以前、女性の作家さんの文章は、どうも相性が悪いと書いたことがある。
最近、とてもあこがれる文章を書く人にめぐりあった。
仕事でお知り合いになった作家さんで、その後、著書を2冊送っていただいた。
エッセイと小説が1冊ずつだった。
エッセイは、ご自身の身の回りに起こることを、
小説は、大きな一つのテーマについての小品を集めたものだった。
どちらもすばらしくて、こんな文章が書けたらいいな、と憧れた。
その作家さんは、きっと、もともとはどちらかというとネクラな人なんだと思う。
世の中に起こることや、他人の感性に触れることが辛くて、
すごく自分にコンプレックスがあった人なんだと思う。
でも言葉にしているうちに、あるとき、ふと、
自分をふくめ世の中のことと一歩距離をおくことを知って、
いまはすべてを静かなユーモアで包んでいるような雰囲気だった。
そして、もう大きいお子さんがいらっしゃるようなのだけど、
子育ても、その作家さんにとって、とてもよかったのだと思う。
似ているところもあるけれど、まったく違う感性、
予想外のことをやらかすことは大人になってからも同じで、
違う時間軸で生きている家族。
きっと、子どもを叱りながらも、
「私にこの子を叱る資格なんてあるのかしら。何て言ったらいいのかしら」と、
自問していたのではないかと思う。
もし、お子さんたちとお話をする機会があったら、
きっといろんな面白いエピソードを聞けるだろう。
進路相談の三者面談なのに、お母さんはぜんぜん違う空想の世界に行ってた、とか、
お湯が沸騰しているのも忘れて本を読みつづけてたことがあったから、
お母さんが台所にいるときは、なるべく近くにいてあげるようにしてた、
本人は気づいてないようだけど、など・・・。
それを想像するだけでも楽しい。
他人は、自分が思っている以上に、自分のことを受け入れてくれている。
そして、自分も自分のことを。
最近、とてもあこがれる文章を書く人にめぐりあった。
仕事でお知り合いになった作家さんで、その後、著書を2冊送っていただいた。
エッセイと小説が1冊ずつだった。
エッセイは、ご自身の身の回りに起こることを、
小説は、大きな一つのテーマについての小品を集めたものだった。
どちらもすばらしくて、こんな文章が書けたらいいな、と憧れた。
その作家さんは、きっと、もともとはどちらかというとネクラな人なんだと思う。
世の中に起こることや、他人の感性に触れることが辛くて、
すごく自分にコンプレックスがあった人なんだと思う。
でも言葉にしているうちに、あるとき、ふと、
自分をふくめ世の中のことと一歩距離をおくことを知って、
いまはすべてを静かなユーモアで包んでいるような雰囲気だった。
そして、もう大きいお子さんがいらっしゃるようなのだけど、
子育ても、その作家さんにとって、とてもよかったのだと思う。
似ているところもあるけれど、まったく違う感性、
予想外のことをやらかすことは大人になってからも同じで、
違う時間軸で生きている家族。
きっと、子どもを叱りながらも、
「私にこの子を叱る資格なんてあるのかしら。何て言ったらいいのかしら」と、
自問していたのではないかと思う。
もし、お子さんたちとお話をする機会があったら、
きっといろんな面白いエピソードを聞けるだろう。
進路相談の三者面談なのに、お母さんはぜんぜん違う空想の世界に行ってた、とか、
お湯が沸騰しているのも忘れて本を読みつづけてたことがあったから、
お母さんが台所にいるときは、なるべく近くにいてあげるようにしてた、
本人は気づいてないようだけど、など・・・。
それを想像するだけでも楽しい。
他人は、自分が思っている以上に、自分のことを受け入れてくれている。
そして、自分も自分のことを。