ブログ「ほたる農園たつの」にご訪問くさだっている方々の中にも、
ルバーブを栽培されている方がいらっしゃると思います。
また、赤い茎のルバーブが欲しいのに栽培しているのは、
赤緑混色でジャムにすると黄土色っぽくなってしまうなど、
ストレスを感じている方も多いかもしれません。
今日は、そんな方々にとっておきのお話しをさせていただきます。
昨日の「イギリスのルバーブ事情」には、
ルバーブ栽培上の重要なヒントがちりばめられています。
Rie Suzukiさんという方は凄い!と敬服しています。
その一つは、ルバーブのシーズンは二つあるというご指摘。
1、Forced(遮光栽培)ルバーブが出回る1月~3月
2.フィールド育ち(露地栽培)ルバーブが出回る4月~7月
(多くの品種は遅くも8月頃に収穫終了になりますが、
クリムゾンチェリーや富士見町で栽培しているルバーブなど、
10月下旬まで収穫可能な品種もありますが・・・・)
当記事では、イギリスで遮光栽培(英語ではForce=強制と表現されていますが、
適当な日本語訳がありません)がどのように行われているかの報告です。
<暗室栽培>
下の画像右側は昨日の「イギリスのルバーブ事情」に掲載されていましたね!
一大装置栽培です。
<Forcer(フォーサー)栽培>
下の画像右側は昨日の「イギリスのルバーブ事情」に掲載されていましたね!
フォーサーとは、陶器製の植木鉢を逆さまにしたような、
ルバーブの遮光栽培用の壺のようなものです。
家庭用遮光栽培容器としてイギリス他西欧諸国の園芸店、農場で沢山売られています。
ほたる農園でも輸入を検討しましたが、
とても高コストになってしまいあきらめました。
専用のフォーサーでなくとも要は、
「遮光」できればよいのでイギリスでも、
下の画像のような代用品の使用が推奨されています。
これら代用品なら日本で幾らでも確保できますね!
<遮光栽培の効果>
念のための追記ですが、
遮光栽培はフォーサー等で囲うことで、
収穫可能時期を早めることが出来ること以上に、
遮光することで、光合成を抑止し、赤色色素の発色をよくするためなのです。
多くのルバーブは、外見上緑色の茎に見えても内部には、
アントシアニンという赤色色素が大量に含まれているそうなのです。
遮光によって光合成を抑止し、緑の発色を抑え赤の発色をよくする作業が、
遮光栽培最大の効果であることをしっかり押さえていおいてください。
色は、透き通ったピンク色になり、マイルドな味になり、
同じ品種でも、露地栽培ものとは全く別物のルバーブが得られます。
但し、初めから赤い色素を含まない個体もあり発色がよくないものもありますので、
留意が必要です。
このことは、いずれかの機会に詳述します。
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