社説ならぬs_mae説

2005年02月22日 20時39分00秒 | 意見・物申す
今年の卒業者が決定しました。
270人中、40人が残念ながら卒業延期という結果になりました。
この40人はおそらく過去最高だと思われます。

薬科大学という性質上、
ある程度の薬学的知識を修めなければ
卒業できないのは当たり前です。
また 国家試験を視野に入れれば、
止むを得ない処置でしょう。
そういう意味で40人の留年者を出すことは
英断であると受け止められます。

しかし、試験の結果が不透明なのは納得がいかない。
今年から、国家試験は
問題回収が実施されるようになりました。
それに伴い本学でも卒業試験を回収されるようになりましたが
果たして卒業試験回収に意味があるのか?
結果として学生は自己採点ができず、
自分の点数が分からないままになってしまいます。

悪く言えば、先生側が気に入らない学生を
有耶無耶のうちに好き勝手に留年させることが
できるといっても過言ではありません。

また、国家試験対策のシステムそのものが疑問です。
本学では、成績上位者のみが予備校の授業を受けることができ、
下位者は大学の先生の授業となります。
大学の先生に予備校並みの洗練された授業を要求するのは難しい。
すなわち成績下位者切捨てのシステムであります。

そいったシステムの中、40人を留年させるのは
大学自体が迷走していると言ってもいいかも知れません。
確かに、留年者には心のどこかに甘えがあったと思います。
しかし、大学の建前を優先するために
40人の人生をリセットするやり方は疑問です。
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