有量がダマスクローズよりも少ないため、市場への普及率も少なく、非常に高額な精油です。ただ、この香りに惹かれてしまった人は虜になってしまうのだそうです。ロサ・アルバは文献によってはロサ・ダマスケナの亜種と捕らえているものと別の独立した品種と捕らえているものがあります。


 以上、ローズの精油が摂れる薔薇は上に揚げた3品種だけなのです。薔薇の花はあれだけ種類がありながら精油になるもの、ハーブティーになるものまで含めてもたったの5品種しかないというのも不思議ですね。

 ローズ精油の特徴はなによりもまず、神経を落ち着かせ心を穏やかにすること。それからホルモン様作用があり、生理周期の乱れや更年期の不快症状を和らげるなど大変女性と係わりが深い精油です。また、肌の収斂、保湿、美白などの美容効果も見逃せません。ローズ・オットーには消化器系へ働きかける作用もあるようです。

 ネガティブな気持ちを明るく前向きに、何よりも優雅な気分に導いていってくれるローズ。沈んでいる時や落ち込んでいる時は、贅沢とか言わず、どうぞ心のケアにローズオイルを1滴、お使いください。







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