豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

シュウカツ終了

2008年05月16日 | Weblog
2月始めから始まった長女虎子の就職活動がひとまず決着を見ることになりました。
夕方になっても連絡がないのは今回も涙を呑んだのかなあ・・と思っていたところ,帰宅した虎子から、自分の口から言いたかったと知らせを聞きました。正直ほっとしたと言うより、は~っという感じでしょうか。本人も、これで終わっていいのだろうか・・と何かしら中途半端な面持ちです。その会社を強く希望していなかったと言うわけではありません。採用希望は実は男子一名と漏れ聞いていたので、過度な期待は抱かないと予防線を張っていたのでした。
第一志望に首尾よく合格!という夢のような話はやはり夢でしたが、不合格を含めてとても大きなものを得られたこのシュウカツだったと思います。親ばかながら、よく頑張ったと誉めてやりたいです。

ここで私が振り返ることもないのですが、この期間は随分ハードなものでした。何段階も選抜を受けて合否が決まると言うシステムは合理的ですが、個人個人にかかる負担はかなりのものがあると思います。エントリーシートと呼ばれる履歴書や、会社研究のノートや資料。そのファイルだけでも膨大な量です。数十社のみならず百社を超えて受ける人もあるということですが、それは想像を絶する状態ですね。虎子の場合、カウントしてみると受けた面接やグループディスカッションの数だけで40回を超えていました。その前に会社説明会と言うものがあり、そこへの出席がエントリーの条件になっているところがほとんどなので、一社ごとの試験期間もかなり長期にわたります。遠方に出かけることもありました。人前に出る時はとても緊張するタイプなので、側で見ているとその消耗はかなりなものでした。体力はもちろん、言うまでもないことですが精神力も試されます。入学試験と同じともいえますが、違うところは、答えがないということでしょうか。というより、答えは相手次第。正解がない試験と言うのは救いがあるようで、実は混乱を招く種でもありますね。
彼女はいくつか傾向の違う職種にエントリーしていたのですが、職種によって正反対の結果が出たのも興味深かったです。あまりに明らかな差が出るので、傷つく以前に笑ってしまうくらいでした。でも、もしも、一つの職種だけに絞っていて、その採用基準に本人の資質が向いていなかったと判定されたなら、かなり落ち込んでしまったかもしれませんね。
捨てる神あれば拾う神あり!?
これは本当にそうで、いろんな方向にアンテナを伸ばしておくのも可能性を広げることに繋がるような気がします。そして、できれば目標は高く掲げ、そのために足腰を鍛えていけば、目標地点にたとえ到達できないとしても、しかるべき着地点は確保できるということもいえるのかもしれません。

体調を崩したり、神経が高ぶって寝付けない虎子と深夜話し込むこともありました。親や身内以外の大人の人との出会いや同世代の他の大学の学生さんとの出会いに触発されたこと、就職活動をサポートしてくださる大学関係者の方々にお世話になっている様子を聞いたりしましたね。
シュウカツを通じて、就職先を確保できたことはもちろん大切なことですが、そういう方々と接することで経験できたことが何よりの収穫だったような気がします。
あるスーパーの面接では「あなたは運がよい方ですか?」と質問されたのだそうですが、すぐに「私は運が良いです。これまでいろんな時に助けて貰える人に出会って来ました。」と答えたといいます。これまでの巡りあいに心から感謝している様子が伺えたのは、親としては嬉しく安心もできました。

これから実際に仕事を始めると、思い描いていたものとのギャップはきっとでてくることでしょう。でも、せっかく自分の手で勝ち取ったチャンスです。この期間に流した、汗と脂と涙や鼻水を糧に、誠実に何事にも取り組んでいって欲しいと思います。

【補足】そのほかの収穫は・・・・
メイク時間がかなり短縮されるようになったこと。
でも、目覚めてから数分後にバスの乗客になっている母にかなう虎子ではありません。
まだまだ、甘いのよね~。