先週の八ヶ岳中山尾根に続き
今週は八ヶ岳に聳り立つシンボリックな存在の岩峰、大同心と小同心の登攀に挑戦しました
今日は赤岳鉱泉にて一泊二日のテント泊
三連休明けの平日とあって閑散としています
自分好みの一等地にテントを設営していざ岩峰へ
急登の大同心稜をたどって
大同心基部よりトラバースして奥に写る岩峰
小同心へアプローチします
小同心クラック取り付き点に到着
今日もクライマーの姿は無く貸切りです
ギアを入念に確認して、カメラはザックに仕舞い
ソロクライミング開始
1ピッチ目終了点
豊富なホールドに明瞭なライン
楽しいクライミングで登れます
2ピッチ目は体がすっぽり入るチムニーを青空に向かって越えます
今日は天気が良く最高の絶景が広がります
100mほどの断崖絶壁での懸垂下降はなかなかスリリングでした
険しい絶壁に咲く小さな花
調べによるとオヤマノエンドウという花で
群生で咲くようです
寄り添うように愛らしく咲く二輪の花
決して踏まないように足元注意ですね
小同心の頭に到着
ここが小同心クラックの終了点になります
折角なので横岳山頂まで登る事にした
山頂直下の岩壁は容易に登れます
標高2829m横岳到着
遥かには富士山を望めます
眼下には小同心の頭
そして、その横に聳り立つ岩壁、大同心
次はこの大同心南稜に挑戦です
横岳から大同心ルンゼをクライムダウンで下り
写真中央下に小さく写る人の場所から大同心南稜に取り付きます
写真の人は登らずに下山したので
またしても貸切りのクライミングとなった
阿弥陀岳を望む最高のロケーションで
高度感も抜群です
トサカ岩からリッジを渡り大同心ドームの基部が大同心南稜の終了点となるが、好奇心旺盛な私が目の前に屹立する大同心ドームを素通りできるはずもなく、核心部の大同心ドームに取り付いた...
...が、垂直に伸びる壁の二つ目の最後のハングが乗越せずに終了...
ハングのボルト間隔が広く中間支点に届かず、ソロシステムでロープの流れが悪くなり、小さなホールドの石が抜け落ちるのではないかという不安感に駆られ完登できず敗退しました
悔しくも大同心の頭を目の前にして懸垂下降した
理由はクライミング技術の未熟さです
名残を惜しむ思い出で大同心ルンゼ降る
登攀した大同心南稜上部がよく見える
大同心南稜は完登出来たので良しとしよう...と開き直った瞬間である
テン場に戻り
赤岳鉱泉の熱々の温泉に浸り
小同心、大同心の岩峰を眺めながら
のんびりと夕食を楽しみました
今宵は中秋の名月
煌々と輝く美しい月で心が洗われて
清々しい夜のひとときでした
翌日は雲の多い朝で天気も下り坂の予報なので
渓流沿いに紅葉した秋の風景を楽しみながら下山した
下山後、柳川の北沢にイワナを求めて入渓したが魚影すら確認できなかった
今年の豪雨災害は魚達にも大きな影響を与えたのかもしれない。少し心配である
待ってろよ大同心雲稜ルート。
山での遊び方は無限大だ。
camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIIlens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO