RSMのクラスが終わり、気付けばCOVID-19の影響で延期となった卒業式予定日(3月20日)から2ヶ月以上経ってしまいました。最後に簡単に日本人メンバーの卒業後の進路と一言コメントをもって本ブログのMBA20の締め、MBA21への引継としたいと思います。
ユースケ
会社からの派遣留学だったので、卒業後は帰国して元職の鉄道会社に戻り、経営企画部でSDGs達成につながる会社施策を企画する仕事をしています。多くの同級生がMBAを取得して会社やロケーションを変えていることに比べれば、あまり変わり映えのないキャリアを歩んでいますが、やっぱり食事は日本の方が味も価格も圧倒的に優れているなあと思うので心残りはありません!笑
それでもRSMに留学してよかったと思えるのは、日本で「当たり前」だとみなされる価値観(キャリア形成や仕事の仕方など)が、あくまで日本という限られた社会だけであるということを実感できたこと、また、異なる文化や未経験の課題も一応乗り切ってこられたという結果から、新しいことにチャレンジしてもなんとかなるという自信を得られたこと、以上2点を留学の成果として得られたからです。コロナの影響もあってしばらく留学しにくい世界になるかもしれませんが、キャリアチェンジや新しい環境へ挑戦したいタイミングで、ぜひRSMも含めてMBA留学をご検討してみてください。
シュン
卒業後はロンドンに移り、総合商社のグループ会社で主にエネルギー領域の投資業務をしてます。働き始めてすぐにロックダウンとなったため、オフィスに行った日数より自宅勤務の日数のほうが長くなっていたり、商社(のグループ会社)なのにまだ一度も出張に行ったことがなかったりと変な感じですが、今後もこういう働き方になっていくのかなぁとなんとなく思いつつ働いています。
1年間のMBAを終えてみて、今までと異なる(この日本人メンバー含め)新しい人種との交流を通じて、コミュニケーションの取り方とタスクの進め方はこんな感じでいいんだ、と思えたことが一番の収穫だと思ってます。私は家族連れでMBAに来ましたが、ロッテルダムの街は家族で過ごすのに良い雰囲気、規模感、他の欧州都市への距離、子供優先の医療体制、英語対応可能な教育機関あり、と家族連れにもお勧めです。
ジュンナ
授業が終了してすぐにロッテルダムからユトレヒトに引っ越してきました。次の仕事を見つけるのに思ったより時間がかかったものの、その分新しい街を楽しみながら生活でき、今ではユトレヒトから離れる気は全くないです。これからはオランダに残り、海からゴミを取り除くための新技術を開発している会社でファンドレイジングをすることになりました。
グローバルなMBAなので、色々と異なる人生観を持っている人たちと共に密度の濃い時間を過ごすことになりました。そんななか、お互い大切にしていることや興味をもっていることを探りながらコネクションを作り、共に成長できたこの一年は本当に楽しく、勉強になった一年でした。海外生活が長いので、同世代の日本人メンバーとしたキャッチボール、夕食会、ゲーム大会なども貴重で大切な思い出です。当然、勉強するためにRSMに来られると思いますが、一年あっという間なので授業以外の色々な経験をすることもお忘れなく。
サキコ
インターン先(Consumer Electronics系)でfull-timeのオファーをもらいそのままロッテルダムに住みながら3月からDemandPlanningの仕事をしています。インターン時とチームもポジションも違い未経験の領域、リモートで業務開始というなかなかチャレンジングな環境ですが同僚がとても優しくサポートしてくれています。仕事で壁にぶつかったときに経験のある同級生にアドバイスをもらう、Google Scholarなどで関連論文を探す、LinkedIn Learningで知識を深める…など平たく言えば「勉強すること、成長すること」により貪欲になり、MBAを通して自分の仕事への態度が大きく変わったなあと日々感じています。
毎日が新しい経験の連続で間違いなく大学卒業後で最も充実した1年だったなと思うと同時にクラスメイトの優秀さに自信を失い自分もまだまだ頑張らないとと奮起した1年でもありました。RSMはプログラムの長さ、クラスサイズ、学費、住みよさととてもバランスの取れた良いプログラムなのでぜひ志望先の1つとして検討してみてください。こちらもご参考に是非見てみてください。
RSM紹介メッセージ(日本語)https://youtu.be/OWxIjyeP3_U
Yuta
授業終了後は、コンペンハーゲンに行き、束の間の休息と年越しを楽しんだのちに、イギリスのバケーションレンタル(民泊)を提供するスタートアップで半年間ほどインターンシップをしました。その後、日本に帰国し、家業である日本旅館「扇芳閣」を継承しました。MBAで学んだマーケティングやオペレーション、経営組織論などを生かして、少しずつ経営改革していく予定でしたが、ご存知のように今年はコロナウィルスの影響が凄まじく、運転資金の追加借り入れや、安全な営業指針の策定、秋以降の経営計画の見直しなどに奔走しています。
“Embrace the uncertainty. nothing is certain, anything is possible”(不確実な未来を受け入れよう、なんだってできるはずだから!)
MBAで最後に履修したProject Impactのクラスで、教授から言われた言葉です。人生の中で何か見通しが立って挑戦できることなんてほとんどないですよね。留学も仕事もライフイベントも。でも、見通しが立たないことに怯えるのではなく、それを受け入れて、楽しむマインドセットを持つことが大事な気がします!MBAはプラクティカルな学問を学ぶ場所、というイメージもありますが、RSMは自分がどうありたいのか、自分はどんなリーダーになりたいのか、それを探求させてくれる場所だった気がします!MBA/ヨーロッパの大学院にご興味がある方はぜひ進学先としてご検討ください!