犀川&萌絵シリーズ第2弾。今回はN大キャンパスの研究所で起きた密室殺人。

『冷たい密室と博士たち』
作者:森博嗣
ストーリー:
犀川の同僚で助教授の喜多のはからいで、N大工学部土木学科の極地研究所での実験を見学することになった犀川と萌絵。
実験後の打ち上げにそのまま参加することになった2人だが、打ち上げ中姿を見せなかった二人の学生が研究所内で刺殺体で発見された。二人が殺された場所は打ち上げを行った実験室に隣接しており、外からは侵入不可能な密室であり、当然打ち上げの最中にそこに出入りしていた人物はいなかった。
さらに翌日には研究所内の使われていない倉庫から、2年前に失踪した学生の白骨死体まで発見された。
3つの遺体の関連性は何なのか・・・。警察の捜査は難航し、一ヶ月近く経っても犯人は捕まらなかった。この事件の推理に夢中なった萌絵は証拠発見のために深夜に研究所に忍びこむがそこで何者かに襲われて実験室内に閉じ込められた・・・。
感想:
前作の「すべてがFになる」に比べたらすべてが平凡な印象なのだが、これはこれで結構面白い。ただトリック自体は理系的なものがなく、途中UNIXの専門用語が飛び交うくらい(telnetとかroot権限とか、mailフォルダがどうとか)なので、まぁUNIXの知識がなくても問題なくついていけると思う。
バリバリの理系的な犯罪を期待していたのでその点は残念だったし、トリックの推理自体も伏線の回収というよりは単純に消去法で手段を絞り込んだ結果みたいな感じで物足りなかった。
が、動機については見事な伏線回収があり思わず興奮してしまった(動機自体はわりと陳腐だが)。読了時間は約8時間。

『冷たい密室と博士たち』
作者:森博嗣
ストーリー:
犀川の同僚で助教授の喜多のはからいで、N大工学部土木学科の極地研究所での実験を見学することになった犀川と萌絵。
実験後の打ち上げにそのまま参加することになった2人だが、打ち上げ中姿を見せなかった二人の学生が研究所内で刺殺体で発見された。二人が殺された場所は打ち上げを行った実験室に隣接しており、外からは侵入不可能な密室であり、当然打ち上げの最中にそこに出入りしていた人物はいなかった。
さらに翌日には研究所内の使われていない倉庫から、2年前に失踪した学生の白骨死体まで発見された。
3つの遺体の関連性は何なのか・・・。警察の捜査は難航し、一ヶ月近く経っても犯人は捕まらなかった。この事件の推理に夢中なった萌絵は証拠発見のために深夜に研究所に忍びこむがそこで何者かに襲われて実験室内に閉じ込められた・・・。
感想:
前作の「すべてがFになる」に比べたらすべてが平凡な印象なのだが、これはこれで結構面白い。ただトリック自体は理系的なものがなく、途中UNIXの専門用語が飛び交うくらい(telnetとかroot権限とか、mailフォルダがどうとか)なので、まぁUNIXの知識がなくても問題なくついていけると思う。
バリバリの理系的な犯罪を期待していたのでその点は残念だったし、トリックの推理自体も伏線の回収というよりは単純に消去法で手段を絞り込んだ結果みたいな感じで物足りなかった。
が、動機については見事な伏線回収があり思わず興奮してしまった(動機自体はわりと陳腐だが)。読了時間は約8時間。