医療ひっ迫は病床だけじゃない

2021年05月11日 22時39分35秒 | 意見・物申す
コロナ禍で医療機器やら医療がひっ迫されているとかなり前から騒がれています。
TVで騒がれているのは、医師看護師のスタッフが足らない、病床が足らない…

実は先日、うちのボスが頭を抱えていました。
ぶっちゃけてしまうと、ある薬もそろそろ危なくなってきたとのこと。
それは鎮静剤として使われるプロポフォールとミダゾラム(先発はドルミカム)です。
これらは手術の時にも鎮静剤として使われているのですが、
重症患者が増大したことで需要がかなり増えているそうです。
ソースはこれ↓ 人名のとこは消しています。


赤字で線を引きましたが
COVID-19 の第 4 波による人工呼吸を必要とする重症患者の増加に伴い、
鎮静剤の需要が想定を超え、特にプロポフォール静注1%50ml,100ml「マルイシ」がひっ迫している状況です


ある製薬会社の製品の供給が何らかの理由で止まってしまうと
普通は代替薬に置き換えて新規採用したりします。
けど、どの病院も同じように考えているわけで今度はそちらの需要が多くなり、その代替薬でさえ供給が追い付かない。
そういった内容です。ここ数年同じようなことが違う薬でも何件も何件も何件も繰り返されています。

私もTVを見てる限り、医療ひっぱく=スタッフ&病床不足というイメージでしたが
まさか薬まで需要過多になってしまうなんて、盲点でした。
ECMOなんかは鎮静をかけっぱなしで意識を落としているので、よく考えれば当たり前といえば当たり前なんですが。

で、何が困るかと言えばプロポフォールもミダゾラムも手術時に使うので
今後は緊急性のない手術は延期になったりするのか?単純に考えるとそういう事態にもなりかねません。
無論、そういう事態にならないように手を代え品を代え(メーカーを変えて、卸を代えて)
あれこれかき集めるわけですが、それにも限界があるわけです。

うちは毎月、大量購入しているので卸もうちの病院分は毎月キープしてくれていると
思うのですが、実際のところどうなるかはわかりません。
医師や看護師もコロナで大変ですが、その裏で薬剤師も地味に大変だという話でした。

「当たり前の医療ができない」「仲間を守れるのか」大阪・看護師たちの悲鳴(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増え続ける大阪府。累計死亡者が1700人を超え、
今なお入院もできず、自宅やホテルでもがき苦しむ重症者が数多く存在する。
5月上旬の7日間の大阪府の死者数は人口100万人あたり22.6人。
インドの同16.5人を上回っている。その最前線に立つ看護師たちの本音とは――
(中略)


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