RSM MBA Life

オランダロッテルダムにあるRSM Erasmus UniversityのMBA Programに通う学生達の日記。

Term2について

2009-03-22 04:13:00 | MBA10授業
はじめまして。
RSM10のエセドサンコです。ハンドルネームを決めてから3ヶ月すっかり投稿が遅くなってしまいました。
今回は、Term2の授業内容についてお知らせしようと思います。

Term2は6科目の授業とLiving Managementという企業とのハンズオンの短期プロジェクトから構成されております。
Term1と比較すると、ビジネスよりの科目が増えており、いよいよMBAらしくなってきたなという感じです。
各科目の詳細は以下のとおりです。ちなみにかっこ内の数字は授業のコマ数です。

①Strategic Management (12)
講師はRSMの副教授であり、かつマッキンゼーのコンサルタントをしている方と、昨年就任したDeanが二人で担当しています。
内容は、ケースを中心としたもので幅広い業界を網羅しており、フレームワークの適用方法や各業界で問題となっているトピックを学びます。Deanが講師に加わったこともあり、学校として非常に力を入れていると感じました。この姿勢は第4タームの選択科目にも反映されるのではないでしょうか。もう一人の講師は、授業初日から全員の名前を覚えている素晴らしい記憶力の持ち主で、授業の組み立ても抜群です。

②Financial Management (12)
講師は、コーポレートファイナンスを教える人とポートフォリオ理論や企業評価を教える人の二人で、ともにErasmus大学の副教授です。レクチャー形式をベースに、いくつかシンプルなケースを混ぜた授業が行われています。初めて勉強する人、特に証券市場になじみがなかった人にとっては非常にとっつきづらい科目で、多くのクラスメートが頭を悩ませています。個人的には、自分のバックグラウンドが活かせる唯一の科目なので、できるだけ周りに貢献したいなと考えています。

③Marketing Management (10)
講師は非常にパワフルな女性です。Kotler and Kellerの本を元にマーケティングの基礎を教えつつ、売り込みをかける際に必要となるコミュニケーション能力の向上も目的としています。授業が後半に集中しているため、まだ不明な点が多いですが、初めて触れる分野なので非常に興味があります。

④Operations Management (10)
講師はErasumus大学で教鞭を取っている教授二人が担当しています。ロッテルダムがヨーロッパ屈指の港町であるせいか、非常にコンテンツが充実している気がします。(他の学校と比べたわけではないので、主観です)授業を聞くだけでは何となくの理解で終わりそうなサプライチェーンの話を、ゲームやケースを使って"実感"できるように工夫しています。

⑤Human Resource Management (6)
講師はケンブリッジのビジネススクールで教鞭を取っている方です。授業の回数は少ないですが、非常に良く計画だてられており分かりやすい授業をしてくれます。授業後にイントラにアップされるサマリーノートが英語が苦手の自分には非常にありがたいです。

⑥Business Society Management (6)
一番最後に挙げていますが、個人的には一番興味を持った科目です。貧困や環境問題をどのようにビジネスに結びつけるかがテーマでした。レクチャーとケースを半々にした授業構成であり、第2タームで最も討論が活発に行われた科目です。

Living Managementはまだ不明な点が多いので、明らかになってからご案内しようと思います。

Term1について

2008-12-29 06:38:26 | MBA10授業
こんにちは。
RSM10のガジェットです。

2008年もあと数日で終わりですね。
10月からターム1の授業が始まり、1月中旬の期末試験をもって終了です。
ターム4の終りまでまだまだ先は長いですが、元気に頑張りたいと思います!

ターム1は5科目+1科目(PLD)で構成されています。Strategy、Finance、
MarketingといったMBA学生の興味を刺激するような科目はターム2に控えてお
り、ターム1はその下準備期間という位置づけです。
以下簡単ですが紹介させて頂きます。

1)Managerial Accounting
 財務諸表の読み方入門編+管理会計です。授業はケースベースでレクチャー
 的な部分は殆どないので予習が欠かせません。教授は経験豊富で授業の展開
 もウィットに富んでおり、毎回クラスは盛り上がります。

2)Organization Behavior
 組織行動学に関する科目です。教授のレクチャーとケースを扱いながら、
 モチベーションやリーダーシップ理論について学んでいます。普段なんとな
 く考えていた人の行動特性を理論的な側面から見直すことができるのでとて
 も興味深いです。教授が捲し立てるように喋り、活発なクラスディスカッシ
 ョンが行われるのでついてゆくのが大変です。

3)Management Science
 ディシジョンツリー、モンテカルロ・シミュレーション等の計数モデルを用
 いて意思決定を定量的に評価することを主眼においた科目です。

4)Economic Environment of Business
 マクロ経済学です。但し、日本の経済学部で学ぶような理論中心のものでは
 なく、景気循環、経済政策、米国経済等、ビジネスに役立ちそうなトピック
 を中心に教授がレクチャーをしてゆく科目です。経済データを豊富に使用し
 ながら授業が進みます。

5)Quantitative Platform for Business
 統計学です。平均・標準偏差から始まり仮説検定、重回帰分析まで一通り取
 り扱います。授業スピードが速いのでついてゆくのが大変です。

6)Personal Leadership Development
 この科目はキャリア開発が主目的です。対人ネットワークの重要性やチーム
 ワークの進め方、自己分析、キャリアプランの形成といった内面に関する
 ワークショップが定期的に開催されています。海外の人々の職業観を垣間見
 ることができるので興味深いです。試験はありませんがレポートが少々。

はじめは毎日英語環境に戸惑いましたが、この3か月でだいぶ慣れました。
クラスメートも皆素晴らしく刺激的な毎日を送っています。
今後少しずつこのブログで紹介できたらいいなと思っています。