RSM MBA Life

オランダロッテルダムにあるRSM Erasmus UniversityのMBA Programに通う学生達の日記。

Gala Party

2012-12-31 15:07:18 | MBA13全般
RSMのMBAプログラムを締めくくる最後のイベントはGala Party
Gala Partyとは卒業パーティみたいなもので、無事に卒業を迎えられたことを祝うものです(正式には卒業は確定していませんが)。

こちらのイベントは学校が主催し、何人かのクラスメイトが企画してくれました。
会場はロッテルダムの港近く。世界を代表する港湾都市ロッテルダムでの生活を締めくくるに相応しい場所ですね。もっとも、会場の中から港は見えなかったのですが。





会場では最初は食事をとりながら歓談。みんなの服装もスーツや正装、ドレスなど華やかです。
そして歓談しているうちにDean(ビジネススクール学長)の挨拶。

そして、それに続いて日本人チームが日本の存在をアピール。
日本を代表するアイドルグループの歌を熱唱します(実は今年2回目...)。



出し物が一通り終わると、後はクラスメイトとの歓談+写真撮影の時間。
クラスメイト達と別れを惜しみます。

色んな課題を共にこなしていったチームメイトやいつも助けてくれたクラスメイト、色んなことを教えてもらった友達。話は尽きませんでした。






そして日本人チームでも撮影。
今年のRSMの日本人は4名でしたが、それぞれが個性が強く、性格や得意分野を活かしてクラスの中でも存在感を出していて、非常に素晴らしいチームでした。
とあるクラスメイトによると「国別チーム賞があれば日本人が優勝」だったそうです。
2回もダンスを披露すれば優勝も間違いないでしょうが...(笑)



日本人チームで。非常にアグレッシブでした。


クラスメイトの歓談を続け、気がつけば午前2時。数時間ずっと話していたことになります。実際途中で声が嗄れて話すのが大変になりました。
ずっと英語で話していたことや多くのクラスメイトとざっくばらんに話せるようになったことなども成長の証だと思います。

私は午前2時過ぎに帰りましたが、パーティは6時くらいまで続いていたようで、最後まで残っていた人も結構いました。みんな本当にタフです。


これで本当にみんなとお別れですが、最後に気持ちよく色んな人と話すことができたのはいい思い出になりました。

この調子でこれからも世界中の多くの人とコミュニケーションをとることができたらいいなと思います。

Strategic Value Management

2012-12-23 20:56:44 | MBA13生活
色々あったMBAの授業もついに最後の科目を迎えることになりました。
私の最後の科目はStrategic Value Management (SVM)でした。

この授業は11月の最終週に始まり12月の初旬に終わる授業で、授業終了すぐにロッテルダムを退去するという、本当に最後の最後のクラスという感じでした。

教授はカナダのIvey Business Schoolからの客員教授で、とても聞きやすい英語を話してくれます。表現自体もそうですが、聴き取りやすい話し方をしてくれるので聞いている方としても非常にありがたかったです。

授業の内容は多岐に亘り、リスクマネジメントや困難な時のリーダーシップ、ブランド構築、新規参入、プライシング戦略などなど。
個人的には各回のテーマが一つの軸ではつながっていないのですが、それぞれ考えさせられるテーマだったので面白かったです。あと、ROIなどの経営指標も考慮するように促され、定性的にも定量的にも頭を使うことができたのもよかったです。


特に印象に残っているのがK2という世界で2番目の高さに上ったチームのケース(登頂者はエベレストより少なく、世界で最も登るのが難しい山とも言われているそうです)。
このケースと、エベレストに登ったチームのドキュメンタリーを比較して、チーム編成に置いて注意すべき点や、多様性のあるチームを率いるために必要なポイントなどを議論しました。
この授業の前に女性だけでアフリカのキリマンジャロに登るプロジェクトがあったため、そのメンバーの体験談も交えて有意義な議論になりました。

議論の中で、バックグラウンドが違うメンバー間のコミュニケーションの難しさが話題になりましたが、遭難も考えられるような挑戦をするにあたって、彼らはなぜ敢えてコミュニケーションが難しい国際的なメンバーを選んだのかということを教授に聞いてみると、「才能や経験というのは文化的なバックグラウンド以上に重要な要素であったため、彼らは敢えて多様性のあるチームを形成した」とのことでした。
これはもしかしたら起業を含めたビジネスにも当てはまる真理かもしれませんね。


授業中は教授が教室中を歩き回り、議論を促します。
おかげさまで私も何度か発言することができ、授業を楽しむことができました。
やはり授業は発言できた方が楽しめると思いますので、この点はありがたいですね。



教授も教室を歩き回り生徒を巻き込んで授業を展開


ちなみにこの教授、ほかにも雰囲気が良くなる趣向を凝らしていて、例えば授業に遅れてきた生徒がみんなの前で歌やダンスを披露するというペナルティを課されたこともありました(笑)



遅刻のペナルティとしてダンスを披露(笑)


またこのクラスでも課題のためにチームが編成されました。
私のチームはモンゴル人、台湾人、タイ人、インドネシア人で構成され、うち2人はHKUST(香港科技大)からの交換留学生でした。
このチームはアジア人ばかりということもあって非常に話しやすく、ディスカッションにも自然に入ることができ、ミーティングの時間もとても楽しかったです。
最後にミーティングも楽しむことができ、締めくくりとしてもよかったです。

そういえばチームメイトの一人がミーティングの日に誕生日だったので、チームでHappy Birthdayの歌を歌ったりもしました。


最終回の授業はネスレのM&Aケースだったのですが、このケースでは買収する側と被買収側で実際に交渉することになりました。

買収によってお互いにどのような利益があるのか、買収した後に経営陣や雇用者の扱い、被買収側の組織をどのようにするのか、それを踏まえて買収価格をどの水準に設定するのか、といったことを議論しました。



ネスレチームの経営陣。私は後ろでアドバイザー。


もちろん現実のビジネスの交渉ほどハードではないでしょうが、普通の議論とは違った交渉というスタイルから学ぶこともありました(もっとも我々の交渉は衝突点があまりなく、結構簡単に話がまとまってしまいましたが...)。

そして交渉の後は教授からご褒美のキットカットの差し入れが(笑)



ネスレ三昧(汗)


そして、いよいよ授業も最後の時がきました。

最後に我々にメッセージをいただきましたが、そのうちの一つは「学んだことを実際に活かしてほしい」ということです。
当然といえば当然のことですが、やはりRSMで学んだのも実際に活かしてこそ留学した意味もあるというものですので、楽しかっただけの留学生活というようにはならないようにしたいものです。

そして最後に記念撮影。
みんなと一緒に撮影するのも(卒業式を除けば)これが最後です。



みんなすがすがしい笑顔です。



そして誰もいなくなった...

こうして全ての授業が終わり、もう学校に行く用事もなくなってしまいました(出立前日に学校関係者に挨拶回りに行きましたが)。

最後の授業ということで寂しい限りですが、授業もミーティングも楽しむことができ、成長を実感できたので満足でした。
ちなみにアニメのプレゼンをしたのもこの科目の授業の後だったので、そういう意味でも教授には感謝ですね。教授にもプレゼンを褒められました(笑)


色々ありましたが、全ての授業を無事に終えることができてまずは一安心です。
あとは必要な単位を全て取得し、卒業できることを祈るのみです。

Private Equity

2012-12-22 01:01:50 | MBA13全般
MBAに人気の業種にファイナンスがありますが、その中でも人気があるのが投資銀行とPrivate Equity(PE)だと思われます。

そのうちPEはその名の通り上場していない未公開株に投資、あるいは上場している企業を買収して非上場にして、その後投資先の企業価値を高めて売却ないし再上場(IPO)して高いリターンを獲得すると言う業態・ビジネスモデルを指します。

運営会社の考え方にもよりますが、一般的にPEは単に投資するだけではなく投資先の経営にも深く関わることができ、その点でもポストMBAとして人気を集めているのだと思います。

私もPEには関心があったので受講しましたが、予想通り人気の授業で定員一杯でした。


個人的にはPEの授業では、投資基準だけでなく投資の実務やPEファンドと投資先のコミュニケーション、どのように現場に入っていくのか、というテーマを期待していたのですが、前半は企業価値の算定に重点が置かれ、DCFなど企業価値の計算の仕方や財務分析に必要な指標についての説明が中心で普通のファイナンスの授業、という感じで物足りなく感じていました。

しかし後半は実際のPEの実務家を招いてそのPEの業務・投資案件について説明を受けることができ、また彼らの前でプレゼンをするケースもあり、自分が求めていた情報に触れることができました。
このクラスでもチームを組んでプレゼンを行うのですが、チームによっては実際にプレゼンするケースの投資先のお店を訪れて業務の実態を見てきて改善案を提案していたりもして、結構実践的な内容でした。



最後の授業ではチームごとにPEとして投資すべき企業を選んで、その企業をどのように買収し、企業価値を高めた上で投資を終了してリターンを生むかをプレゼンしました。


PEの授業にはMBAの学生のほか、MBAの卒業生も何人か参加していました。
そして私のチームはMBA2人と卒業生3人という面白い構成になりました。

最終プレゼンもチームで行うのですが、卒業生は仕事が忙しいという事情もあって、図らずもこのタイミングで今年初めてチームをリードすることになりました。

幸いターゲットとする企業は卒業生のメンバーが提案してくれていたので、その企業の事業展開や市場の展望、株価の動向、買収に必要な金額及びその調達、見込まれる収入とコストなどについてプレゼンの構成を決め、自分でできるところは自分で作りつつ、必要に応じてほかのメンバーに割り振っていきました。

一番手のかかるファイナンスのモデリングは自分が担当。
実はこの手の作業をしたことがないのですが、一番学ぶべき点でありますし、今後活かす機会も多いだろうと考え自分でやりきってしまうことにしました(ほかのメンバーの負担軽減にもなるため)。

ファイナンスのモデルについては、まず現在の時価総額を基に買収価格を想定し、それに対してどのような方法で資金調達を行うかを考えました(バイアウトファンドに対する投資、銀行からの融資、債券の発行)。

そして各資金調達の方法に対して資金調達コストを仮定し、WACC(加重平均資本コスト)を計算し、想定されるシナリオにおける収益を割り引いたりしてどの程度リターンを得ることができるのかを考えました。


自分の仮定や計算が妥当かどうか不安ではありましたが、とにもかくにもモデルを作り上げ、他のパートとくっつけてプレゼン資料を完成させることができました。



そしていよいよ最終回。この日は全てのチームがプレゼンを行いました。
我々のチームは最後だったのですが、各チームのプレゼン及び質疑応答が予定より長引き、我々のプレゼンが始まるときは既にお昼休みに入っていました(汗)
そのためクラスメイトはほとんど教室を離れていて、プレゼンのプレッシャーが小さかったのはありがたかったです。

プレゼンについてもこちらで割り振っていて、私はモデリングの説明を行いました。
モデリングこそがプレゼンの肝なので質疑応答が集中することも予想していましたが、全て覚悟の上でした。

そして予想通り質問はこの部分に集中。
時間がないこともあり質問自体は少なかったですが、脇の甘い点を鋭く指摘され、大変勉強になりました。

結果としてリーダーシップとモデリングという貴重な経験をすることができて大変有意義な授業でした。




RSM Japan Alumni Chapter設立

2012-12-20 02:57:33 | MBA13全般
RSMは50年近くの歴史があり、エラスムス大学というオランダでも知名度のある大学が母体ということもあって多くの日本人が学んできました。

しかしながら、実はこれまでこれらの卒業生をまとめる同窓会組織がなく、卒業生に連絡を取りたい時(出願やキャリアの相談など)には個別のつてをたどっていくしかありませんでした。

一方、私が知っていただけでもRSMの卒業生は日本を代表する名門企業で働いていたり、あるいは自分でビジネスを立ち上げていたり、と様々な分野で活躍されていて、他の卒業生も同様に活躍されているというのは容易に想像できました。

そこで、これまでの卒業生が相互に知り合いネットワークを広げること、またRSMの一層のプロモーションによって優秀なアプリカントを獲得することを目的として、今回RSM Japan Alumni Chapterを立ち上げ、12月18日に設立イベントを開きました。

年末で皆さんお忙しい時期なのですが、在校生と新入生が同時に日本にいるのは12月中旬以降の約2週間だけ、ということもあって卒業生の皆さんにもご予定を調整していただいてご出席いただきました。

調べてみたところ、RSMの日本人卒業生は約100人いて、そのうち1/4程度の方に今回ご出席いただくことができました。なんと20年前に卒業した方までお越しくださいました。


また会場については卒業生の方のご厚意で、東京駅近くの便利なスペースを使わせていただくことができました。卒業生様様です。


イベントの内容は、
・RSMからのメッセージ
・MBA13の1年間のご報告
・MBA14の自己紹介
・出席者の自己紹介
・今後のChapterの活動についての意見交換


でした。


ちなみに出席者の中に日本で働いているオランダ人の方もいたため、会の進行・プレゼンは全て英語で行われました
最初はどうなることやらと思いましたが、締まった感じになってよかったです。
普段は日本語だけど外国人が入ると英語になるというのはこういうことなんだということを体感することができたのも面白かったです(本人も少し申し訳なさそうにしていて、仮に周囲が英語を話しても日本人の中にいるのは気を遣うものなのかと思ったりもしました)。


さて、RSMからのメッセージビデオを流して、まずは我々のプレゼン。
クラス・プログラムの構成や日本人学生として取り組んできた様々な活動について説明しました。



1年間のご報告


日本人学生の主な活動は下記の通りです。
・東日本大震災についての写真展
・カラオケパーティ
・ワインセミナー
・寿司作り体験
・日本のアニメについてのプレゼン
・名前を中国語(or日本語)で書こうセミナー
・Gala Party


個人で行ったものも、みんなで行ったものもありますが、これらの活動はクラスメイト達にもインパクトがあったようで、「もしcountry awardがあれば、それは日本人チームのもの」、「もし日本人がいなかったらMBA13は全然違ったものになっていた」といったコメントが寄せられていたようです。

4人ともキャラが違いますが、それぞれが得意分野を発揮した結果、チームとして素晴らしいパフォーマンスを生むことができましたし、自分としても学ぶところが大きかったので日本人同期には本当に感謝しています。


他にも懐かしいロッテルダムの風景や入り浸っていたバーの写真を映したりすると懐かしそうな声が漏れてきました。



ロッテルダム生活について皆さんにご説明


在校生の報告が終わって、次は新入生の自己紹介。
人前で英語を話すのは初めてということで緊張されていましたが、素晴らしい自己紹介でした。
英語力も大事ですが、一番大事なのはやはり話す内容ですよね。

ちなみに来年のRSM新入生は2名の予定です。


続いてご出席の卒業生の自己紹介。

卒業されて時間が経っている方も多いのですが、皆さん英語がさび付いているということは全くなく、非常に流暢に話されていました。

皆さんキャリアも非常に多様で、聞いていてとても面白かったです。
この多様性はやはりRSMのDNAなんだろうと思いました(他校の状況は知りませんが)。


自己紹介の後はChapterの今後についての意見交換。
こちらも積極的に意見を出して下さる方が結構いらっしゃって、活発なディスカッションになりました。英語でのディスカッションに、ふとMBA生活に戻ったような錯覚がありました(笑)

いろいろなご意見がありましたが、まずは今後もこのような機会を設けて連絡を密にしていきたいというご意見が多かったです。
これからも機会があれば集まる機会(飲み会?)を設けてネットワークを広げていきたいと思います。


・・・と、ここでようやく立食+歓談。
当日はいろいろバタバタしていて、ゆっくり昼食を食べる時間がなかったので一目散に食事へ。
出席いただいた方々ともじっくりお話しすることができました。

出席者の中には海外で働いていた方もいれば、誰もが知る名門企業で働いている方(役員級にまで昇られている方もいました)、実際にビジネスを起こされている方それぞれいるほか、被災地の最前線で復興のために尽力している方もいらっしゃって、これほど面白い人たちがいたのかと感動しました(笑)

このような出会いができたのもRSM Chapterのおかげですので、こういう企画を実現することができ、また皆さんに喜んでもらうことができて本当によかったです。

話は尽きることがなく、ビルの消灯時間である23時になって、名残惜しい雰囲気の中閉会となりました。



RSMから贈られたRSMナプキン(笑)


Chapter立ち上げについては秋ごろから日本人同級生4人でコンセプトなどを考え、イベントについては年末に帰国するもう一人の同級生と私で詰めてきました。私はどちらかというとサポート役で、もう一人の同級生がとても頑張ってくれました。

プレゼンを作りながら1年間を振り返って、本当にいろいろやってきたと思います。
個人でしたこともありますが、それも他の日本人同期のバックアップがなければきっと出来なかったと思います。
彼らがアグレッシブに前を走っていたため、それを後ろからサポートするという役回り(ロジやブログの更新など)を得ることができたということもあります。

一人一人がその個性や能力を活かして最高の成果を生むというのが理想のチームと定義するのであれば、RSM MBA13の日本人チームは間違いなく素晴らしいチームだったと思います。
自分のその中にいることができて本当にありがたいと思います。


これで自分の中ではMBA関連のイベントは全て終わり(3月の卒業式には出席できないため)、次のステージに移ることになります。
結構寂しいものはありますが、何かあったらクラスメイトに連絡してあの厳しくも楽しかったころを思い出そうと思います(笑)



【RSM卒業生の皆さまへ】
RSM卒業生のネットワークを維持・拡大していくためには、常時連絡をすることができる連絡先が必要です。
RSM事務局では卒業生の連絡先のアップデートに努めていますが、コンタクトをとる連絡先を把握できていないケースも散見されます。
卒業後、転職等の異動、または使用しているメールアドレス等の変更がございましたら、RSM Alumni Officeまでご一報いただければ幸いです。
卒業生の皆さまと今後お話させていただくのを楽しみにしております。

ご連絡はこちらまで。
RSM Alumni Office: http://www.rsm.nl/alumni/contact/

The Entrepreneurial Process

2012-12-10 01:44:00 | MBA13全般
先日最後の授業を終え、ついにロッテルダムを去ることになりました。
現在はストップオーバーでマレーシア・クアラルンプールに滞在中です。
真冬のオランダから常夏のマレーシアに急に移動したので体も少々戸惑っているようです(笑)



それはさておき、今回はMBAでも重要な要素の一つである起業(アントレ)の科目、"The Entrepreneurial Process (TEP)"についてご紹介したいと思います。

TEPは2人の教員が担当し、ケーススタディ、理論、プロジェクトの3つのパートで構成されます。
授業の前半はケーススタディに基づいて、ビジネスの色んな面からの議論を行い、後半は理論についての講義になります。

テーマは起業に必要と考えられること全般に及び、起業を考える上での全体像(顧客・サービス・収入・コスト・資金調達)の作り方、ポジショニング、新しいビジネスが乗り越えるべき課題など様々です。
こういう話を聞いていると、起業というのは面白そうであるけれど、本当に大変だと思います。それゆえに、授業でも情熱の重要性が説かれていました。

また、プロジェクトでは一部の人は自分で起業プランを考えた人を中心にチームを組み、その他の人はオランダの某研究機関の技術をビジネス化するプロジェクトにチームを組んで参加しました。

我々のチームは私とインド人とアルゼンチン人の3人で、とある微生物に関連する技術をどのような方法でビジネスにするかを考えてきました。
その技術そのものに対する理解はもちろん、
・そもそもどのような方向に進むか(医療、衛生あるいはその他の分野)
・具体的にどういうビジネスモデルにするのか
・どのようなマーケティングをするのか
・競合他社との差別化をどのように図るか
・収益とコストのバランスをどのようにとるのか

・・・etc
といった問題について、インターネットで情報を収集したり教授と相談したりするだけでなく、実際にオランダの医師やその特許を持っている某研究機関の方にお話を伺ってより現実味のある提案にしていきました(医師の話を聞いたのはオランダ在住のチームメイトにお願いしましたが)。

教授に相談した時に、「このプロジェクトは実際のビジネスとは違うけれど、このプロセスは実際にビジネスを始める時と同じもの」と言われた時には、自分が実際にビジネスを始めるプロセスの中にいるのだとちょっとドキドキしました(笑)

最後は実際にその研究機関の方の前でビジネスプランについてプレゼン。
我々のチームは私以外の2人でプレゼン。時間制限があったし、実際のところ結構2人に依存していたので致し方ないかな、と(もちろんできる限りのことはしましたけど)。

加えてビジネスプランについてレポートも作成。こちらはプレゼンに詳細な分析を加えたものになりました。こちらは締め切りが授業最終日の後になったため、結構長い間こちらにも時間を割くことになりなかなか休めませんでした(汗)


アントレについては本を読むだけではなかなか学ぶことができないし、またどのビジネススクールでも力を入れているため、留学前からずっと楽しみにしていた科目でした。
もちろんこの授業で学んだことやプロジェクトで行ったのは実際の起業プロセスのごく一部でこれを以て起業ができるとは言いませんが、少なくともその一部に直に触れることができたのは、これまでそういう経験が全くなかった人間からするとやはりインパクトが大きく、印象に残る科目になりました。