R.Life

The fishing is life itself !

2020.11.22 NEW TENT

2020-11-26 16:55:00 | Mountain

真っ暗な車内にアラームが響いた
今日はいつも以上に寝起きが良い
前泊で停めた赤岳山荘の駐車場はとても暗く
静かな夜だった

真っ暗な山道はキラキラと輝く氷の結晶の輝きと
夜空には満点の星空が何処までも輝いて
自然のイルミネーションが美しかった



夜空が白めいた頃に赤岳鉱泉に着いた
今日はここにテントを張るつもりだったが
予定よりも早く着いてしまい
この先の行者小屋まで向かった


暫く樹林帯を歩くと阿弥陀岳が顔を覗かせる
見晴らしの良い開けた所にひっそりと佇む
行者小屋に辿り着く
今季の小屋の営業は終了したがテント泊は可能だ
テントは10張程張ってあったが
自分好みの場所に張ることができた



今日は新しいテントを用意しました
4シーズン対応したスウェーデン発祥の
HILLEBERG-SOULO-
以前まで使用していたMSRは3シーズン対応で
寒さの限界を感じたため購入に至りました


今回の山行ルートは
行者小屋から文三郎尾根を登り
八ヶ岳連峰最高峰の赤岳に登頂して
横岳から硫黄岳をピークハントして
赤岳鉱泉に下り行者小屋に戻る
八ヶ岳主峰周回コースにした


文三郎尾根分岐から見上げる赤岳は
鋭い岩峰が荒々しくクールで格好が良い



標高2899m八ヶ岳連峰主峰の赤岳登頂
今回で二度目の登頂で
1回目は厳冬期そして今回
澄みきった八ヶ岳ブルーの美しい空ですが
断続的に冷たい強風が吹きつけて
直ぐに体温が奪われます



山頂から見える阿弥陀岳も美しい


ここから険しい岩陵を歩き
横岳から硫黄岳に向けて進みます




標高2829m横岳山頂に到着
この頃から西側から流れてきた
ガスに覆われて視界が悪くなってきました




硫黄岳山頂も次から次へと押し寄せるガスに
覆われてゆき
吹き付ける風の威力もさらに強くなり
真っ直ぐ歩くのが困難でした


標高2760mガスガスの硫黄岳に到着
次はテン場の行者小屋へと下ります



無事にテン場へと戻り
風が遮られた暖かなテントの中で
ぬくぬくのご飯を食べて
夕暮れとともに眠りに落ちた





深夜3時のアラームとともに
霙がテントを叩きつける音で目覚めた
二日目の朝は
阿弥陀岳山頂で御来光を迎えるつもりだったが
テントの外はガスに覆われて視界がゼロ
再び暖かなシュラフに潜り込み
夢の中で御来光を迎えた


下山は北沢から下り
霧の霞む苔むした静寂の原生の森に
もののけのこだまでも居そうな雰囲気で美しく
とても幻想的でした




約12時間の安眠を与えてくれた
ヒルバーグのテント
設営撤収がとにかく早く
室内や前室も狭さストレスを感じる事もなく
強度耐久性にも安心感があり
細かな機能性も高く
快適に過ごせるテントでした。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO


2020.11.13 西穂高岳

2020-11-17 19:34:00 | Mountain

しんと冷えた上高地の朝
冬枯れの森を霧氷で白く染めていた

森の熊もそろそろ寝床につく頃でしょうが
人気の無い静かな森に
熊鈴の音が高く響いた


薄っすらと積った雪の上に残る
動物の足跡を辿りながら
山道を西穂高岳に向けて登った


上高地の登山口を出発して
2時間を経て西穂山荘に着いた
山荘までの登山道は水平距離は短いが
高低差850m程あるため
心臓破りの急登が続き
汗だくになる程身体を温めてくれた
今日はこの西穂山荘で一泊お世話になります


山荘で受付けを済ませて西穂高岳へと向かった
雪山を想定した装備を準備していたが
日当たりの良い山肌と稜線は雪が溶けて
夏山の道のようになっていました


西穂高岳独標に到着
この先からはヘルメットを被り
西穂高岳主峰へと歩みを進みます



ピラミッドピーク辺りから雪が目立つようになり
チェーンスパイクを装着して
カリカリに凍った雪の上を歩いた



紺碧の青空に聳え立つ
西穂高岳主峰のピークが見えてきました
基本の三点支持を忘れず慌てずに登ります

 
北アルプス西穂高岳主峰2909m
登頂成功


山頂からは
目の前に聳り立つジャンダルム
その奥に奥穂高岳
その稜線で結ばれた前穂高岳
左側には涸沢岳
錚々たる山々が目の前に広がり壮観です


槍ヶ岳、双六岳方面の山々も一望できます


貸切りのピークで温かな紅茶で身体を暖めて
山荘へと下った


暖かな山荘は冬季に入り本館は閉め
別館のみの営業をしていました


夕暮れ時は山荘からすぐの丸山で
日の入りを迎える事にした



16:50日の入り




夕食は信州名物の山賊焼
衣と皮がパリッと中の鶏肉は柔らかジューシー
そして、具沢山な豚汁に少し固めの大盛りご飯
あまりの美味しさに
二回も豚汁とご飯のお代わりをしてしまいました


凛と冷えた風音の無い静かな夜空には
満点の星空が広がっていました


翌朝、五時に山荘を出て
暗がりの穂高岳独標に向かった

夜と朝の狭間に浮かぶ三日月がとても幻想的です


雲海に浮かぶ峰々の風景が
なんだか夢心地でした


6:25ご来光
長い長い夜が明けました






朝の光を沢山浴びて上高地へと下山しました
帰路に白骨温泉で疲れを癒し
今回の旅を締めくくった。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO


2020.11.1 女王の風格

2020-11-06 18:10:00 | Mountain

二日目の朝

夜明け前の気温は-8度と凍てつくほど寒かった
着ぐるみのように着込んで御来光を迎え


新鮮な朝の光が山々を照らして
ほんのりと紅く染めていました
冷気に包まれた中に届く朝日は
とても暖かかった


今日はのんびりな行程で
来た道を戻り燕山荘のテン場にテントを張り
燕岳に目指します


これからの冬山に向けて新調した55Lのザック
登山口の駐車場でザックの重さを計量した際は
カメラ機材含めて18キロ超でした
一応ウルトラライトを目指しているつもりですが
防寒類を詰め込むとどうしても重くなってしまう



雄大な山々を眺めながら燕山荘に着いた
白く美しいアルプスの女王と呼ばれる燕岳と
燕山荘が絵画のように美しく心を奪われます




花崗岩からなる標高2763m燕岳山頂に到着





夕焼けに染まった燕岳が
その女王の麗しい姿を見せていた



キラキラと街の灯りが揺らめき輝く
綺麗な夜でした

三日目は夜が明ける前に下りはじめ
予報通りの天候となり
雪から次第に雨へと変わった


静かに眠る燕
優美な姿に惚れ惚れとする。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO



2020.10.31 冬へ

2020-11-04 21:21:00 | Mountain

都心の街路樹の葉も少しずつ色づき始め
秋が深まるにつれて
人里まで降りてきたようです。

鮮やかに彩る安曇野の山麓の道を走らせ
登るにつれて弱まる紅葉
車を停めた中房登山口の気温は-2度
冬支度を終えた樹々の足元には
秋の名残が広がっていた

今日の登山は
北アルプス三大急登の合戦尾根を登り
燕山荘を越え表銀座を歩き
大天井岳に向かいます
日帰りでも可能なコースですが
今日は存分に...いや今日も存分に
自然を愉しむために
二泊三日の山行で行ってきました


落ち葉の絨毯の上を歩きながら山頂を目指し
合戦小屋の辺りから積雪と凍結があり
チェーンスパイクを装着した

明日テントを張る燕山荘を越えると
冬景色の穂高連峰が望める表銀座を歩きます
雲ひとつない抜けるような蒼空が
足取りを軽やかにしてくれます


稜線の先に見える大きな山が
今日の目的地である大天井岳です



花崗岩の稜線の彼方に見える燕山荘
ずいぶん歩いてきました


最後の登りのようです
近くで見上げると大きな壁が
天高くそびえています


今日のテン場の天井荘に到着
テン場には前泊からのテントが一張りだけで
ほぼノンストップで歩いたため
最高な眺望の場所に張ることができました



絶景を眺めながらカップラーメンをすすり
一息ついて山小屋裏の大天井岳山頂を目指します


標高2922mの大天井岳頂上に到達
それでは頂から望む絶景をご覧ください


以前に登った常念岳や蝶野岳からその先まで
綺麗に見えます


美しい表銀座の稜線を歩いてきました
遠くに雪を纏った立山や剱岳が見渡せます


槍ヶ岳も大迫力です


涸沢や穂高の山々もかなり寒そうです


そして今日のテントからの眺めは
穂高連峰が一望できる
最高のストーンデッキです


夕暮れ時になると山肌を優しく照らし
優美さをたたえている







夜の帳の中に浮かぶテントの灯りが
とても幻想的でした。


後半へ続く...

camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO