RSM MBA Life

オランダロッテルダムにあるRSM Erasmus UniversityのMBA Programに通う学生達の日記。

RSMのMBAで本当に学ぶもの

2017-10-31 08:07:13 | MBA18全般
RSMをご検討中の方、卒業生の皆様、またはランダムに立ち寄られた方、こんにちはMasaです!

しばらく時間が空いてしまいましたが、better late than neverの精神で、3月から6月の間に詰め込まれた密度の濃いTerm2の振り返りと、ここまでの思いをお伝えしたいと思います。

このタームの内容を端的に表すと、「長い、しんどい、眠い、もう早く終わって」です。

というのは冗談で、このタームは前タームと同じく、MBAの基盤知識をとにかく短期間で詰め込みつつ、そして一層グループワーク中心で学び、議論し(時にはぶつかり合い)、とにかくどんどんアウトプットを出していくという、非常に有意義な三ヶ月でした。

まず、科目としては以下の6つ。
Accounting・・・Theグローバル会計基礎の短期間集中プログラム
Business Economics・・・マクロミクロ経済学おさらいからスタートし、最後は担当国の経済予測を立てる
Human Resource Management・・・軽視されがちなHRがいかにCompetitive advantageを生み出す源となりうるかを学ぶ
Marketing Management・・・シュミレーション中心。Salesや製品開発/投入戦略等、広い視野と判断力、バランス感覚を学ぶ
Operations Management・・・生産から事業戦略や運営まで、オペレーション改革がいかに企業の生存に重要かを学ぶコース
Strategic Management・・・とにかく現場で使える戦略分析・立案ツールを使い倒してマスターするコース

ほぼすべての科目が4ECT、つまり授業、予習復習、課題対応などで最低112時間以上かかることが想定されているコースとなっており、この三ヶ月間は今まで同様、体力を要する期間となりました。そして何より、Term1より一層チームでの活動が多いため、いかに多国籍メンバーから成るチームで効率的にベストパフォーマンスを発揮し、そしてそれを維持できるかが試されたチャレンジングな三ヶ月でした。


ここで話は少し逸れますが、僕は2016年12月に、好きだった会社を辞め、数百万円の個人投資判断としてこのRSM MBAを選択しました。他のクラスメートと同じく、金銭面以外にも、Mid-careerでの貴重な一年間という時間や、日本での安定した生活、妻と子供への大きな負担、そして年老いていく親/義親や友人との関係等など、多くの対価を払っています。

そんな一年間、学術的知識の習得や、テストやレポートの成績より何より重要視していることが一つだけあります。それは自分の思考や行動に一生の変化を与える学びを、一つでも多く得るということです。

その意味でこのTermは、自分の判断が正しかったと思う瞬間を節々で感じた特別な期間となりました。

正直、このTermで暗記した知識の大半はすでに忘れています。ただし、国籍、人種、キャリア、思考回路が全く異なるメンバーから成るチームのパフォーマンスマネジメントを通じ、"日本人"や"大企業"のレッテルを自分から外して世界標準の中で生きていくためには何が必要か、本気で考え、将来を見渡すことができました。

そしてその時間を通し、今まで見えていなかった自分の内面と素直に向き合い、悩み、葛藤し、そして最後には33年間で凝り固まっていた自分の"思考"、"言葉"、"行動"を実際に変えることができた、非常に貴重な期間となりました。


MBAを取ったからと言って、さくっと給料が上がったり、事業が成長したり、起業に成功できる確約チケットを取れる訳では全くありません。でも一つだけ確かなのは、RSMのような質の良いMBAという人生ツールの一つを使うことで、背伸びをして外の世界を見渡し、そして自分の内側に語りかけることで、自分を良い方向に変えることだけは必ずできる、ことかなと感じています。

The only thing you can REALLY change is yourself

つたない長文を、最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回は、RSMのMBAプログラムで一番有名なLiving Management Projectについてを綴ります!!