R.Life

The fishing is life itself !

2021.6.25 銀山湖に夢を追って

2021-06-29 00:16:00 | Trout

福島、新潟の両県にまたがる秘境
奥只見湖」又の名を「銀山湖」
江戸時代には銀が採掘されていたことから銀山湖とも呼ばれるようになったみたいです
どちらが正式名称か分からないが
釣り人の間では銀山湖と呼ぶ方が多い
名前の響きは銀山湖の方が秘境感はあるししっくりくる。


その秘境銀山湖での一泊二日の釣りの旅

朝一、ポイントの状況は分からないまま北ノ又川が注ぐバックウォーターに入ったが不発に終わった


それから湖に注ぐ大小様々な流入河川のバックウォーター付近を探りながらポイントを叩く
さすが秘境の地だけに、まだまだ雪渓が残ります


数ヵ所目にして漸く魚の反応
湖脇の大きな淵のよどみから出てきた29cmのイワナだった
渓流からすると納得のサイズだがここは銀山湖
ショアからも60cmオーバーも夢ではない聖地
尺程の魚はまだまだ子供だ


バックウォーターから離れた静かな湖
ここではそこそこのサイズのイワナが追尾してきたがピックアップまでの距離が足りず見切られてしまった


穴の中からこんにちは
蛇のサイズもスケール違い
自分の身長を超すんじゃないかと思わせるほどの太い胴周りのアオダイショウ
流石にこの顔で睨まれると驚きました
棒でツンツンしたら穴へ帰って行かれました


銀山湖の只見川本流が注ぐバックウォーター付近
雰囲気は十分に感じられる


湖に流れ込む本流の強い流れが大岩にぶつかり、えぐり取られて出来た大きな深みへ流れに逆らわずミノーを流し込むと
弛んだラインが一筋にピンと張りロッドを曲げた
ドラグを出しながら湖へと走る魚をいなし
くねり回るイワナを慎重にネットイン


まずまずのサイズが出てくれました
湖の魚にしては少し痩せ型の42cmのイワナ
この魚も大イワナとは言えないが、自分にとっては満足の一尾となった


その後、湖では音沙汰無く
渓流側に入ると鮮やかなウグイが数匹釣れた



突然のゲリラ豪雨に見舞われ早目の納竿にした
今晩の宿は奥只見銀山平の温泉宿
湖山荘にお世話になった


部屋は畳の薫が落ち着く10畳ほどの広いお部屋
広縁からの眺望は良い眺めです


この写真は先週の尾瀬ヶ原に行った際も一泊お世話になった時の風景です
今回も同じ部屋に泊めさせていただきました
美しい渓流が流れ、溢れる緑の先には残雪の越後駒ヶ岳が望めます


そして本日はゲリラ豪雨で荒れた表情を見せていますが、雨音と渓流の轟音、身体の真まで響く雷鳴を聞きながら部屋でのんびりするのも、また乙なものです


温泉は源泉かけ流しの露天風呂が最高でした


気になる夕食は、釣り人の記録が沢山残された広間で郷土料理と山の幸のおもてなし
味は言うまでもないが、漫画「美味しんぼ」に登場してもおかしくないほど舌が唸る



二日目最終日は湖山荘の貸しボートにての釣り
エンジン付きボートと言いたいものの、船舶免許が無いため手漕ぎボートを借りた


手漕ぎボートのため移動距離に限度があるので、結局は近場のポイントを漕ぎ周り、朝イチに尺程のイワナをランディング直前でバラしてしまい、結果釣果は得られませんでした
いやウグイは釣れました...



銀山湖の大岩魚との出逢いを求めて
また夢を追って秘境の地に立ちます。


-Trout Tackle-
Rod : TENRYU Rays RZ65ML
Reel : SIMANO STELLA C3000MHG
Line : VARIVAS SUPER TROUT advance MaxPower PE X8
Landing net : Angler’s Republic LN60


2021.6.20 遥かな尾瀬

2021-06-26 21:38:00 | Mountain

どんより雲に隠れた燧ヶ岳を越えて
高層湿原の初夏の尾瀬ヶ原に咲く
可憐な花を見に行きました


先日の雨による、ぬかるみの悪路を登り
ひんやりと涼しい雪渓を行く
かなり真新しい熊さんの足跡が残っていました
鉢合わせにならなくて良かった




標高2356mの燧ヶ岳山頂に着いた
この燧ヶ岳は東北地方最高峰であり
日本百名山のひとつです
残念ながら絶景はガスガスで今回はお預けです
内心、熊さんが山頂に居ないかとハラハラしましたが、熊も人も誰も居ない静かな山頂でした


天気が良ければ、眼下に広大な尾瀬ヶ原が広がり
その先に至仏山がドンと聳えてるはずですが...
少し待ちましたが霧雨まで降ってきたので尾瀬ヶ原に向けて下ることにしました


山頂から2時間ほど下り燧ヶ岳山麓に
お洒落な山小屋が6軒建ち並んでいます
小さな町のようで風情があって良い雰囲気です
ここから尾瀬ヶ原に入って行きます
どんな花が咲いているのか楽しみです


木道を進み、登ってきた燧ヶ岳を振り返ります
山半分はまだ霧の中


木道の足元にはふわふわのワタスゲが沢山咲き
風に揺られて気持ち良さそう


一際背の高いコバイケイソウ


尾瀬と言えばミズバショウですね
時期はもう過ぎていましたが、辛うじて花が残っていました


雨粒を乗せたヒメシャクナゲ


林の木陰で直立したマムシグサ


鮮やかな赤色のレンゲツツジ


釣り鐘のような花のウラジロヨウラク


黄色の花が目立つリュウキンカ


尾瀬と燧ヶ岳


水辺に咲くミツガシワ


これからが見頃のニッコウキスゲ


霧も少しずつ晴れはじめ
木道の先には至仏山が見えてきました


人気の花タテヤマリンドウ
雨が降ると蕾の状態になり、晴れると爽やかなブルーの花が開きます
眺めるだけで清々しい気持ちになります


綺麗なピンク色のイワカガミと
白く可愛いチングルマ


午後になると至仏山の山頂まで見えてきました
改めて見ると
どこまでも続く木道と、果てしなく広がる尾瀬のスケールに感動します


帰り際には登ってきた燧ヶ岳が綺麗に見えました


ミズバショウの花が咲いている
遥かな尾瀬 遠い空
歌「夏の思い出」を口ずさみながら
可憐に咲いた花々や広大な尾瀬を満喫できました。


これから梅雨が明け、尾瀬に夏が到来する8月
短い夏に咲き競う花々で溢れ
命の輝きに満ちた尾瀬に
夏の思い出を作りにまた来よう。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO




2021.6.19 恵の雨

2021-06-22 23:35:00 | Trout

梅雨前線は日本の南に停滞して
梅雨らしい長雨は何処へ行ったのやら
本日は久しぶりの本降りの雨となりましたが
低気圧の影響の降雨で梅雨空は続かない

なにわともあれ、久しぶりの本降りの雨に
源流の岩魚達の高活性に期待して
福島県檜枝岐村を流れる伊南川支流の源流域に入渓した


山深い谷を流れる源流は潤いに満ちて
水量や濁りも丁度良く
岩魚を狙うにはベストコンディション
釣り人にとっては雨に打たれて少し寒く過酷であるが、魚との出会いに胸が高まる


山深い源流域では、雪代の影響でしょうか
ウェーダー越しに伝わる水はまだまだ冷たい

白泡が途切れた反転流の岩陰にスッとミノーを送り込み、軽くミノーを踊らせると、直ぐにドラグサウンドが奏でる
パープルに輝く美しいイワナが踊り出てくれた
正にセオリー通りに反応してくれた一尾


同じポイントで次から次へと出てくるイワナ
サイズも25cm前後の個体が多く元気一杯だ




笹濁りの流れで、魚のチェイスはあまり見えませんが、全体的に高活性高反応で中々先へ進めません



最終的にこの堰堤で完全に足が止まってしまった
幸運にも数え切れない程のイワナと出会うことができ、尺イワナも釣れてくれたので、これ以上に深追いせず、この堰堤を最後に脱渓することにした


水面直下で身体を半分出しながらミノーを捕らえてくれた31cmの尺岩魚



美しい魚達の写真を撮りながら
ゆっくりじっくりと釣り上がること3時間
沢山の岩魚達と戯れて夢中でしたが
気付けば400m程しか進んでいませんでした。
たまにはこう言う贅沢な釣りがあると
面白いですね。
雨に感謝。


-Trout Tackle-
Rod : Anglo&company
BORON+Paragon Graphite PR493custom
Reel : ABU Cardinal 3XBII
Line : VARIVAS SUPER TROUT advance Double Cross PE ×8
Landing net : mouwood


2021.6.12 初夏の奥日光

2021-06-15 19:44:00 | Trout

奥日光の初夏を彩るクリンソウ

鮮やかなピンク色で咲き誇るクリンソウがそよ風に揺られてほのぼのとした風景が広がります


標高の高い奥日光の初夏は、
花や緑の香りを沢山含んだサラリとした空気に、日も柔らかく快適な気温で気持ちの良い季節です。
厳しい冬を乗り越えて、奥日光は生命感に溢れています。


早朝はいつものように釣券渋滞に揉まれ
初夏の中禅寺湖で釣りをしました


ハルゼミの合唱が響く昼下がり
丸々としたフナがスレ掛かりで釣れました
中禅寺湖の釣りでは、かなりレアな魚ではないでしょうか?スレですが...


お目当てのレイクトラウトは
朝の地合いにしっかりとネットイン


ざっくり計測の50センチほどのレイクトラウト
サイズはともあれ
何度見ても格好いい魚だ


今日は早々に切り上げて
帰路の蕎麦屋に立ち寄り、喉越しの良い、香り高き蕎麦に舌鼓を打った。



-Trout Tackle-
Rod : CASKET
TRIUMPH / TRB77HS custom
Reel : SIMANO STELLA C3000MHG
Line : VARIVAS SUPER TROUT advance MaxPower PE X8
Landing net : WISECUSTOM 80straight


2021.6.5 鹿島槍ヶ岳

2021-06-11 12:22:00 | Mountain

雲を越えて

青い空へと続く道を行く


冬の名残を残した山肌の尾根を歩き

先ずはあの頂へ


ちらほらと高山植物の花も咲きはじめ
可憐に咲く小さな花に心が和みます
高山にもようやく春が訪れたようです


北アルプス後立山連峰
爺ヶ岳南峰 標高2660m


爺ヶ岳山頂から鹿島槍ヶ岳に続く
美しい稜線を辿ります




今日はその稜線の鞍部にある山小屋
冷池山荘まで目指してテント泊をします


現在の小屋泊営業はまだ準備段階で
テン場のみ宿泊可能な冷池山荘
売店は営業中だったのでコーラを頂きました


山小屋から5,6分離れた稜線上にあるテン場
眺望は抜群です


目の前には剱岳から立山連峰の錚々たる山々が
ドンと構える、贅沢にもテン場は自分一人のみで
登山者もいなく人の気配も無い
この絶景を独り占めで今日はここで脚を休めた
ここから先は明日の楽しみにとっておこう



薄雲が広がる静かな夕方


鹿島槍に続く雪面の岡の上から
ひょっこり顔を出して
熱い眼差しで此方を見つめる黒い物体


熊さんがこちらの様子をじっと覗っていました
一分程の見つめ合いが続きましたが
ツキノワグマは森の方に入ってきました
テン場から50mもない距離で見つめられると
少しドキドキしました
熊の居た場所を見に行くとかなり大きな足跡が残されていました


夏至も近づき日没時刻もかなり遅くなってきて
日の入り方角も真西よりも北寄りに位置を変えています
何気なく暮らしている日常では中々気付けない
日々の小さな変化や季節の移ろいは
こうして自然と対峙する事で敏感に感じとれる


そして四季、自然、地球の美しさが
自分の目の前に広がる


山をやっていて良かったと思う瞬間です


東の空から静かに夜が明けはじめた


この景色を眺めながらの朝一の背伸びは
言葉に言い表せないほどの気持ち良さがあります


ストレッチで身体をほぐして
今日はここからコースタイム約2時間の鹿島槍ヶ岳に登頂して、登ってきたルートを戻り下山といった緩い工程


布引山 標高2683m
先に見える頂が鹿島槍ヶ岳です




標高2889m鹿島槍ヶ岳登頂
山頂の気温は0度を少し下回り
6月と言えど朝はまだまだ冷え込みが厳しい


歩いてきた稜線がカーブを描いて鮮明に見えます


五竜白馬方面の稜線も雪解けが進み
夏道のようになっています


遠くには槍ヶ岳も望める大パノラマの
山岳風景を満喫して鹿島槍ヶ岳を後にした。


心に深く残る絶景のロケーションでした。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO