豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

アルゼンチンババア

2006年12月25日 | Weblog
薄さと挿絵に引かれて買った本のタイトルです。もちろん作者も好きですが。
「完璧な幸福の光景を描いた物語」なのだそうです。



不思議なお話でした。どこの町にもありそうだけど、絶対に探せない種類のお話かもしれません。冒頭の、母親が亡くなってすぐの主人公の感慨が印象的でした。

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お母さんの体からお母さんの魂がいなくなった時、私はその冷たい体を見て何回も思ったのだ。
「ああ、お母さんはこれに乗って旅をしていたんだ」
だから、私も、私の体をちょうど車をメンテナンスするように大切に扱うようになった。ガソリンはハイオクなのかレギュラーなのか、山道には強いのか、雪が降ったらどうするのか、どういうもので塗装したらいいのか。燃費の悪い食べ物は何で、どう負担がかかるのか。自分の肉体は車だと思うとすごくわかりやすくなって、私は以前よりも健康になった。
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健康に気を配るということに面白い理由付けが加わりました。私の場合、ワックスもかけずほこりまみれで走らせているようなものかもしれません。ブレーキかけたまま走ったり(たまにあるけど)、急に加速したり、のろのろ走ったり。車の身になってみるとたまったものではないでしょうね。
せめてゆっくりお風呂にでも入って、リラックスさせて磨いてやることにしようと思いました。

まず手始めにお手入れに余念のない娘のボディクリームを借りることにしました。足の引き締め用です。
心もち大目に搾り出して、ふくらはぎに塗り塗り。
すーっと、気持ちよくなるはず・・なのに、なにかへん。
もう一度チューブを確かめると、「REMOVER」ですと。

脱毛ではなくて脱力です。
急いで、お風呂で流しました。
慣れないことは危険です。