廊下のむし探検 第20弾
4月25日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。蛾と甲虫を除いた種々雑多な虫たちです。
最初はズグロオニグモ。不思議とわがマンションにはこのクモがいっぱいいます。
これはクロバネキノコバエの仲間です。以前、調べたこともあったのですが、最終的には♂の交尾器を見なけれならなくて、その時は♀だったのでそこでストップしていました。この写真、よく見ると、三番目の個体は♂みたいですね。採集すればよかった・・・。
これはキマダラカメムシ。マンションで初めて見たのが2014年。それ以後、普通に見るようになりました。
こんなオドリバエが今頃、いっぱいいます。かなり活発に動いて、近づくとすぐに逃げてしまいます。これについては以前、調べたことがありました。その時はRhamphomyia属であることはすぐに分かったのですが、そこから先の亜属の検索表がないので、「新訂原色昆虫大図鑑III」に載っている♂交尾器の写真から似たのを見つけて、ヤマトアシボソウルワシオドリバエ Rhamphomyia (Calorhamphomyia) nipponensisかもということになっていました。たぶん、その時と同じ種だと思います。
これは前脚脛節末端に刺がないので、トゲナシケバエの仲間です。これについては以前、「手作り図鑑」としてまとめたことがありました。これはよく見ると翅脈のR2+3が曲がっているので、たぶん、クロトゲナシケバエ♀だと思います。詳しくは「手作り図鑑」の方を見て下さい。(ここから探してみてください)
これも以前調べたことがあります。たぶん、その時と同じ種でツヤアカヒメヒラタカメムシではないかと思います。
前脚脛節末端の2本の刺がほぼ同長なので、たぶん、クロアシボソケバエの♀だろうと思います。
触角第1節が長くて、第2節が円筒形なので、ホシハラビロヘリカメムシ。
これはヒメセアカケバエ♀。
この綺麗なガガンボはこれまでに何度か見ているのですが、まだ、名前が分かりません。たぶん、ヒメガガンボ科であることは確かそうですが・・・。
翅の独特の模様を「日本産水生昆虫」の図版と比較すると、マドガガンボ Tipula (Yamatotipula) novaとそっくりです。たぶん、これかなと思うのですが、「日本昆虫目録第8巻」を見ると、日本産Yamatotipula亜属は13種。そのうち11種は本州産です。まだまだよくは分かりません。これはたぶん、♀。
これはミスジハエトリ。
このカワゲラはこの間調べてみました。アミメカワゲラ科ヒメカワゲラ属まではかなり確かそうですが、この属は種レベルでまだ混とんとしているので、種までは分かりません。