R.Life

The fishing is life itself !

2021.2.22 阿弥陀岳

2021-02-27 19:24:00 | Mountain

青く晴れ渡る空に聳え立つ
八ヶ岳の大パノラマ
本日は絶好の山日和です
今回は以前、悪天候で断念した
阿弥陀岳に再挑戦しました


途中の赤岳鉱泉のアイスクライミングを
少し見学して
前泊する行者小屋へと向かった


テン場から眺める行者小屋と横岳
ここからの眺めは八ヶ岳の主峰の雄姿が
大パノラマに一望できます
夕暮れ時には荒々しい岩峰が紅く燃えていました



今日は風も弱く、過ごし易い気温で
この時期には珍しい程の最高の天気でした
明日もきっと晴れることを願い
満点の星空の下で暖かなシュラフに包まり
明日を迎えた


翌朝、4時過ぎにテントを出発した
夜空を見上げると幾つかの雲が星をかすめていた
今日の目的は
勿論、阿弥陀岳登頂そして山頂で朝日を浴びる
それともう一つ
阿弥陀岳北稜をフリーソロで登攀する
初のバリエーションルートに挑戦です
まだ新しい踏み跡の無いトレースを
ヘッデンの明かりを頼りに登った


雪壁の灌木帯を越えると
第1岩峰に着いた
辺りはまだまだ薄暗い
岩峰にライトを照らしルートを決めて取り付いた
全集中で全ての道具と体幹を駆使して
一つまた一つと丁寧に登りました
第2岩峰を越えた頃には辺りを見渡せるほど
明るくなっていました


最後にナイフリッジを渡ると
すぐに頂上でした


標高2805m阿弥陀岳登頂成功
誰もいない山頂には
お地蔵様が静かに鎮座していた




赤岳から朝日が登った
目的を達成できた新しい日の光は神々しく
身体の芯に届くほど温かかった



阿弥陀岳を後にして中岳を越え
八ヶ岳連峰最高峰の赤岳に着いた
上を見上げれば濃紺の空これぞ八ヶ岳ブルー
宇宙がすぐそこにあるように感じます


最後に横岳に向かいます


歩いた稜線を振り返ると
凛々しく雄大な赤岳が美しい


横岳に到着
山頂の雪面に寝そべり
空っぽの頭をさらに空にして
ただただ呆然と濃紺の大空を眺めていた


行者小屋のテントと
登ってきた阿弥陀岳北稜がよく見えます




帰りは地蔵尾根まで戻り行者小屋へと下り
今日も雪中キャンプを楽しみ
明日ゆっくり下山する事にした


今夜はとても寒かった
日が暮れると氷点下15度まで一気に下がり
強風が吹きつけて厳冬期の八ヶ岳に戻った。

月明かりで優しく照らされた峰々は
優美な姿で自分を包み込み
今回の登山は、深く心に残るものとなりました。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO


2021.2.14 おでんを背負って

2021-02-17 21:54:00 | Mountain

長い長い尾根を登る途中
曇天の隙間から微かな光芒が差し
彼方の三浦半島と相模湾が朝焼けに輝いていた朝
今日は雲の多い一日となった

朝は寒さを感じさせないほど暖かく
春の兆しを感じながら
丹沢山地最高峰の蛭ヶ岳を目指した


大倉尾根から塔ノ岳を越え
丹澤山を経て最終目的地の蛭ヶ岳へと登った
塔ノ岳ピークの気温は氷点下1度
稜線を吹き抜ける風が
汗ばんだ身体に心地よく感じた


美しく雪を纏った富士山を見れたのは
この一瞬だけだった






標高1672mの蛭ヶ岳に着いた
決して高い山ではありませんが
神奈川県内で一番高い山になります


頂上のベンチでお昼にします
本当は絶景を前にしておでんを
堪能したかったのですが、残念ながら
雲に覆われて景色はお預けとなりました


絶対的に美味い熱々の山おでん
お腹が空きすぎて、お口の中の火傷は
お構いなしにハフハフと頬張りました


おでんは好きな具材を最後に食べる派で
最後まで勝ち残った味の染みた卵を大事に味わい
だし汁と一緒にペロリと平らげました。

往復25キロのロングトレイル
久しぶりの山歩きでちょっぴり疲れましたが
非常に良い運動になりました。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO