ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

良書2冊

2013-10-05 18:35:22 | Weblog
昨日は、久しぶりに本を読んだ。

帰りの飛行機で『5年後、メディアは稼げるか』、上海の家では『森繁自伝』。
どちらも良書だった。

私のメディアとの関わりは、20代前半の書籍の編集だったのだけど、
コンテンツにあった表現方法を学びたいと思ったのと、
夜郎自大な書籍編集長に辟易して、
CD-ROMに入れるソフトとか映像とか、いろいろと闇雲にかじって、
いま、もうそろそろ頭がかたくなってきたところで、
上海でWebサイトをやることになった。
Webは、もっと早く関わっておけばよかった媒体だ。

ただし、考え方というのは、自分の努力次第で、
年齢に関わらず、どこまでも枠組みを広げられるものだから、
過去の経験にさえ、意味もなくしがみつかなければ、
Webもまだもう少し対応可能だと思っている。
プログラムは無理だけど。

昨日まで日本に帰っていて、すごく驚いたのが、
電車の中でスマホをいじっている人も多いけど、
ほぼ同数の人が、文庫本を広げていたこと。

日本の文庫本はコンパクトで軽く、通勤途中に読むにも手軽だし、
寝っころがって読んでも、手が疲れない。

紙が分厚く、製本がいまいちで、ついでに背の糊が硬いような本だとこうはいかない。
スマホの電子書籍の方が楽だ、ということになるだろう。
中国は、そんな感じだ。

いままであったものが、日本にとっては素晴らしい仕組みだったから、変えられない。

これは、随所で起きている現象だけど、
メディアのあり方もそのひとつだと思う。
中国は中国で、また違った意味でメディアは不便なんだけど、
せっかく上海くんだりにいるのだから、
Webについて、もう少し突っ込んで仕事してみようと思った。

森繁さんの自伝は、もう圧巻なので、何も言葉が出ない。
夏に長春に行ったので、2013年夏の風景として、
森繁さんの言う新京(いまの長春)の大通りが思い出された。

さて、今日の仕事もとりあえずは終了したので、チベットの本でも読むか。