R.Life

The fishing is life itself !

2022.3.26 早春の渓

2022-03-27 17:28:00 | Trout

釣り竿を握りしめて山梨の林道をゆく
渓流沿いに咲く檀香梅の黄色い花が
早春の渓流を彩っていた


歩き始めて一時間
目的地の源流域に入渓


冬の寂しい風景がまだ残る冷たい流れから
眩い岩魚が出てくれた




渇水気味の淵には
沢山の渓魚がゆらゆらと泳ぐ
水はまだまだ冷たく
早春の源流域での釣りは一筋縄とはいかない
ゆえに一尾の価値は何ものにも代えがたい


少し渓を下ると
美しいヤマメにも出会えた


後に春の嵐が落ち葉を舞いあげ
水面に乗っかり水中に舞い流れる
これでは釣りにならないので納竿にした


冬ごもりしていた生き物たちが目覚める
春の深まりを待つばかり。


-Trout Tackle-
Rod : Anglo&company
BORON+Paragon Graphite PR493custom
Reel : ABU Cardinal 3XBII
Line : VARIVAS SUPER TROUT advance Double Cross PE ×8
Landing net : mouwood

2022.3.17 名車 YAMAHA DT-1

2022-03-19 08:54:00 | Bike

すっかり春の陽気になりました
このところの暖かさで
遅れ気味だった開花の花々が
一気に咲きはじめたのではないでしょうか

桜咲く田舎風景に映える一台のバイク
1968年製のビンテージバイク
ヤマハ DT-1 輸出用初期型
日本のトレール車の礎を築き上げた
古き良き時代の名車
そんな大変貴重な一台と縁があって出会いました



54歳の大先輩にまたがり
福岡の田舎道を駆けまわる


方向指示器の無い時代の代物なので
手信号にての右左折となります



またひとつ宝物が出来ました。


-bike-
YAMAHA DT-1 


2022.2.25 山旅 冬から春へ

2022-03-03 10:28:00 | Mountain

風のない穏やかな朝
テントから顔を出すと三日月と阿弥陀岳が
淡い藍色の空に浮かんでいた


日の出とともにジョウゴ沢へと向かった
沢に入るとすぐに小さな氷瀑F2に出会う
左側のラインをフリーで越える
この滝を越えるとトレースは無くなっていた
これより先はしばらく人が入っていないようだ
積雪は多く吹き溜まりにはまると
胸まですっぽり落ちる


雪をかき分け一歩ずつ
真っ白な深い谷に
新しい軌跡を残しながら前へと進んだ


谷を振り返ると
阿弥陀岳の堂々たる姿が励みとなった


深いゴルジュを抜けると
時が止まっているかのように凍り付いた
乙女の滝がある
ここはスルーして先へと進んだ


続いてはナイアガラの滝
ちょっと名前負けしてるような気がするが
覆い被さるように凍った氷柱は
登れる気がしないので
右側のラインを越えた


アイスモンスターのような滝は
自然が作り出した不思議な芸術品である


ジョウゴ沢最後の氷瀑
本谷大滝
情報によると滝の高さは25mですが
実際には5mもありません
今年は積雪が多く大滝の殆どが
雪の中に埋まっていました


大滝を抜けると後は硫黄岳山頂に向けて
ひたすら急登を直登する
見上げる稜線は近いようで遠かった
稜線上の岩のテラスで腰をおろす
胸一杯に深呼吸をしてこの絶景を瞳に映す
やっぱり八ヶ岳は最高だ!っと改めて
感じる瞬間である


標高2760m硫黄岳に到着
何度目の登頂かわからないが
これ程晴れ渡る空の硫黄岳は初めてかもしれない


自然の力強さを感じる爆裂火口


先月訪れた東・西天狗岳も見渡せます


手前には諏訪湖
彼方には真っ白な穂高連峰や乗鞍岳も美しい


威厳に満ちた八ヶ岳最高峰の赤岳
ずっと見ていたい風景が大パノラマに広がる


稜線上の風は穏やかで
陽の光は暖かく
厳冬の八ヶ岳もそろそろ終わりを告げるころ


夜空にも春の足音が
冬の間地平線に隠れていた北斗七星も
いつしか北の空に昇って輝いていました
星ふる夜空にカメラをかたむけて
今夜はちょっぴり夜ふかしをしました
明日はのんびり下山ですから


翌朝は心地よい目覚めに温かい珈琲と
熱々なスープをつくりマイペースで下山しました
森の中は樹々に積もった雪が溶け落ちる音と
小鳥達のさえずりが響き
春の足音が日増しに大きくなり
風も春っぽい匂いが漂っていました。


季節の交差点
厳冬八ヶ岳よ、また来年。


HARNESS
ARC’TERYX -AR-395a-
ROPE
Edelrid -swift protect Pro Dry-
8.9mm 50m
SHOSE
LA SPORTIVA -NEPAL CUBE GTX-
CRAMPON
PETZL -DART-
ICE AX
PETZL -QUARK-



2022.2.24 山旅 八ヶ岳

2022-03-01 11:16:00 | Mountain

足繁く通う八ヶ岳
季節を問わず様々な自分の登山スタイルで愉しめて、沢山の魅力が凝縮された懐深い山々
その八ヶ岳に今日もひとり自分は居た
二泊三日の山の旅


一日目は南沢でアイスクライミングで凍りついた滝に力尽きるまでへばりつく、二日目はジョウゴ沢にてアイスクライミングを楽しみながら硫黄岳のピークを目指すアイストレッキング、そして最終日の三日目は目覚ましオフでひたすら寝てのんびりと下山...と言った、なんとも贅沢な休日の使い方だ


二月も後半に差し掛かり、都会の空気は一気に春めいた気がする、街でのダウンジャケットは少し暑さを感じるさせる程になった
一方、標高2000mを超える八ヶ岳の山深いところでは日中でもー10℃以下になる事がしばし、完全防寒しても身を切るような厳しい寒さがまだまだ続く
南八ヶ岳の南沢小滝の氷瀑に着いた
今朝も絶好調に寒い、鼻水が垂れているのかどうだか感覚が麻痺するほどに寒い
高さは6、7m程で初心者の自分には丁度いい傾斜と高さでした


続いて南沢大滝
小滝と比べてスケールが違います
高さは30mほど、後半の垂直の氷壁には足がすくんだ


小滝で無駄に体力を消耗しすぎて
休憩を挟み非力な腕を必死に振りかざしカチコチな氷の壁にアックスを撃ち込んだ


日も少しずつ傾き始め、今宵の宿場へと登った
道中のザックが異常に重たく感じる
25キロ程と重いのは承知の上だが
ヘロヘロの体力には足取りが重く目的地が遠くに感じた
真っ白な行者小屋を通過して赤岳鉱泉へと向かう




今日の宿は雪に紛れてテント泊
冬を存分に味わえるリゾートホテルの完成
赤岳鉱泉のテン場にて幕営した



アーベントロートに染まる八ヶ岳の峰々
最高のロケーションに包まれて
暖かいご飯を作り
暖かいシュラフに包まり
陽が暮れて星が主役になる頃には
すやすやと眠りに落ちていました

深夜は寒くて度々目が覚めてしまいましたが...