R.Life

The fishing is life itself !

2023.6 梅雨の中休み

2023-06-22 07:10:00 | Mountain

朝からスッキリ晴れて気温はぐんぐん上がり30℃の真夏日となった伊豆
狩野川脇に特異な姿で聳え立つ岩山「城山」
そのそり立つ岩壁は昔からロッククライミングの名所として親しまれている。
そして今日は写真左側の大きな岩壁、南壁を単独クライミングにて挑戦した。


見上げる絶壁にルートを描く、登るルート名はバトルランナー(5.10b)という渋いネーミングがついている
中間地点に待ち受ける大ハングが核心部となる


1ピッチ目を登り終え、2ピッチ目の核心大ハングは汗で湿る手にしっかりとチョークを付けて手足が岩から剥がされないようにムーブを意識しながら乗越した
以前よりも明らかにクライミング技術が向上したと確信できたシーンでした。


ジリジリと照り付ける太陽を浴びながら
約90mの絶壁を登り無事に終了点に着いた。
もう滴るほどの汗だくです


単独登攀に不可欠な登り返しも真面目に登攀したので、延べ180m程の登攀となり、真夏の暑さにさらされて流石に疲労困憊です。



今夜は伊豆の温泉宿で疲れを癒します
部屋は和と洋の融合で趣きがあり、とても居心地の良いお部屋でした
贅沢にひとりで過ごすのには勿体無いくらいです


夕食は伊豆の海鮮を堪能
金目鯛の脂の甘さには驚かされました
今が旬のようですね


深海魚のゴソは初体験
あっさりとして程よい歯ごたえのある旨い魚でした


翌日は伊豆の修善寺観光に行きました





カメラ片手にひとりぶらぶら竹林の小径を歩く
ひとり観光もなかなか乙なものですよ。


城山から望む伊豆の町並みは絶景でした。


HARNESS
ARC’TERYX -AR-395a-
ROPE
Edelrid -swift protect Pro Dry-
8.9mm 60m
SHOSE
LA SPORTIVA -TC PRO-
UNPARALLEL -REGULUS-











2023.5 巨大テーマパーク

2023-06-13 17:40:00 | Mountain

クライミングの聖地、長野県小川山
五月晴れの空に峻厳な岩峰群が周囲に広がり
その風景はまさにクライマー達のテーマパークそのもの。
小川山の山麓にある廻り目平キャンプ場で
一泊二日のクライミングを楽しんできました。



ルート名はイレギュラー
今回の最高グレード10dのフェイス壁
前日の雨で半乾きの壁を登り切り
尖った先端からの景色は絶景でした






巨大過ぎるテーマパークを丸二日間堪能して
へとへとになるほど楽しみました。
夕食のステーキは見た目は上出来
味はまあまあ、しかしゴムのように固かった...。


青空に向かってクラックを登る相方
絵になるなぁ。


HARNESS
ARC’TERYX -AR-395a-
ROPE
Edelrid -swift protect Pro Dry-
8.9mm 50m
SHOSE
LA SPORTIVA -TC PRO-
UNPARALLEL -REGULUS-







2023.5 息子と山

2023-05-13 13:49:00 | Mountain

新緑の森に奏でる小鳥の囀りが美しく
みずみずしい山の香りを感じながら
息子と歩いた春のくじゅう連山
ミヤマキリシマの季節にはまだまだ早いが
大船山へ登り坊ガツルでテント泊を楽しんできました


大船山山頂より御池を望む


大船山山頂からの絶景
坊ガツルや九重の山々が一望できます



大きな三俣山と小さなテント



こうして二人きりで山を登るのは初めてだった
どこか新鮮さを感じた
県外の国立大学で医学の道を歩み
年生となった彼
自分で抱いた夢を形にするために
幼い頃から並々ならぬ努力をしていた
まったく誰に似たんだか...

今日は狭いテントで久しぶりに肩を並べて
たくさん話し、たくさん笑った
山が与えてくれた親子水入らずの素敵なひと時を過ごしました


また行こうね。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO



2023.2.26 最後の挑戦

2023-03-13 07:18:00 | Mountain

今シーズンの目標
八ヶ岳三大氷瀑のリード完全登攀
南沢大滝、摩利支天大滝を完登して
残すところあと一つ大同心大滝に挑戦です。


今回はクライミング人生初となるパートナー付きです。二時間ほどのアプローチも盛り上がる雑談に花を咲かせあっという間の到着となりました
初めてお目にする大迫力の大同心大滝を前に二人とも大興奮


興奮冷めやらぬまま大同心大滝に取り付きリードを開始した。今日は寒波の影響で想像以上に氷は固く、アイススクリューの入りが悪い、食い込んでもねじ込みの抵抗が大きく時間が掛かった
ここで焦ってしまえば挑戦は失敗に終わることは分かっている。気持ちを落ち着かせリラックスして丁寧に登った。
滝の落ち口を越え氷瀑の上部に立った。
パートナーによる安心感のあるビレイのお陰で快適に完登することが出来ました。


その後はトップロープを張りお互いで楽しみ
パートナーの勇姿を激写しました


雪煙に飲み込まれるパートナー、下から見るとかっこよかったけど本人は次々と流れてくるスノーシャワーに耐えるのが必死だったようです。




今日は一日中快晴の下、沢山遊び、沢山話し、沢山笑いとても素敵なアイスクライミングとなりました。

以前から抱いていた三大大滝のリード完全登攀という“夢”はいつしか“目標”へと変わり、そして今日達成した。

そしてこの達成が通過点となり
終わりなき挑戦は続くことでしょう。


HARNESS
ARC’TERYX -AR-395a-
ROPE
Edelrid -swift protect Pro Dry-
8.9mm 60m
SHOSE
LA SPORTIVA -NEPAL CUBE GTX-
CRAMPON 
PETZL -DART-
ICE AX
PETZL -NOMIC-




2023.2.24 摩利支天大滝

2023-03-12 09:54:00 | Mountain

気づけば3月も半ば
厳しい冬山もそろそろ終わりを迎える頃で
雪山は残雪期へと変わる。


今季の冬はアイスクライミングに打ち込みすぎてアルパインらしい厳冬の雪山にはあまり行けていない
アイスクライミングに魅了されて2シーズン目の今
自分の中で目標を立ていた
八ヶ岳連峰の三大氷瀑である
南沢大滝、摩利支天大滝、大同心大滝をリードにて完全登攀をする事である



南沢大滝は前に完全登攀を成し遂げたので残すは二つ
そして今日、昨シーズンは全く歯が立たなかった摩利支天大滝に挑戦した


軽くウォーミングアップを行い
摩利支天大滝にアックスを打ち込んだ
朝一の氷は固く脆い、打ち込む場所が悪いと大きく氷が剥がれ落ちるので見極めが重要となる


垂直に立った氷の壁に支点となるアイススクリューを打ち込む作業は至難の技で、高さと墜落の恐怖心からなる無駄な力みによる腕のパンプも、今までの練習の成果によってメンタル力と腕力の強化が実感できるほど向上していた
昨年の摩利支天大滝で振り落とされまくった事が懐かしく感じました


貸し切りの摩利支天大滝にて
無事に完全登攀をする事が出来ました。


その後はアクロバティックなラインで沢山遊び楽しみました。



その日の午後の事
2名の方がこの大滝に訪れた
私はその方達にラインを譲って交代した
そのパーティのリードが始まり数分後
ズドンっという音が滝に響いた
私は慌てて近寄った
どうも2ピン目の支点を越えた辺りでアックスが氷からすっぽ抜け4m程の高さから本人はホールしたようだ。
しかも運悪くロープにテンションが掛かる前に下部のコンクリートの様に固い氷盤に足からグランドホールしてしまい両足首から下ががあり得ない方向に向いていました。
被災者は両足首骨折の疑いで歩行不可能
幸い電波の届く所で救助要請を行い、薄暗くなりかけた3時間半後に8名の救助隊が駆け付けてくれた
救助方法は被災者を背負って急勾配の雪面や小滝をロワーダウンで下山していました
私も何か力になればと思いましたが救助隊が逞し過ぎて出る隙は無く被災者のザックだけをひたすら赤岳山荘まで運びました。
救助から4時間後無事に下山、その後は受け入れ先の病院も決まり一安心となりました。

今回の墜落事故を目の当たりにして
改めて自分を見つめ直す機会となり身を引き締めねばと強く感じました。

早いご回復をお祈りしております。

HARNESS
ARC’TERYX -AR-395a-
ROPE
Edelrid -swift protect Pro Dry-
8.9mm 60m
SHOSE
LA SPORTIVA -NEPAL CUBE GTX-
CRAMPON 
PETZL -DART-
ICE AX
PETZL -NOMIC-