RSM MBA Life

オランダロッテルダムにあるRSM Erasmus UniversityのMBA Programに通う学生達の日記。

Term3 Advanced Course(ファイナンス)

2019-06-21 22:36:42 | MBA20全般
はじめまして、MBA20のユースケです。

1月の授業開始から約半年が経ち、気づけばTerm3も半ばです。
以前の記事でも触れていますが、全員が同じ科目を受講するTerm1、2とは異なり、Term3からは各学生の選択にもとづき、MarketingStrategyFinanceSupply Chain ManagementSustainabilityの5つのAdvanced Courseから1つを受講します。
MBA20の日本人学生の選択はMarketing、Finance、Supply Chain Managementが1人ずつ、Sustainabilityが2名です。試験や課題の量はコースによって異なりますが、各コースとも10~12回の授業が約3週間にわたって行われます(※Sustainabilityはスケジュールが少し異なります)。ちなみに全体の受講者内訳も、たまたまなのか、MBA20では約30人ずつにきれいに分かれていました。

私はファイナンスを選択したので、以下ではその概要をご紹介します。
このコースでは、経営環境、金融市場の複雑性や不確実性というリスクをいかに避けながら、企業価値向上につながるようなファイナンスに関する意思決定を行っていくかについて理解することを目的に、事業や投資の価値評価方法、企業の資本構成や財務レバレッジのもたらす効果、先物やオプションのリスクヘッジ、企業価値向上のためにコーポレートガバナンスがなぜ必要とされるかなどを学びます。授業は座学中心でしたが、Term1、2で学習した割引率を利用したNPVの計算や、先物、オプション、金利スワップ等の理解をもとに、企業の株価の推移や財務諸表を用いて、自分たちで企業価値や事業の収益性が理論上適正かどうかなどを計算する演習も多く行うなど、各種ツールの「使い方」だけでなく「どう使うか」にも焦点を当てていたと思います。また、個人ワークだけではなく、これまでのTermと同じく5、6人のグループで、企業の自己株式取得や金利スワップを実施すべきかを判断するケーススタディにも取り組みました。

個人的には、留学前にコーポレート部門で仕事をしていたこともあり、コーポレートガバナンスとファイナンスの関連性について学べたことが有意義でした。金利や為替の変動、倒産などがリスクに限られるのではなく、株主と経営者の追求する利益の違い等もリスクととらえ、それをいかに克服していくかもリスクマネジメントの一環であるという視点を得ることができました。
ファイナンスは実務経験がないととっつきづらい印象かもしれませんが、じっくり学ぶことができたいい機会になりました。実際、選択した学生のうちでも、私を含め約4割の人は未経験でした(ちなみに期末試験は経験者でも難しかったと言っていました・・・)。

他のコースについては、順次ご紹介していきます!

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