ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

なかなか

2013-07-13 17:41:08 | Weblog
友人の駐在期間が終わり、寂しさと大量の日本料理用素材を残して帰国して行った。

今年に入ってから親しい友人が次々と帰国し、
私の手元には、一人暮らしでは使い切れないくらいの、日本製のしょう油やらだしの素やら、
洗濯用柔軟剤などが運び込まれてきた。
半分くらい残っているエマールが累積3つ・・・。
次回出場停止。誰かにあげよう。

特に今回帰国した友人は、私のいい旅仲間だったので、
「これから、どうしよう・・・」という気持ちすらする。

性格が合う友人はいる。
でも、中国で行ってみたいところが似てて、
お金で解決するポイントが合っている友人というのは、なかなか得難い。

駐在員の場合、まず旅行したがらないし、
旅行に行ってもいいよ、という人でも、基本的にはお金で解決しすぎる。
そんな旅行は、私には物足りない。
だいたいそんなにお金を払うほどのサービスなんて、
中国にはそもそもなくて、受けられないんだから、もったいない。
同じお金は、日本やそのほかの西側諸国での旅にとっておくべきだ。
もう中国の物価は安くないんだから、費用対効果が悪過ぎる。

そして、現地採用は、若い人の場合はお金の余裕がなさすぎて、お金で解決できない。
そして同年代の場合は、だいたい結婚している。
駐妻の場合は、ふらりと週末、旦那をおいて旅に出るなんてことはできないし、
女性で私の世代で、旦那さんが「僕はいいから、行っておいでよ」なんて言ってくれ、
お互い普通程度に中国語ができるからフォローし合える、
そんなちょうどいい塩梅の友人は、なかなかいない。

ということで、一人旅モードに戻る必要があるなあ。寂しい。

友人は、日本の大手企業に勤めていたので、
住んでいたマンションも「いよっ!駐在員!」というようなところだった。
受付に預けておいてくれた荷物を取りに行ったら、
コンシェルジュらしき服装をした人たちが数人で丁寧に対応してくれた。

両手に大きな荷物を抱えマンションの敷地を出たら、ちょうどタクシーが来た。
「歩いて20分の距離だけど、重くて運べないのよ~」と言いながら乗り込んだら、
タクシーの運転手さんが「そんなに何なの?」と。
「帰国した友人が置いて行った食べ物だよ」と答えると、
「え~、ぼくにくれる分はないの?」と言うから、
「日本料理の食材だけど、本当にいる?」と聞くと、上海人のおっさんは、
「なんだ、日本料理か。美味しいと思わないから、いらない」と。

そして、「おまえも日本人か?」と聞くので「そうだ」と答えたら、
「明日は台風が来るけど、これはもともと日本に行くはずだったのに、
 上海に来ることになった台風だから、日本の対中攻撃の1つだ」と言いながら、
可笑しそうに爆笑していた。
まあ、これは、上海人流のシャレというヤツである。
私としては「鳩」が落ちるくらいの威力があれば、日本にとってはバンザイだと思う。

上海は、台風の後、まるで街中が市街戦の後ような雰囲気になるので、
月曜日の出勤が非常に不安だなあ。

で、自分のアパートまで帰ってきたら、大家のおばさんがパジャマで働いていた。
上海は「パジャマ文化」なので、パジャマで外を歩くのは、別に普通だ。
ということで、愛想もよかったし、一生懸命に働いていたんだけど、
正直に言って、先ほどの友人のマンションのコンシェルジュよりも、
ずっと真剣に働いていたんだけど、
パジャマだと、どうもそういうふうには見えないんだよなあ・・・。