ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ダラダラ

2013-10-13 10:26:53 | Weblog
日本は三連休らしいが、
中国は、昨日は出勤日、そして月曜日はふつうに出勤なので、
今日はいちにちダラダラすることにした。

朝起きた瞬間に決めた。

すごくいい天気なので、出掛けようかと一瞬思ったけれど、
私がそう思うということは、中国人もそう思うということで、
しかも上海の人口は猛烈に多いわけだから、
家でおとなしく掃除と洗濯をすることにした。

出掛けると必ず一回は、ムッとすることがある。
電車の中で、誰かにカバンでなぐられるとか(相手は振り向いただけだが振り回すから)、
耳元で大声で話されるとか(最近は私の音量も大きくなっているので、他人のことは言えないが)、
スーパーで店員に追いかけ回されるとか(サービスを勘違いしている)、
とにかくペースが乱されるのだけど、
国慶節で日本モードに戻っていただけに、先週はちょっときつかった。

本当は仕事を持って帰ってくるつもりで、
昨晩は、会社のパソコンを持って帰るべく万全の準備をしたにもかかわらず、
机の上に置きっぱなしにしてきてしまった。

たぶん、私の深層心理が、仕事をする気じゃなかった。
こういう時は、ちゃんと休むものだ。
と、決意し、今日はいちにち引きこもってダラダラしよう。

ここ3ヶ月ほど、会社の同僚がLINEのポコパンにハマっていて、
私もつい先日引き込まれたのだが、
3日間でとりあえず、スコア60万までいった。
ここまでは要領でスコアが伸ばせたけど、ここから先は裏技を使うか、
地道に3ヶ月くらいやらないと100万台には行けないようなので、
どうしようかな~と思っているところだ。

基本的な要領がわかった段階で、やる気を失う性格だから。
これが継続できる性格だったら、もうちょっと成績もよかったと思うんだけどなあ。

2週間

2013-10-11 23:50:13 | Weblog
今朝、部下さんが1人来なかった。

昨晩23時30分まで、自主的に頑張って残業してたから、寝坊したんだろう。
出て来たらなんて言おうかな。怒ってもかわいそうだけど、電話ぐらいしないとね~。

そう思いながらQQをオンラインにしたら、その部下さんからメッセージが入っていた。

たいへん不幸な出来事が起きました。
またスマホを落としてしまいました。
昨日は、派出所に行って手続きをして、家に着いたのは3時半でした。
10時には会社に着いて、やるべき仕事を整理したら、
午後からアップルストアまで行って、iPhoneの追跡をしたいです、云々。

約2週間前に、htcのスマホをなくし、買ったばかりのiPhone5。

すられたわけではないだろう。
昨晩は、地下鉄が終わった後で、タクシーで帰ったはずだ。
ということは、タクシーで落とした可能性が一番大きい。

部下さんもそう思ったらしく、しかも、ちょうど会社で精算するために
タクシーの領収書をもらっていたから、派出所に行ってタクシー会社に連絡。

なんと、偽物のタクシーだった。

見た目は普通のタクシーとまったく一緒。
でも、登記した人じゃない人が乗っていて、
ついでにナンバーも盗難されたものだったとか。

うーむ。
中国なので、すぐにそこまで調べられたことに感心すべきだろう。
もしかしたら、タクシー会社は面倒だから、そう回答してるだけかもしれないけど。

上海では、大きなタクシー会社はとりあえず大丈夫。
でも、えんじ色の個人タクシーはよくないから、なるべく乗らない。

でも大手タクシー会社のタクシーでも、
そういう悪いことをしている人はいるらしい。
さすが中国だなあ。

こういうとき日本人なら、やっぱり中国って怖い国だ~、って言うんだろうなあ。

その後、私の部署では、
「あれ? 誰かの携帯が鳴ってる。あ、iPhoneだ! でも○○さんのね。」
などと言う、微妙なイジメが流行った。
もちろん私を筆頭に。

台風一過

2013-10-10 01:51:50 | Weblog
この2日間、台風のせいか、露店がいなかった。
日本で買ったiPhone5に保護シートを貼りたかったのだけど、
いつもなら地下鉄の出口のところにいる人たちがいない。

今日の昼間、久しぶりに彼らの姿を見て、
さっそく20元でシートを貼ってもらった。

これがまた、非常に素早く、そして上手だ。

日本では、1000以上するだろうけど、
上海では、人件費高騰といえども、シート込みで20元(約320円)。
少しキズがついたら、すぐにでも変えよう、という気になる。

で、会社の同僚なんかと一緒に貼りかえに行くと、
話題に上るのはソーシャルネットワークを使ったゲーム。

中国のパズドラは、ドロップを縦か横にしか動かせないと言っていた。
「日本のパズドラは、ぐるぐると自由に動かせるんだ。さすが!」と、感動しきり。

もう少しで、中国のそれは、海賊版なんじゃないの???
と聞きそうになったけど、彼らは日本で流行っているゲームを
時を同じくして遊んでいるつもりになっているのが矜持なわけだから、
とりあえず黙っておいた。大人になったなあ。わたし。

iPhone以外を使っている人は、フリーズがどうの、とか、
1年経ったらハードの劣化が激しい、と言うのだけど、
きっとAndroidのバージョンが複雑過ぎるせいなんだろうと思っている。

ということで、私の周囲だけを見た勝手な統計では、
スマホのゲームにハマる人は、iPhoneユーザーが断然多い。

そう言う私も、あぶない部類だ。

台風

2013-10-09 02:18:34 | Weblog
上海人に言わせると、上海は地形に恵まれているんだそうだ。
台風も少なく、地震もない。津波も来ない。

さんざん浦東地区は地盤沈下が進んでて、
地下鉄の駅とか、床と壁が離れちゃってますけど・・・、と言いそうになったが、
これは人災であって、自然のせいではない。

上海人の「I LOVE 上海」熱は相当なものだと思う。

で、もともとの上海ではない上海市の周辺。
つまり「上海市中心」ではないところは、
昨日・今日の台風の被害が相当なものだったらしい。

同僚が「うちが湖になった。湖上生活。優雅でしょ~」などと、
笑えない冗談を飛ばしながら見せてくれたのは、
マンション1階の商店が床上浸水している写真。
そして帰宅するときには、短パン&ビーサンに履き替えて帰って行った。

たぶん、まだ水が引いてないから、河を渡って帰るのだとか。
カヌーを買っておけ、濁流の中では、何が流れてくるかわからないから、
とアドバイスしておいた。

そういえば、朝、うちのアパートでも、雨漏りがすると騒いでいた。
さいわい、私の部屋は大丈夫だったけど。
水は低きに流れるから、きっと隣の部屋の屋根の方が低かったんだろう。

それでも、出社するだけ最近の中国人は偉い。

失うこと

2013-10-08 01:48:38 | Weblog
日付がかわり、10月8日になった。

忘れていたのだけど、母の命日だ。
母の誕生日はよく覚えているのに、なぜ命日を忘れてしまうのだろう。
父は逆だ。誕生日は忘れるけれど、命日はよく覚えている。

今年の夏、親しい人のお母さんが亡くなった。
しかも3人も!!!
そして私は上海にいるので、何の役にも立てなかった。

電話やメール、スカイプ、いろんな手段で連絡が来た。
私に連絡が来るのは、私が両親の死を経験しているからなんだな、と思った。

死は生の延長。
のこされるものが、自分以外のある生命に対し、
自分が出来る限りの精一杯をぶつけ、
向き合うための猶予をもらう時間なんだと思う。

だから、生と同じように死も続く。特別なことではない。
死は瞬間ではなく、それは望まなくても、失い続けるという意味で続いていく。

いろいろな執着がある私だから、
もちろん死んだ人に対しても、いろいろな執着がわく。
これは、私の心が見せる「うたかた」だからコントロール不能だし、
あるようでなく、ないようで、心の中にどっかと居座るもの。

どんなに小さくてもいいから、「失う」という経験は大切だと思う。
むかし勉強から逃げていた私は、高学歴の人たちが享受するある価値を失った。
これは、失い続ける経験のわかりやすい例だろう。

それを、言葉の上ですり替えても、何の意味もない。

最近の教育では、順位をつけないらしいけど、
これは根本的に間違っていると思う。

小さい経験でいいから、失う経験、負ける経験をさせたほうがいい。
そうしないと、向かい合うべきときに、気づくことができないから。

連休終了

2013-10-08 01:15:04 | Weblog
今日で連休も終わり。明日からは久しぶりに出社。
出社は久しぶりだけど、連休中もダラダラと仕事をしていたので、
なんだか久しぶりの感じはしない。
中国人みたいに「休みだもんね。知るもんか」というふうに割り切れない私は、
なんとも要領が悪いと思う。

こういうのを、執着心と言うのだろう。

そして、バックグラウンドで仕事のことを考えながら、本を読んだ。
『誰も書かない中国進出企業の非常なる現実』と、
まだ途中だけど『チベットの歴史と宗教 チベット中学校歴史宗教教科書』。

こちらでは、お酒の席で当たり前のように語られることが、
日本だと本になってしまう不思議を感じたのが1冊目の本。
もちろん本になるからには、著者がちゃんと取材しているわけで、
私たちが酒を飲みながら話しているのとは確度が違うわけだけど、
ほんの少したどれば関係者にあたるせまい中国では、
けっこうそこそこの信憑性があるネタが回ってくる。

とりあえず、日系企業の苦境を、
日本では尖閣問題のせいにしたがるようだけど、
こちらでは、ちょっと違う印象だ。
今年に関して言えば、為替のダメージの方が大きかった。
そして、中国系企業も閉口しているのが、人件費の高騰。
すでに上海より日本で作った方が安いものはたくさんある。
私も先日、日本の印刷屋を使った。
ただ、軍が考えていることは違うだろう。そんなもんだ。

チベットの歴史教科書は「うーん」と、うなる内容が満載だ。
これは、思想史なんだと思う。

日本は戦後、歴史教育として、いわゆる偏った内容にせざるを得なかったので、
弥生時代に稲作が、とか、東山文化が、など、
それによって生活や文化の何が変わったのかを考えることをせずに、
ひたすら、塗り替えられるかもしれない考古学を勉強していた。

チベットでは、中学の段階で、非常に高度な論理学を学ぶ。
これを歴史と宗教の側面から学ぶのがすごいと思う。

教育に正解はないと思う。
大人の事情が絡んでくるものだし。

でも、自分の執着心と向き合う準備を中学生のころからしている人と、
私のようにいつまでもズルズルと割り切れなくて、全部が中途半端になる人間とでは、
その心の中にある幸福感が全然違うような気がするんだ。

領土の問題も、そんなふうに考えられればいいと思うのだけど、
中国人相手だから、まあ、無理だよな。
日本以外にも、さんざん領土問題を抱えている国が相手なのだから。

でも、その端緒を開いたのは英仏のアヘンだったけど、
乗っかって無茶したのは日本だったわけで、
日本は、もう一度、満洲を考え直すときなんだと思うんだ。

良書2冊

2013-10-05 18:35:22 | Weblog
昨日は、久しぶりに本を読んだ。

帰りの飛行機で『5年後、メディアは稼げるか』、上海の家では『森繁自伝』。
どちらも良書だった。

私のメディアとの関わりは、20代前半の書籍の編集だったのだけど、
コンテンツにあった表現方法を学びたいと思ったのと、
夜郎自大な書籍編集長に辟易して、
CD-ROMに入れるソフトとか映像とか、いろいろと闇雲にかじって、
いま、もうそろそろ頭がかたくなってきたところで、
上海でWebサイトをやることになった。
Webは、もっと早く関わっておけばよかった媒体だ。

ただし、考え方というのは、自分の努力次第で、
年齢に関わらず、どこまでも枠組みを広げられるものだから、
過去の経験にさえ、意味もなくしがみつかなければ、
Webもまだもう少し対応可能だと思っている。
プログラムは無理だけど。

昨日まで日本に帰っていて、すごく驚いたのが、
電車の中でスマホをいじっている人も多いけど、
ほぼ同数の人が、文庫本を広げていたこと。

日本の文庫本はコンパクトで軽く、通勤途中に読むにも手軽だし、
寝っころがって読んでも、手が疲れない。

紙が分厚く、製本がいまいちで、ついでに背の糊が硬いような本だとこうはいかない。
スマホの電子書籍の方が楽だ、ということになるだろう。
中国は、そんな感じだ。

いままであったものが、日本にとっては素晴らしい仕組みだったから、変えられない。

これは、随所で起きている現象だけど、
メディアのあり方もそのひとつだと思う。
中国は中国で、また違った意味でメディアは不便なんだけど、
せっかく上海くんだりにいるのだから、
Webについて、もう少し突っ込んで仕事してみようと思った。

森繁さんの自伝は、もう圧巻なので、何も言葉が出ない。
夏に長春に行ったので、2013年夏の風景として、
森繁さんの言う新京(いまの長春)の大通りが思い出された。

さて、今日の仕事もとりあえずは終了したので、チベットの本でも読むか。

違う国

2013-10-04 20:24:12 | Weblog
上海に戻った。
日本は、夢のようにご飯がおいしい国だった。

さて、羽田空港と上海虹橋空港の行き来の場合、
国際線という感じがあまりせず、日本の地方出張と同じ感覚なのだが、
全然違うなあと思うこともある。

隣に座った中国人が、上の棚に、カバンを投げ入れ、
私のお土産も若干の圧迫被害にあったので、猛烈に睨み、カバンの位置をずらしてやった。
そしたら、立ち上がって来て、実力行使で、自分のテリトリーを主張してきたので、
一瞬、非常にムッとした。
位置の問題じゃない。私のカバンの上に、自分のカバンを投げ入れるな!ってことよ。
そっと置け。そっと。

そしてその人は、隣の人のことなんか考えもせず中国語の新聞を広げ、
次には、くちゃくちゃとものすごい音を立てながら、機内食にがっついた。

しかも一番のショックは、その人が日本のパスポートを持っていたことっ!

ゆるさじ。
ダメだよ。こんな人に発行しちゃ。
世界中から日本人が誤解される。

ケチって上海航空に乗ったせいもあるんだけど、
客室乗務員の中国人も、機内食を配りにくるときに、すごくぞんざいな態度。
絶対に中国語は使うまい、と思い、英語で通した。
そしたら、日本人の乗務員さんが来てくれるようになった。

あ、もしかして、最初わたしのことを中国人と勘違いして、
中国人乗務員をあててきてました???
まあ、しょうがないけど。

中国は近いし、上海は都会だけど、日本とはまったく違う国。

でも、客室乗務員なんて、日本には何回も来ているだろうし、
日本人の同僚と一緒に働いているのに、
やっぱり、他人を見て学ぼうという気は起きないのだなあ。中国人という人たちは。

過剰

2013-10-02 01:12:26 | Weblog
今日は新宿で買い物。
新宿とはいえ、買ったものは梅干しと、ワインオープナー。
つまり、中国ではなかなか手に入らないものを買った。

日本のサービスは丁寧だけど、過剰包装だし、言葉遣いが回りくどくて、少しイライラする。
中国のサービスは、基本的にムカッとくるけど、速い。
というのも、おもてなしなんかしたくない。面倒なことはしたくない。
そういう「合理的」な自己中心的判断によって、
サービスをはしょってくるから、速いわけだ。だから腹もたつ。
難しいものだと思う。

日本では、いろいろないいものが、中国や諸外国に比べて安く手に入る。
これは、本当に素晴らしいことだ。
ブランドものが高いのは、世界共通。そういう広告宣伝だから、そうなって当然。

でも、ちょっとしたいいものが、手が届く範囲にある。
世界的に見て、こんな国はなかなかないんじゃないかと思う。

という日本のよさを噛み締めていたときに、
買い物をした某大手百貨店の館内放送。

中国語なんだけど、たぶん台湾の人が話している。
微妙に標準語じゃない。

でも、大陸の人からすると、外国に来た感じが味わえて、
そんな発音でも、嬉しいのかもしれない。

などと考えながら、友人とおいしい夕飯をいただき、
プッチンプリンを買い、ガーナのアイスを食べながら帰って来た。
なんという幸せ。