卸さんが可哀そう

2022年02月07日 23時03分07秒 | 意見・物申す
ニュースによると医薬品卸3社が談合でペナルティを食らうらしい。
どうも世間の反応とかを見ていると、医薬品の談合ということで薬を受け取る患者が
損をしているような印象を持つようです。
実際には薬価は基本的に国が決めているので患者への影響がほぼありません。
影響を受けるのは医療機関側だったりします。

薬価差益を考えるとわかりやすいですね。

この図で言えば納入価が高ければ医療機関の儲けが少なくて
逆に低ければ医療機関の儲けが多くなるという図式です。

私も医薬品を購入するにあたって卸5社からの見積もりを見るわけですが、
どこもだいたい一緒なんで、うすうす談合かな?なんて思ってましたが
私はこれは企業努力の1つだと思っています。

とりあえず大口顧客ということもあってか、卸さんには大変お世話になっています。
ここ数年医薬品の流通は安定しませんが、その情報は卸さんが担っています。
どちらかと言えば製薬会社は製造過程の不備だとかで医療機関の足を引っ張っている印象です。

さらにうちなんかは急配が本当に多い。
医者は薬を処方する際、在庫のことなんて頭の片隅にも無いので
正直に言えば好き勝手に処方を出します。
高額医薬品で在庫を抱えることに躊躇する薬剤だってお構いなしです。

で、そのストレスの最終的な禿口は卸さんだったりします。
無理を言って遠方からどれだけ薬を取り寄せて貰ったか…
そんなワケで今回の談合についてはある程度仕方がないのかな?って思ってます。

むしろ医療費削減を名目に薬価を下げまくる役人の方が私は疑問。
クレームが出にくいとこから絞るという弱いものイジメのような構図じゃないか?
今はガソリンも高騰してて輸送費も割高なのに、その辺とかわかってないんだろうなぁ役人は・・・

医薬品納入談合で3社に課徴金納付命令へ 公取委、独禁法違反(毎日新聞) - goo ニュース

独立行政法人「地域医療機能推進機構」への医薬品納入を巡る談合事件で、公正取引委員会は、医薬品卸大手のアルフレッサ(東京都)、スズケン(名古屋市)、東邦薬品(東京都)の3社に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)で、再発防止などを求める排除措置命令と計約4億2000万円の課徴金納付命令を出す方針を固めた。関係者への取材で判明した。
 公取委は既に3社に処分案を通知しており、各社の意見を聴取したうえで最終的な処分を決める。
 公取委は2019年11月、医薬品卸4社に強制調査に入り、公取委の刑事告発を受けた東京地検特捜部が3社の当時の執行役員ら幹部計7人を在宅起訴した。東京地裁は21年6月、各社にそれぞれ罰金2億5000万円、計7人に執行猶予付きの有罪判決を言い渡し、確定した。確定判決によると、3社は機構が運営する全国の57病院が使う医薬品の16年と18年の入札で、事前に受注調整するなどした。

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