豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

モダンアート

2008年12月29日 | Weblog
最後の輝きを見せる紅葉を、青空の下楽しんできた師走始めの東福寺でした。



晩秋の古都で出会ったモダンアート。
京都の人が「戦前から住んでいます」とおっしゃる時の戦争とは、応仁の乱だというという、あながち冗談ともいえないようなお話がありますが、ここ東福寺で紅葉の季節に特別拝観されていた龍吟庵は、南北朝の形式で建てられたというまことに歴史ある建物でした。周りを囲むお庭は、砂と岩で構成されたきりっと引き締まった佇まいです。古いお庭のはずなのに、大胆な岩の配置、幾何学的な模様はまるで現代の芸術家の作品のようでもあります。


一眼レフのデジカメを抱え、構図を決められていた方の位置から拝借した一枚です。さすがですね・・・。障子が開け放たれていた空間が切り取る庭と紅葉は、なんともいえない味わいを醸し出していました。盗むというのも勉強のひとつの方法です・・・!よね。


竜が雲を伴って、上空へ舞い上がる様を描いたという東側のお庭です。


いつにも増して京都の魅力に引き込まれたひと時でした。京都にしか出かけないというご夫婦がいらっしゃいましたが、それもなるほどと思わされるほど見所の多いところだと言う思いを新たにしました。最近では滞在型の観光をする方も増えたそうです。そういえば、かつて東山に方丈を構えてみたいと夢想していた高校生もおりましたねえ・・。