R.Life

The fishing is life itself !

2020.2.23 甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根

2020-02-25 21:01:00 | Mountain

日本三大急登の一つ

甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根に挑戦

麓から山頂までの標高差約2200mの急登

長い登山道には多くの祠や剣があり古来からの

信仰の道であったことを物語っていました


標高770mにある甲斐駒ヶ岳神社の登山口から

黒戸尾根登山道の7合目にある

七丈小屋にて一泊して

翌朝、甲斐駒ヶ岳山頂へアタックといった

二日間の山行です


天候は晴れ、しかし

日本海側に発達した低気圧の影響で

全国的に強風となり春の嵐となりました


昨夜に降った雪が5合目辺りから雪化粧となり

その先からの樹林帯を抜ける爆風が

雪煙をたてて新雪を撒き散らしていました


数多くの梯子や鎖場の岩壁や急登をひたすら

登ること約6時間

標高約2400mにある「七丈小屋」に到着です

下山者の方に伺うと

山頂付近では風速30m超えの爆風で

8合目付近で撤退を余儀無くされたみたいです


山小屋には母家の第一小屋と

離れの第二小屋があり


私が案内された第二小屋は

20名程の収容でロフトにも数名寝れそうでした

本日は三連休ともあって満員御礼で

肩を寄り添って一夜を明かしました



山行2日目

am4:00

小さな山小屋に明かりが灯った

夜空には星が輝き風もかなり治ったようです

ひとつ屋根の下の思いは甲斐駒ヶ岳登頂

皆熱い思いを胸に秘め万全の装備を整えて

各々頂へと向かいました


8合目までの直登は

思った以上に新雪が深く柔らかく

アイゼンが効きづらく体力だけが奪われ

寝起き直ぐの体力には応えます

東の空にはマジックアワーに染まる

美しい空が広がっていました


八合目御来迎場に到着

ここから核心ゾーンへと入ります




モルゲンロートに染まる山頂


大岩の迂回路のトラバースや

ナイフリッジ上のステップが新雪で緩く

ステップが崩れ落ちる所や

核心部のルンゼの雪壁も雪が柔らかく

ピッケルアイゼンの効きが悪いので

一つ一つの動作を確実慎重に登ります

夏山と違って鎖は雪に埋まってしまい

毎年ここで重大事故が起こっているようで

滑落したら最悪500mくらいは落ちるそうです



富士山と鳳凰三山と二本剣

ここまで来れば後は体力勝負



山小屋を出発して約2.5時間

標高2967m甲斐駒ヶ岳登頂成功

頂からは日本アルプス、八ヶ岳、富士山

錚々たる山々が360度連なって一望できます



富士山と鳳凰三山


八ヶ岳連峰


北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳の南アルプスの山々




この場から去るのは名残惜しいのですが

これから2200mも下山しないといけない事を

考えるとそうも言ってられません



下山時に一番多く発生する滑落事故

慌てずに手足元を十分注意しながら

6時間を経て無事に下山することができました

登頂した時よりも下山した時の方が

達成感が湧いたのは自分だけでしょうか?


この二日間の挑戦で自分の体力や技量を

知ることができた様な気がしました。

この上ない程の晴天に恵まれ

とても愉しい登山となりました。


camera
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO



2020.2.15 蔵王山のモンスター

2020-02-17 07:14:00 | Mountain

人生で一度は行ってみたい場所

冬の「蔵王山」

冬の定番観光地として名の高いこの山は

山形と宮城両県にまたがる連峰で

山頂近くまでロープウェイにて

手軽にアクセス出来る

終着駅の地蔵山頂駅から先の各山頂への

雪山登山はそれなりの装備が必要でした



朝一番のロープウェイに乗り山頂駅へ

駅付近は雲に覆われて先が全く見えません

駅から少し登ると地蔵岳1736mに着きます


ここからプチ縦走で雪道を登り下りします



道標のポールとGPSアプリを頼りに

蔵王連峰最高峰の熊野岳1841mに到着



濃い霧と強風で凍り付き霧氷が蓄積され

このような不思議な形をつくり出します


暫くすると霧が晴れてきて

周りから歓喜の声が挙がった

やはり白銀の雪は紺碧な青空に良く映えます


熊野神社の祠も霧氷で凍りついて

殆ど原型をとどめていません



熊野岳避難小屋

中に入ると一生出て来れないような気がします


白銀の馬の背を歩きます



火口湖の御釜



出発してのんびり歩き2.5時間程で

最終目的地の刈田岳山頂1757mに到着


刈田嶺神社


鳥居の霧氷は残念ながら落ちていました

神社の風裏でしばし休憩をとり

来た道を戻ります







数日前の雨で樹氷は落ちて

弱々しいスノーモンスターになっていたけど

幻想的な霧氷の世界がまるで

別世界に居るようで愉しいひと時を過ごせました。


camera
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO



2020.2.13 早春の桜鱒釣行

2020-02-16 11:55:00 | Trout

頬にあたる風はまだ冷たいが

暖かな陽に包まれて

春を感じさせる陽気となった東北の河川

2日間にわたり早春のサクラマスを求めて

宮城県石巻を流れる北上川(追波川)に訪れた



平日にもかかわらず人気ポイントの北上大堰下は

10名程のアングラーが竿を振っていたが

本日はサクラマスが釣れてる様子は窺えなかった


今日の宿は

釣り場から30分程車を走らせた

山間にある温泉宿「追分温泉」にお世話になった


昭和の香りが漂う佇まいと部屋

久方振りのコタツに足を突っ込み

懐かしさに浸った



翌朝

澄んだ空には綺麗な朝焼けが広がっていた



夢中に竿を振った二日間があっという間に

過ぎてしまった

早春の大河に桜を咲かすことは出来なかったが

一応魚は釣れました

左に目が付いてるのでヒラメと思いましたが

どうやら鰈の仲間のようで

ヌマガレイと言うみたいです



名物の牛タン焼きと刺身を堪能して

サクラマス釣行を締めくくった




最終日の午後に対岸の方が

銀色に輝くサクラマスを釣り上げていました。

一縷の望みをかけて

桜鱒アングラーはフィールドに立ちます。

今年こそ...


-Trout Tackle-
Rod : CASKET
TRIUMPH / TRB77HS custom
Reel : SIMANO STELLA C3000MHG
Line : VARIVAS SUPER TROUT advance
MaxPower PE X8
Landing net : Angler’s Republic LN60


2020.2.9 Snow hike

2020-02-11 08:25:00 | Mountain

新雪の雪原を

ワカンを履いて

浅間山(前掛山)を目指しました


ふかふかの新雪は深い所で膝上ほどで

スノーシューでも歩いてみたいですが

新雪のため引っ掛かりも抵抗もなく

楽しく歩けます



今日の天気は晴れ

しかし浅間山山頂は雲が多く

予報では風速26m/s、気温-18°

この最悪なコンディションの山行を

一度経験してみたかった


浅間山の取り付き点から吹き荒れる突風

風が積雪を削り取り雪煙となり

ピークに向かい巻き上げていきます



取り付きの傾斜は地味にきついが

力強い風が追い風となり

自分の背中を押して

上へ招いてくれてるようだった



時折りホワイトアウトになりながらも

なんとかシェルターに着いた

ここから浅間山外輪山の稜線を歩き

20〜30分ほどで前掛山の山頂に着くが

稜線上は狂った様な爆風で全く立てない

耐風体勢というよりほぼ四つん這いで

稜線を100m程進むが吹き止まない爆風と

全身に突き刺す寒さで凍りつき

外輪の谷底へと飛ばされそうなので

当然ながら撤退した


気温を測るのを忘れていたが

風速と気温は当初の予報より悪く感じた

仮に予報通りの気温と風速の数値を

体感気温の計算すると-33℃程...

GORE-TEXジャケットの中の湿気と汗が

下のフリースと一緒にバキバキに

凍結して凍り付いていた

しかし直接的な冷たさは感じなかった

メリノウール150と260の重ね着の

お陰でしょうか

一方、3重にグローブ装備していた指先は

酷く痛く感覚が既に無くなっていた



雲の切れ間から見え隠れする

向かいの蛇骨岳を眺め浅間山取り付きを

山途中に鼻に違和感を感じた

鼻先が痺れて少し腫れた感じがする

バラクラバとゴーグルを着けていたが

息苦しさから鼻を露出していたせいで

末端がやられたようだ


心配していた足の指先は

ほんの少し寒さを感じた程度で

問題無く快適に歩けました

さすがに人気の靴だけあります


今回が人生で一番寒い体験をした山行

手の指先は未だに痺れてが残り

鼻先も痺れ少しかさぶたが出来て

軽い凍傷になったけど

この身をもった経験により沢山の事を

得られたような気がします。

次は穏やかな浅間山を歩きたいな。


camera
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO