薬で死のうとするのは止めた方がよい

2022年01月27日 19時27分00秒 | 意見・物申す
河井案里がオーバードーズした関連のニュースで思ったこと。
①ただでさえオミクロンに救急医療が圧迫されているのに
 その上で救急搬送って、本当に迷惑な…
②薬=死 という安直な発想は控えて欲しい。

とりあえず②について書きます。
病院勤めなんで当直中で大変なことの一つがOD(オーバードース)です。
もう認知されていると思いますが薬の過量摂取です。
もっともODは当直中だけ起こることはないのですが、やはり夜間が多い印象です。

ODの患者が運ばれてくると私らの仕事は
薬の濃度が一番高くなる時間Tmax(最高血中濃度)と半減期T½(濃度が半分になる時間)


それと致死量を調べます。
動物実験の結果を人間に換算して推定されているわけです。

ネットに誰かがアップしていた画像 薬剤名は伏せてます


これらをもとに医師は治療方針を決めたりします。
沢山点滴を入れたりとか、活性炭を飲ませて薬物を吸着させたりだとか(効果は疑問らしい)
働き始めて10年経ちますが幸いなことに私の勤務中に薬で亡くなった方はいません。

さて上の表にも書いてある通り大抵の薬の致死量は何千、何万錠でかなり大変です。
多分飲むのは無理だし、途中で吐くと思います。

というワケで薬を大量に飲む=自殺という考え方はそろそろやめた方が良いと思うのですがいかがでしょう?

私は別に徳を積んだ高僧とかでは無いので、人の死生観に立ちいる気はありません。
他人の死を止めたとて、その人の人生に責任を持つわけではないからです。
ただODを行うことは大抵無駄に終わってしまうので
もっと世の中に啓蒙していけば、河井案里のような人間が減ると思うのですが…

ちなみに中学生のころに買った完全自殺マニュアルでも薬が取り上げられています。



手間がかかるのは先述の通りですが、迷惑が少ないというのはかなり違いますね。

そんなワケで薬は用法容量を守っての服用でお願いします。

gooニュースhttps://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20220121k0000m040104000c
2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、公選法違反で有罪が確定し、当選無効となった河井案里元参院議員(48)が、東京都内の自宅マンションで睡眠薬を大量に服用し、救急搬送されたことが捜査関係者への取材で判明した。命に別条はないという。

 捜査関係者によると、20日午後6時半ごろ、河井氏の親族から、河井氏の様子がおかしいという内容の110番があった。警察官が駆けつけると、自宅マンション内で意識がもうろうとした状態の河井氏を発見したという。【鈴木拓也】

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