日本三大急登の一つ
甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根に挑戦
麓から山頂までの標高差約2200mの急登
長い登山道には多くの祠や剣があり古来からの
信仰の道であったことを物語っていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/1b/7ba7ede4e02e4cece0dfe042f71b7e77.jpg?1582601228)
標高770mにある甲斐駒ヶ岳神社の登山口から
黒戸尾根登山道の7合目にある
七丈小屋にて一泊して
翌朝、甲斐駒ヶ岳山頂へアタックといった
二日間の山行です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/82/b043aa512e93822552d5592425be7315.jpg?1582601228)
天候は晴れ、しかし
日本海側に発達した低気圧の影響で
全国的に強風となり春の嵐となりました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/d6/99403b9b06338af732b100fee10eafdd.jpg?1582602872)
昨夜に降った雪が5合目辺りから雪化粧となり
その先からの樹林帯を抜ける爆風が
雪煙をたてて新雪を撒き散らしていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/86/2bb8d811671a35eb86919d425c33a894.jpg?1582601228)
数多くの梯子や鎖場の岩壁や急登をひたすら
登ること約6時間
標高約2400mにある「七丈小屋」に到着です
下山者の方に伺うと
山頂付近では風速30m超えの爆風で
8合目付近で撤退を余儀無くされたみたいです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/82/136d2bff460f1eea9c1d51a42cf72c3b.jpg?1582601228)
山小屋には母家の第一小屋と
離れの第二小屋があり
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/36/90fea9407957beffe852c002e3f5ea4b.jpg?1582618667)
私が案内された第二小屋は
20名程の収容でロフトにも数名寝れそうでした
本日は三連休ともあって満員御礼で
肩を寄り添って一夜を明かしました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/15/38e0da880ad5910a4734875335541f64.jpg?1582601232)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/38/28e042b529acbea7dab733cb846bfd88.jpg?1582601232)
山行2日目
am4:00
小さな山小屋に明かりが灯った
夜空には星が輝き風もかなり治ったようです
ひとつ屋根の下の思いは甲斐駒ヶ岳登頂
皆熱い思いを胸に秘め万全の装備を整えて
各々頂へと向かいました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/08/50cc57d7ff4f3fbcb60197225500c5c4.jpg?1582619936)
8合目までの直登は
思った以上に新雪が深く柔らかく
アイゼンが効きづらく体力だけが奪われ
寝起き直ぐの体力には応えます
東の空にはマジックアワーに染まる
美しい空が広がっていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/06/5d2ff412a0690f6ae31192e8f9231eaa.jpg?1582601232)
八合目御来迎場に到着
ここから核心ゾーンへと入ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/1d/3d355e885fe459f6de4e0a23d4ac7f11.jpg?1582601236)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/ca/496844df9cdbb67c5b2a9943f55a9f14.jpg?1582601235)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/76/b0c61e7e62345bf2a0392d97684e80d2.jpg?1582601513)
モルゲンロートに染まる山頂
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/f8/ec5c1613c724cdcfa4f97f0ab467ce87.jpg?1582601513)
大岩の迂回路のトラバースや
ナイフリッジ上のステップが新雪で緩く
ステップが崩れ落ちる所や
核心部のルンゼの雪壁も雪が柔らかく
ピッケルアイゼンの効きが悪いので
一つ一つの動作を確実慎重に登ります
夏山と違って鎖は雪に埋まってしまい
毎年ここで重大事故が起こっているようで
滑落したら最悪500mくらいは落ちるそうです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/a3/bf1aaf918f8c5e3ac851503c855803a2.jpg?1582601513)
富士山と鳳凰三山と二本剣
ここまで来れば後は体力勝負
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/c5/cf442e4272e658855d87c26118fed6d1.jpg?1582601513)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/c4/af7f30ccb869a2cf561b72027a64443e.jpg?1582601518)
山小屋を出発して約2.5時間
標高2967m甲斐駒ヶ岳登頂成功
頂からは日本アルプス、八ヶ岳、富士山
錚々たる山々が360度連なって一望できます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/68/28b0bd66f6b9a930cf1c37852f3b8baa.jpg?1582601518)
富士山と鳳凰三山
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/83/35c0d5f63e67603881577608f974c785.jpg?1582601517)
八ヶ岳連峰
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/95/23c3406d1c588e74d8a5398b43e02a09.jpg?1582601522)
北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳の南アルプスの山々
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/5a/43d87ac92e346c57fabc6147e679dd4d.jpg?1582601522)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/90/51677bb4a72279dc30d494881d997cf7.jpg?1582601750)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/b4/cdfd20d3ae1e50bf0075ec940b18f62f.jpg?1582601750)
この場から去るのは名残惜しいのですが
これから2200mも下山しないといけない事を
考えるとそうも言ってられません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/76/e5fe6c37100b012f57b9c45791afb61c.jpg?1582628131)
下山時に一番多く発生する滑落事故
慌てずに手足元を十分注意しながら
6時間を経て無事に下山することができました
登頂した時よりも下山した時の方が
達成感が湧いたのは自分だけでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/8f/2661340264febc3d63c1d7359f0d3e1d.jpg?1582601750)
この二日間の挑戦で自分の体力や技量を
知ることができた様な気がしました。
この上ない程の晴天に恵まれ
とても愉しい登山となりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/58/25ebdefe490eb163066d4f0124ec3ccf.jpg?1582601750)
camera
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO